2013年8月30日金曜日

シェードの取付

















裾切替のダブルシェードを付けてきました。
と言っても、このブログは施工例紹介はしないので、
いつも通りの施工のお話です。

裾10㎝が常時垂れ下がる(じゃないと裾のブラウンが隠れてしまうので)ように
作っているのですが、一般的なシェードより畳み代が多いので取付高さも高めです。
と言っても、クロス巻き込みなので良いのですが、
これが四方枠だと好きな位置まで上げるワケにもいきません。
後ろ幕を上げきった時に窓枠に乗っかって降りて来なくなるからです。

幅はいつもより2㎝(両脇1㎝)広めです。
これは窓枠が左右各25㎜「逃げて」いるためです。
プレーンシェードなら良いのですが、
ダブルシェードはプーリー(チェーンのユニット部分)が4センチほどあり、
そこにはブラケットが付けられません。
なので、仕上がり巾を広くして柱にビスを効かるためです。
それでも、真っ直ぐビスを打つと効きませんので、「斜め打ち」をします。
今回は後ろ幕が窓台にぶつからないようにスペーサーを付けました。

こちらが窓台。
そのまま付けると「ガチン!」と当たりますので、
ブラケットを前に出す必要があります。

こちらが取付けたブラケット。
裏にあるのが前に出すためのスペーサーです。
メカ物用ではなく、レール用のものです。
断面がコの字型になっているので、斜め打ちに適しています。
左側に向かって斜めにビスを打って、柱の横に効かせています。
1つでは強度上心配ないので、上下で2個使いました。
実際にはこれだけでも足りずに、もう1つ重ねています。
シェード一台付けるだけでも、色々と工夫が必要です。

2013年8月28日水曜日

A様バーチャル工事中


 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


採寸用紙を見ながら一窓一窓仕上がり寸法を決めて、
パソコンの書式に数字を入れたら再チェック。
OKなら採寸用紙の数字を蛍光ペンで塗っていき、
全てのチェックが完了したらプリントアウト。
そこからさらに現場写真を見ながらバーチャル工事をします。
数字上、書類上で見落としていたミスって、
なぜか取り付ける直前に気付くからです。
だから、それを事前にやっておきます。
梱包を開けてブラケットを打ち、本体やカーテンを付ける。
全て無事に終わったら、その他の資料と一緒にホチキスに止めます。
一段落する瞬間です。

2013年8月26日月曜日

バーチカルの天付


 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
色々な理由があり、枠内にバーチカルブラインドを付けることになりました。
窓枠の内寸は900㎜ジャスト。
腰高窓より高さがあり、10㎜上りでは気になるかもしれません。
そこで900㎜で発注しました。
バーチカルはブラケットの上端からが仕上がり高さになっており、
ブラケットを使わないことで6㎜短くすることができます。
この場合、高さ900㎜の商品を直付けにすることで894㎜となります。
現場でレールに穴を開ける加工が必要ですが、
その方がキレイです。
 

入らないところに入れる

 
異なる3色のボーダーにしたブラインドを付けたい滑り出し窓。
外からの見た目も意識した色構成になっているので、
少しでもガラス面に近い天付にしたい。
でも、ロール網戸の関係で有効奥行は35㎜しかなく、
普通の付け方でははみ出てしまいます。
そこで、浴室などで使われるノンビスタイプにしました。
計算通り、ドンピシャです。

2013年8月22日木曜日

ブラインドの高さと長さ、そして奥行

今日は以前このブログでご紹介した
コチラ→http://plusplan.blogspot.jp/2013/08/blog-post_5.htmlの現場に
工事に行ってきました。

リビングの採光窓のブラインドです。





















ポールの長さは30㎝。
取付高さで指定するともっと長くなりますが、ポールは目立ちます。
そこで奥様が手が届くかどうかを試して頂きながら、
目立ち度と使いやすさを相談して決めました。

次は脱衣所。
      
 
こちらのポールは規定より長めです。
洗濯機越しにポールを取ることになりますので、
手が斜めになる(=遠くなる)より直線になる(=短くなる)方が
ポールを取りやすく、その後の操作も楽です。
 
仕上がり丈はいずれも1㎝マイナスせず窓の内寸と同寸です。
ラダーコードが経年変化で短くなる為です。
そのままだとコードホルダーが窓枠に当たって割れてしまうので、
高さ調整機能を使って現場でギリギリの丈に調整します。
 
