2013年12月9日月曜日

ブラインドのカラーコーディネート


当店では『ブラインドと言えばカラーコーディネート』となりつつあります。
少額のアップで見違えるほど良くなるのが良いですね。
すんなり出来ることもあれば、
半日考えた挙句に「ダメだ~明日明日」なんてなることもあり(笑)、
前回のブログの話ではないですが、
時給に換算すれば高校生のアルバイトの半額にも満たないこともしばしば。
でも私もスタッフもそうした事は考えないタイプなので(笑)、
現在、全員がそれぞれの担当のお客様でプランニング中です。
バッチリ仕上げますので楽しみにお待ちください。

2013年12月5日木曜日

自給マイナス1000円

ご主人と奥様それぞれが選ばれた候補生地は
テイストは違いますがどちらでもお部屋に合いそうな感じでした。
でも、どちらかを選べばもう一つは不採用になってしまいます。
折角のご新居ですから、
お二人共に好きなものにしたいなあと思っていました。
現場で生地合わせをするまでの数日間、
二つの生地を見ながら頭を悩ませて、ある日突然閃きました。
『ご主人の好きな生地を奥様の好きなテイストに振れないか』と(もしくはその逆)。
あれやこれやと方法を考えて提案したタブトップのカフェカーテン。
ご夫婦共にとっても喜んでくださり、明日納品を迎えます。
何時間も考えて逆にお安くなってしまいましたが、
まあそれはそれということで(笑)
 


2013年12月3日火曜日

椅子生地の張替え

ビジネスホテルに椅子の張替えの見積もりに行ってきました。
座面が裏から簡単に外れるタイプは比較的お安くできるのですが、
(僕も以前は自分でやってましたが、今はコンプレッサー式のタッカーがないので…)
それでもお客様が予想される価格よりは往々にして高くなります。
今回はそれに加えて色々と問題も…


『ほぞ』の緩み。
長くお使いの椅子によくあるのですが、
木に含まれる水分が抜けていき、『ほぞ』がやせてしまうんですね。
この場合、キリで穴を開けて下からビスを打って強化したりします。
さらに今回は
フィンガージョイントの外れ!
これどうしよう…
う~~~む。













冥利

3年前にカーテンをご購入頂いたT様が、
「両親がマンションを買ったので」とお母様とご来店されました。
上品でとってもお洒落なお母様で、
「こんな風に年齢を重ねられたら素敵だなあ」と思いました。
そんなお母様が一目ぼれされたのがフジエテキスタイルのこの生地。



レールに掛け終わったその瞬間に満面の笑みでカーテンを手に取って、
「本当に素敵ですね~。ありがとうございます……夢だったんです」と。
僕はこのメーカーのこだわりの話やタッセルの柄取りの難しさや向きの話や、
ゴトー君がアップしてくれたブログを見せながらカーテンの製作の話をしながら、
カーテン屋で良かったと、しみじみと感じていました。

2013年12月1日日曜日

お久しぶりです

久しぶりの更新です。
忙しくても更新していこうと思っていたのですが、
それも出来ずにいました。
いつもは新聞屋さんが朝刊を配り始める頃には帰っていたのですが、
最近はほぼ毎日、夜も白々と…(笑)
そんな中、3カ月ぶりにお休みを取って南三陸にボランティアに行き、
一日中、漁港でホタテに漁具を通したり
















業界で支援している南三陸ミシン工房の新工場の窓の採寸をしたりと、
バタバタとしていたのですが、
最近ついに倒れまして(スイマセン)、
普通の風邪なら3~4の炎症値が23になっていて、
「実際は23オーバーで機械の計測可能値を超えてます。普通は入院です」と
脅されつつも魔法の点滴で復活し、今に至ります(苦笑)。
急なお願いにも関わらず工事の手配に頑張ってくれた
トーソーのOさん、タチカワのW君、本当にありがとう!
ご迷惑をお掛けしたお客様も出てしまいましたので、
ブログのアップも控えていました。
何とかその間の仕事も終えましたので、また再開します。
倒れた分は取り返す。恩返しだ!
 

2013年11月26日火曜日

生地に合わせて。

縫製担当のart-k後藤です。


写真は風通織りの裾上げ。
art-kもそこそこの機械化をしていますが、こういった生地は機械では仕上がりがイマイチ。
「最新の機械を導入」なんて縫製工場のHPを見るとよく書いてありますが、物によっては手が一番です。
生地の特性に合わせて色々な手順で。
製造ではなく”お仕立て”をしています。

2013年11月21日木曜日

生地の声を聞けッ!

