2013年11月26日火曜日

生地に合わせて。

縫製担当のart-k後藤です。


写真は風通織りの裾上げ。
art-kもそこそこの機械化をしていますが、こういった生地は機械では仕上がりがイマイチ。
「最新の機械を導入」なんて縫製工場のHPを見るとよく書いてありますが、物によっては手が一番です。
生地の特性に合わせて色々な手順で。
製造ではなく”お仕立て”をしています。

2013年11月21日木曜日

生地の声を聞けッ!

縫製担当のart-k後藤です。
武道系物語のセリフのような事を考えながら仕事しています。



写真は緯糸に沿って切った端。
若干の湾曲、一時的な巻き癖かこの状態で固まってしまったものか。
カーテンorシェードによっても対応を変えます。


2013年11月18日月曜日

Aプラン

こちらは昨日アップしたお客様とは別の横須賀市のK様。
昨年当店でご購入頂いたお客様のお姉様です。
モリスのアネモネのバランス&カーテン。
バランスとカーテンの裾には無地のオレンジを3㎝位足して、
アネモネらしい「重くないクラシック」をイメージしました。
結局、こちらはボツになり違うモリスのシリーズになったのですが、
たたき台を見て初めて「私はこういうのは好きではないかも」と気づくことがあります。
頻繁に買うものではない物だけに、
自分の趣味嗜好が分からないお客様も決して少なくありません。
なので、それを明確にするためにも「たたき台」は必要なんですね。
決して無駄になった訳ではありません。
 


Bプラン


お子さんも大きくなり夫婦二人の住まいをと考えた時、
周りのご友人からは「戸建てじゃなくてマンションの方が楽だよ」と
よく言われたそうです。
でも、ご両親や子供のためではない、
お二人のためだけの家を建てたいと思われたそうです。
事前採寸に伺いお店で一緒に生地を見て、
「これなら絶対良いね~」とおっしゃって頂いて、
現場での生地合わせはしなくても大丈夫という感じでしたが、
「やっぱりしましょう」と言いました。
心配だったのではなく、ちょっとお時間を頂きたかったのです。
とても気にって頂いた生地の他に、
そのテイストに似た生地をちょっとアレンジしたプランを作ってご提案しました。
お二人ともとっても喜んでくださって、そちらに決定。
とっても清々しい横須賀の空。
 
 

2013年11月16日土曜日

ハイパーカーテン








 
 
 
 
 
 
 
 
こちらは鰻の水槽を覆うように取り付けたハイパーカーテン。
今まではシャワーカーテンをお使いになっていたそうです。
これなら中の様子も分かりますし、
帯電防止機能が付いているので、
埃を吸い寄せたり服にまとわりつくこともありません。
平塚の有名店「うな新」さんにお納めしました。
美味しいと評判のお店で、ネットでも絶賛されてます。
私も以前姉から「美味しい」と聞いていて、
今回カーテンをやらせて頂くことになりびっくりしました。
予約を取らないとダメな時もあるようなのでご注意ください。
12月上旬にリニューアルオープンの予定です。

 
うな新
神奈川県平塚市錦町3−7
0463-23-5556
 









2013年11月14日木曜日

上か下か

写真はM様のボーダー。
今日出来上がりました。
これから出荷作業に入ります。

写っているのは3種類の生地を使ったボーダーの表裏なのですが、インターロックの縫い代を上に倒すか下に倒すかで、ちょうど先日大阪カーテン技術会(オーダーカーテン縫製屋の勉強会)でも話題に上がっていました。

答えがあるとすれば、「素材・色、そしてお部屋、その時の状況による」です。

今回は上下の生地より柔らかい中央の生地側へ。

他のカーテンでは、下・下に倒すかもしれませんし、上・上になることもあります。

布がくれるもの


今年を振り返るにはまだ早いですが、
僕にとって今年は、この仕事を始めてから最も伸びた年でした。
何が大きかったか?
ずっと漠然と分かってはいつつも言葉にできなかったことが、
明確な輪郭を持って確認できたことです。
それは『お客様はカーテンを欲しいわけではない』ということ。
お客様が欲しいのは、
心の安らぎであったり和みであったり活力であって、
カーテンはそれらを得るためのツールなのだということです。
だから私たちはカーテンそのものを売るのではなく、
お客様がカーテンによって得られる何かを提供しないといけないのだと。