高さや長さはそれぞれに色々ありますが、
共通しているのは奥が結構深いと言う事です。


2013年8月21日水曜日

吹き抜けセミナー

お盆休み明けで仕事のペースが戻らないような街の雰囲気を見て、
20年近く前、サラリーマンをしていた時の事を思い出しました。
いつもながらの残業時間。
隣の机の後輩Kが思い出したように僕に言いました。、
「サイトーさん、そう言えば俺、営業セミナー行ってきたっす!」
「へえ~。どんな?」
「営業が苦手な人も、大好きになるんです!」
「それはすごいなあ。どんなことするの?」
「僕は営業大好き!僕は営業が大好き!って大声で何回も叫ぶっす!」
「………………」
「またそうやって冷たい目線で見ますけど、本当に効果あるんすから!」
 
今思い出しても笑っちゃうんですが、
当時のKは苦手を克服しようと必死だったんでしょうね。
さて、登るか。
 
 















僕は吹き抜けが大好き!
僕は吹き抜けが大好き!
僕は吹き抜けが大好き!
僕は吹き抜けが大好き!
僕は吹き抜けが大好き!
僕は吹き抜けが大好き!
僕は吹き抜けが大好き!

2013年8月20日火曜日

柄パターン探偵



柄のリピート・パターンを探せ。
縫製担当のart-k後藤です。

規格上は60cmのリピートでも半分の30cmで頭ピッタリになる生地も。
写真は斜め、ダイヤ状にパターンが列んでいます。
耳同士は柄合わせ出来るのでステップ柄では無いのですが、あえてステップで裁断すると計算上の必要要尺以下で柄ピッタリの裁断が出来ます。(条件にもよる)

思わぬトラブル(キズや要尺不足)のリカバリー用のネタで縫製屋用の話です。

仕様・製作の工程構造を理解している一部のコアな人向け&サイトーさんへの業務連絡でした。

2013年8月19日月曜日

下地探偵

採寸に行ってきました。
ピタッと足が止まったのがこの窓。



 
窓枠上から天井まで32㎜あるのでLTじゃなくてNTブラケット?という話ではなく、
「いかにも廻縁が入りますって寸法だよなあ。天付オンリーかなあ」という心配。
基本、天井と壁の際はボードを受ける桟が入っているので、
斜め打ちすれば効くのですが、窓枠のチリ(出っ張り)が多いのが気になります。
その分、前に出さないといけません。
 
で、ボードのビスを見ます。
















これだけキレイに縦横が揃っていると、
どっちの方向に野縁(天井の桟)が走っているのか分からない(笑)。
う~ん…こまったなあと思ってさらに凝視。
すると…ん?と目に留まったのが墨だしの鉛筆の跡。
ボードの境目の一番上のビスの間に書いてあるのが分かりますか?
これはボードで蓋をした後、桟のある位置にビスを打てるように
事前に大工さんが書いたマーキングです。
ボードの境目に桟があるなら不要のはず。
端に沿ってビスを打てば良いのですから。
ということは、写真だと横方向に桟が走っているということです。
この桟はそのまま先程の窓に直角にぶつかります。
追いかけていくと、ブラケットを止める位置との問題もなさそう。
と言う事で、レールを前に出しても天付OKという結論になりました。
 
そろそろ山村紅葉と共演して、
「京都湯けむり下地探偵」なんてドラマもやれそうな気がする(笑)

 


2013年8月8日木曜日

余計な物は見せない

縫製担当のart-k後藤です。


巾継ぎ部分まで計算して型紙をおこし。

ヒダの中に入れる。

シンプルなデザインの中にあるサイトーさんの意図を汲んで。

木製ブラインドの納品

ご新築の工事で木製ブラインドを取り付けてきました。
ここで必ず言わなければいけないことがあります。

降り切ったなあ~と思って



スラットを回転させると、ヒョイって感じで下が開いてしまうので



 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
こういう風に操作すると開かないんですよって実演。
 

販売時にもお話ししていますが、
ご新築の方は色々な業者さんから色々なお話をお聞きするので、
やはり納品時のご説明が欠かせません。
今回はスタッフ田中がバッチリご説明してくれました。 

2013年8月5日月曜日

夜食ワンダラー

9時間かかった工事の夜も、店に戻って事務仕事。
30キロの道のりを、夜食を探してハンドル握る。
今夜も俺は夜食ワンダラー。

幸楽苑(食べ飽きた!)
すき屋、吉牛(看板だけで食べた気になる!)
コンビニパスタ(全制覇!)
カップラーメン(以下同文!)
ラーメン屋で~680円払ってラーメン食べるのに~
280円のカップラーメンはなぜか贅沢な気がして買えないのはナゼ~?