縫製担当のart-k後藤です。
武道系物語のセリフのような事を考えながら仕事しています。



写真は緯糸に沿って切った端。
若干の湾曲、一時的な巻き癖かこの状態で固まってしまったものか。
カーテンorシェードによっても対応を変えます。


2013年11月18日月曜日

Aプラン

こちらは昨日アップしたお客様とは別の横須賀市のK様。
昨年当店でご購入頂いたお客様のお姉様です。
モリスのアネモネのバランス&カーテン。
バランスとカーテンの裾には無地のオレンジを3㎝位足して、
アネモネらしい「重くないクラシック」をイメージしました。
結局、こちらはボツになり違うモリスのシリーズになったのですが、
たたき台を見て初めて「私はこういうのは好きではないかも」と気づくことがあります。
頻繁に買うものではない物だけに、
自分の趣味嗜好が分からないお客様も決して少なくありません。
なので、それを明確にするためにも「たたき台」は必要なんですね。
決して無駄になった訳ではありません。
 


Bプラン


お子さんも大きくなり夫婦二人の住まいをと考えた時、
周りのご友人からは「戸建てじゃなくてマンションの方が楽だよ」と
よく言われたそうです。
でも、ご両親や子供のためではない、
お二人のためだけの家を建てたいと思われたそうです。
事前採寸に伺いお店で一緒に生地を見て、
「これなら絶対良いね~」とおっしゃって頂いて、
現場での生地合わせはしなくても大丈夫という感じでしたが、
「やっぱりしましょう」と言いました。
心配だったのではなく、ちょっとお時間を頂きたかったのです。
とても気にって頂いた生地の他に、
そのテイストに似た生地をちょっとアレンジしたプランを作ってご提案しました。
お二人ともとっても喜んでくださって、そちらに決定。
とっても清々しい横須賀の空。
 
 

2013年11月16日土曜日

ハイパーカーテン








 
 
 
 
 
 
 
 
こちらは鰻の水槽を覆うように取り付けたハイパーカーテン。
今まではシャワーカーテンをお使いになっていたそうです。
これなら中の様子も分かりますし、
帯電防止機能が付いているので、
埃を吸い寄せたり服にまとわりつくこともありません。
平塚の有名店「うな新」さんにお納めしました。
美味しいと評判のお店で、ネットでも絶賛されてます。
私も以前姉から「美味しい」と聞いていて、
今回カーテンをやらせて頂くことになりびっくりしました。
予約を取らないとダメな時もあるようなのでご注意ください。
12月上旬にリニューアルオープンの予定です。

 
うな新
神奈川県平塚市錦町3−7
0463-23-5556
 









2013年11月14日木曜日

上か下か

写真はM様のボーダー。
今日出来上がりました。
これから出荷作業に入ります。

写っているのは3種類の生地を使ったボーダーの表裏なのですが、インターロックの縫い代を上に倒すか下に倒すかで、ちょうど先日大阪カーテン技術会(オーダーカーテン縫製屋の勉強会)でも話題に上がっていました。

答えがあるとすれば、「素材・色、そしてお部屋、その時の状況による」です。

今回は上下の生地より柔らかい中央の生地側へ。

他のカーテンでは、下・下に倒すかもしれませんし、上・上になることもあります。

布がくれるもの


今年を振り返るにはまだ早いですが、
僕にとって今年は、この仕事を始めてから最も伸びた年でした。
何が大きかったか?
ずっと漠然と分かってはいつつも言葉にできなかったことが、
明確な輪郭を持って確認できたことです。
それは『お客様はカーテンを欲しいわけではない』ということ。
お客様が欲しいのは、
心の安らぎであったり和みであったり活力であって、
カーテンはそれらを得るためのツールなのだということです。
だから私たちはカーテンそのものを売るのではなく、
お客様がカーテンによって得られる何かを提供しないといけないのだと。

今日、最後の仕事はご新築のお客様との打ち合わせでした。
和モダン風のリビングはプリーツスクリーンになりました。
続き間の和室も同じでも良いのですが、
色調を合わせた風合いのあるシアーでシェードをお勧めしました。
若いご夫婦にかわいい赤ちゃんの3人家族。
和室では赤ちゃんがお昼寝をするかもしれません。
お母さんが洗濯物を畳んだり、
お父さんはお休みのひと時を畳に寝転がってくつろぐかもしれません。
『メカ物だけではちょっと冷たい感じがします。
布が入ることでお部屋が柔らかくなり和みのある空間になりますよ』
お任せでお持ちした2つの生地の中から、
お客様も迷いなくお選び頂けました。
M様、楽しみにお待ちください。

え?写真が全然関係ない?
いや、それがあるんですよ。
深~い関係が(笑)



2013年11月12日火曜日

New Moral Standard

カーテンのプランニングをする関係で、
あるお客様の外構のプラン書を見せて頂きました。
(色々と関係するんです)
すると、図面の角に外構会社さんとは関係のない英単語が。
New Moral Standard
ちょっと気になってグーグル先生に聞いてみたところ真相が分かりました。
http://exasuka.blog.ocn.ne.jp/misc/2007/09/new_moral_stand_ea50.html
発信元はこの方のようです。
http://explanning.m78.com/
カーテン業界でも似たような現象はありますが、
販売側が一致団結して一つのムーブメントを作るというのはスゴイですね。
「真似されるようなプランを作る方が悪い」という声も聞こえてきそうですが、
僕はやっぱり真似する方が悪いと思います。
当たり前ですけど。
そして、目の前にはご新築マンションの図面と生地品番が書かれた資料があります。
では、プランニングを始めましょうか。
当店なりの、ね。