今日、最後の仕事はご新築のお客様との打ち合わせでした。
和モダン風のリビングはプリーツスクリーンになりました。
続き間の和室も同じでも良いのですが、
色調を合わせた風合いのあるシアーでシェードをお勧めしました。
若いご夫婦にかわいい赤ちゃんの3人家族。
和室では赤ちゃんがお昼寝をするかもしれません。
お母さんが洗濯物を畳んだり、
お父さんはお休みのひと時を畳に寝転がってくつろぐかもしれません。
『メカ物だけではちょっと冷たい感じがします。
布が入ることでお部屋が柔らかくなり和みのある空間になりますよ』
お任せでお持ちした2つの生地の中から、
お客様も迷いなくお選び頂けました。
M様、楽しみにお待ちください。

え?写真が全然関係ない?
いや、それがあるんですよ。
深~い関係が(笑)



2013年11月12日火曜日

New Moral Standard

カーテンのプランニングをする関係で、
あるお客様の外構のプラン書を見せて頂きました。
(色々と関係するんです)
すると、図面の角に外構会社さんとは関係のない英単語が。
New Moral Standard
ちょっと気になってグーグル先生に聞いてみたところ真相が分かりました。
http://exasuka.blog.ocn.ne.jp/misc/2007/09/new_moral_stand_ea50.html
発信元はこの方のようです。
http://explanning.m78.com/
カーテン業界でも似たような現象はありますが、
販売側が一致団結して一つのムーブメントを作るというのはスゴイですね。
「真似されるようなプランを作る方が悪い」という声も聞こえてきそうですが、
僕はやっぱり真似する方が悪いと思います。
当たり前ですけど。
そして、目の前にはご新築マンションの図面と生地品番が書かれた資料があります。
では、プランニングを始めましょうか。
当店なりの、ね。

2013年11月11日月曜日

Y様明細書発送しました


こちらは本日ご注文を頂いたS様の明細書です。
当店では明細書をお送りする際に、
ご購入いただいたカーテンの洗濯方法やその際の注意点を書いています。
カーテンには様々な種類や素材がありますので、
内容は各お客様によって異なります。
接客や納品時にもご説明していますが、
ご新築の方は色々な業者さんから多くのレクチャーを受けるので、
覚えるのが大変なんですね。
明細書は多くの方が保管して下さるので、
こうして残る形でお伝えするようにしています。
 
この方法を始めたのが確か4、5年前。
まだ私が別のお店の従業員だった頃に、
「A子さんのカーテン選び」という小説?を書いたのがきっかけです。
「店を良くしたい」という漠然としたイメージを具体化するには
どうしたら良いだろうと考えた時、思い浮かんだのが、
お客様がお店を知り、来店し、接客し、採寸し、工事をする一連のプロセスを
自分なりに理想化したストーリーを作って文章化することでした。
今、その中に書かれたことは全て当店で行われています。

そろそろ新刊を出そうと思います。
誰にも見せませんが(笑)

2013年11月10日日曜日

S様発注してます

S様のカーテンを発注してます。
間仕切りドアを挟んで横並びのベランダ窓と腰高窓。
お選びいただいたのは大柄の遮光カーテンです。
カーテンの縫製は製作の都合上「裾から柄合わせ」になりますので、
この場合2つの窓で柄がズレてしまいます。
そこで備考欄には「上から柄合わせ」と記載します。
バッチリ仕上げますので、楽しみにお待ちください。
 