そして今夜も来てしまう。
終着駅は相鉄ローゼン。
半額の寿司(食べ飽きた!)
チラシ寿司(確かに違うけどちょっと…)
お客様には会わないように~(祈)

冷凍食品に目が止まり、
買ってしまった冷凍パスタ。
レンジでチンでOKさ。
既にお皿も買ってある。

チャチャチャチャチャ、チーン!
















箸、が、な、い!YEAH!

浴室ブラインドの採寸

浴室ブラインドの採寸に行ってきました。















現場でお客様と相談したのが「手前に付けるか、奥に付けるか」です。
奥に付けることが多いのですが、
手前に付けると、女性がバスタブ越しに操作棒に手が届く
ギリギリの距離であることが多いからです。
今回も奥様に距離感を確認して頂いたところ、
奥だと届かないこと、そこに物を置くことはないことから
手前に付けることにしました。
窓によっては水勾配が取ってあり、
仕上がり高さが変わることもあるので、事前の確認が必要です。
仕様はノンビスタイプではなく、サイズを考慮してビス止め式、
色は当店スタッフの渡邉がご提案した
カラーコーディネートタイプのブラインドが付きます。
取付位置や仕様、色など、
一台のブラインドに工夫と提案が色々と詰まっています。

2013年8月2日金曜日

落し蓋と石膏ボード

昔、オーストラリアに居た頃、
ウイークリーのオンボロアパートに住んでいて、
そこには小さな共用キッチンがありました。
ある日僕がそこで肉じゃがを作っていたら、
落し蓋を見たオーストラリア人がビックリしながら僕を見て、
「お前、蓋食うのか?」と聞いてきました。
僕は「時々、ちゃんとした日本食が食べたくなるからさ。
こうすると味が全部にいき渡って美味しいんだよ」と言おうとして、
「Sometimes…」とまで言った後、「ちゃんした日本食」って英語で何で言うんだ?と考えてしまい、
気づいた時にはその人は首をかしげながら去って行くところで、
結局僕は「時々、蓋を食うヤツ」ってことが確定してしまったのですが、
まあ例え日本語でも、「相手がしたことがない事」を説明するのは難しいんですよね。

さて今日は取引先工務店の依頼で取付工事に行ってきました。
カーテンボックスにリフォーム前に使っていたレールを取り付けるという、
誰もが簡単にイメージできる説明不要の非常に簡単なお仕事です。
で、こういう現場に限って落とし穴ってあるもので…
再塗装されたカーテンボックスの天井にうっすら見える穴位置と
レールの穴位置を合わせてビスを打ったところ、何と効かない!
キリを入れてもそのままズボッと奥まで入ってしまいます。
ワンプッシュで他の穴もチェックしましたが全て同じ。
どうも3~5㎜の薄ベニヤで出来ているみたいで、
どこを打ってもダメなようです。
良く今まで落ちなかったなと思いつつ、ボックス内を見ていると
既にビスを打った形跡のある穴を2つ発見。
どうやら誰かに頼んで取付ができず、困って僕の所にきたようです。
確かにこの状況では「付かないよ」って断るでしょう。
僕もそう言いたいところですが、ここからが「読み」の始まりです。
以下、窓を見ながら私の独り言。

窓は1間半が2つのL型かあ。
カーテンボックスの天井にベニヤを貼るのなら、最低でも2730㎜は必要だよな。
でも、そんな板はないからサブロク板(幅3尺×長さ6尺)を切って貼るしかないだろ。
ってことは2770㎜のボックスに使うなら、短手を使えば910㎜が3枚+チョットが必要だよな。
そうすると、その板の間には桟が必要じゃないか?
でないと開いちゃうし。
どれどれ。










継ぎ目見~っけ!
てことで予想通り910㎜ピッチで桟が入っており、
そこに合わせてレールに新たに穴をあけて無事に取付終了。

 
「無事に付きましたよ~」と監督さんに電話をしたら
とてもホッとした声をしていました。
良かった良かった。
 
そういえば以前、同業者と工事の話をした時に、
「どんな工事が得意なの?」って聞かれて
「極力、アンカーを使わない工事かなあ」って言った時の事を思い出しました。
あの時の職人さん、「お前蓋食うんか?」って聞いてきたオーストラリア人と同じ顔をしていました。
「お前、石膏ボードに打つんか?」
いやだからそうじゃなくて…(笑)