2013年11月8日金曜日

H様のレース

今日はまず、こちらのエントリーから。
http://plusplan.blogspot.jp/2013/11/k.html

そして今回H様にお納めしたカーテン。

リビング

洋室A
 
 
洋室B
 
 
全てのカーテンで横線の重なりを合わせ、
線の部分で折り返しを止めてあります。
 
ちなみにこちらはメーカーのカタログ写真
 
仕上がりの違いがお分かり頂けると思います。
ごくごく普通のカーテンでも、奥は深いんですよね。
掘る意志のある人にとっては。
 
 
 
 

2013年11月7日木曜日

M様採寸中

なんか視線を感じると思ったんですよ。
でも周りを見ても誰もいないし。
で、ふと下を見たら!

 
や、や、やめてくれ~!
かわい過ぎて悶え死にそうでした。

第2部奮闘中です

採寸、工事、工事準備とバタバタと過ぎた一日。
コーヒー片手にクラシック音楽を聴きながら
インテリア雑誌を眺める至福のひと時…
なんてことがあるワケが無く(笑)、
夜8時からの第2部が始まります。
今日はK様、I様、M様のプランニング。
と言ってもゼロから始めるわけではなく、
移動中の車の中で「こうかな~…あ~かな~…」と
いくつかのパターンをぼんやりと考えておきます。
実際に詰めていくと見直しの余地が必ずあるので、
気付くと夜中になってしまいます。
写真は大変お待たせしているM様の子供部屋。
気に入って頂けるかな。

 


2013年11月5日火曜日

K様のレース

こちらは当店でも人気BEST5に入る綿のような素材感の刺しゅうレース。
今回はK様にお選び頂きました。
「とっても素敵なんだけど、1窓しかないし、このままだとちょっとなあ…」ということで、
裾にバイアステープを付けることにしました。
レールは白のアイアンレールを合わせます。
題して「ちょっとガーリーな雰囲気も残しつつ大人カントリーなフレンチ風」。
出来上がりを楽しみにお待ちください。
 

2013年11月4日月曜日

O様のレース


本日現場打ち合わせに伺ったご新築のO様のレースです。
通称「ボイル」。
一時、爆発的に売れましたが、
今はミラーレースにその座を奪われています。
そこには色々な誤解があったりするのですが、
ここでは長くなるので割愛して、
今回もきっちり透け感をチェックして頂いてのご採用です。
「誤解」の詳しい内容が知りたい方は是非当店へ!
(そんなオチ?…笑)

2013年11月3日日曜日

K様発注してます

フラットカーテンでお納めするK様のレースです。
グレーとブラックの太いボーダー柄ですが、
問題なのは裾の処理。
これはメーカーさんに縫製をお願いした当店のサンプルですが、
折り返し部分でボーダーが重なって太くなっています。
そうならない為にはウエイト巻ロック(もしくはウエイトの落とし込み)というのもアリですが、
生地の感じに合わない気がします。
そこで、透明な部分を使って短めのヘムで指定しました。
K様が「ご褒美」とおっしゃったカーテンですので、
期待に応える仕上がりにしたいと思います。
 
 
 

2013年11月1日金曜日

T様のエアコンの確認

T様のエアコンの寸法を確認しに家電量販店に行ってきました。
既にご購入予定の機種と寸法は教えて頂いており、
ルーバーの位置と動きの確認です。
窓枠上の壁面は315㎜しかなく、上部には隙間が必要です。
メーカーにもよりますが30~50㎜。
吸気の為に必要なため、
確保されていないとアフターサービスの対象外になる可能性があります。
本体高さは280㎜ですので壁面にはレールが付けられない為、
窓枠に付けるしかありません。
ここまではサイズと現場採寸で分かるのですが、
確認したかったのは、
窓枠に付ける場合でもダブル付けが可能かどうかです。
売場で測ったところ、本体奥からルーバーまでは95㎜ありました。
ダブルレールの奥行きは104㎜ですので当たります。
結果、ドレープ用レールのみを窓枠付け、
レース用レールは窓枠内側付けということになりました。