2013年12月20日金曜日

決断

それほど大きくないにしても、会社というところに長年属して感じたのは、
『やらない』に勝る決断はないということです。
思慮深く慎重に、物事を多角的に見て、客観的に考えた場合、
すべての結論は『やらない方がいい』ってことになります。
結果的にうまくいったとしても、
『やらない』という結論には、それよりもさらに良い『結果』があるんですから。
だからこそ、『やる』という決断には意味があるのだと思います。
何言ってるのか分からないかもしれませんが、たまには戯言も。
高校生が夜書く日記みたいなものです。
翌朝絶対に見てはいけないやつ(笑)。

2013年12月17日火曜日

ブルースブラザーズ&シスターズ

とりたててファンというワケではない。
でも、中学時代からずっと聞いていて2回もカセットテープを切らし、
CDが出ればまた借りて、なのに結局買ったりして、
でもどこかいっちゃってまた借りてを繰り返し、
30年間ずっと聞きつづけてきたアルバムがあります。
















きっかけは確か中学の頃、偶然テレビで見た映画「ブルースブラザーズ」。
当時は内容も良くわからず漠然と見ていました。
なぜか今でもその時映画を見ていた自分を鮮明に思い出すことが出来ます。
そして高校、大学、社会人になっても、僕はこの映画を時々見ています。
もっと好きなミュージシャンもいるし、もっと思い出に残る映画もありました。
でも、30年ずっと手元にあり続けたアルバムも、
何度も繰り返しみた映画もこれだけです。
なぜ好きなのかは良く分かりません。
でも、なぜ分からないのか?は何となく分かります。
それは映画の中の彼らが直接的な表現を用いていないから。
怒りをぶつける激しい言葉も、心に沁みる愛の言葉もこの映画には出てきません。
映画を通じて彼らの優しさや音楽を愛する『気持ち』だけが伝わってきます。
ユーモアというオブラートにくるまれて。
映画の中で彼らが歌う場面が何度か出てきます。




どのシーンも『最初は観客に歓迎されていない』という共通点があります。
時には無視され、時にはビンを投げつけられ。
それを時には聴衆に訴えかけ、
時にはいともたやすく方針転換して彼らは歌います。
彼らがいかに音楽を愛し、いかに音楽が素晴らしいかを知っていて、
そして音楽が誰のためにあるのか、これらのシーンは訴えかけてきます。
今日で年末までの発注をほぼ終えました。
一年間、私もスタッフもそんな気持ちでやってこれたと思います。
映画と違うのは、お客様はいつも歓迎してくださった点でしょうか。
改めて御礼申し上げます。
この一ヶ月はかなりの忙しさでしたが、
一つの現場も妥協せず、100%のプランを提供できたと思います。
あと2週間、最後まで頑張ります。

2013年12月16日月曜日

E様邸、仕上がり寸法決めてます

アイボリーベースにブラウンと白のラインが入った生地の裾に、
ブラウンの無地を足したカーテンを作ります。
窓は掃き出し窓と腰高窓の組み合わせ。
お客様との現場打ち合わせで、ブラウンの線と無地は離すように決めました。
その場合、ブラウンの線の部分で山をつまむとキレイではないので、
無地部分がくるように仕上がり丈を決定します。
腰高窓のレール取付位置は上記の条件の掃き出し窓のレール位置に合わせ、
2つの生地のジョイント部も同じようにした時に、
違和感のない仕上がり丈になればベスト!
 
な・の・で・す・が!
 
そうはうまくいかないので悩むのです(苦笑)
このような事態は予め予測していたので、
解決方法はお任せ下さるようお客様にはご了承を頂いています。
今回は、アイボリーのベース部分と白のラインの違いが分かりにくいので、
その部分で山をつまむ仕上がり丈にしました。
カーテンと同じように裾に無地を足すシェードも、
ジョイント部分の位置関係をカーテンと合わせ、
その時に上部がボーダーの途中にならないように仕上がり丈を決め、
その際にカーテンとシェードの床からの高さに違和感がないかも確認します。
 
また、キッチンに付けるカラーコーディネートの仕上がり丈も、
ボーダーを均等にした時に羽の枚数が合うように仕上がり丈を決めて、
E様邸のリビングダイニングの発注が完成します。
 
 
 
 
 
 
 
 

2013年12月9日月曜日

ブラインドのカラーコーディネート


当店では『ブラインドと言えばカラーコーディネート』となりつつあります。
少額のアップで見違えるほど良くなるのが良いですね。
すんなり出来ることもあれば、
半日考えた挙句に「ダメだ~明日明日」なんてなることもあり(笑)、
前回のブログの話ではないですが、
時給に換算すれば高校生のアルバイトの半額にも満たないこともしばしば。
でも私もスタッフもそうした事は考えないタイプなので(笑)、
現在、全員がそれぞれの担当のお客様でプランニング中です。
バッチリ仕上げますので楽しみにお待ちください。

2013年12月5日木曜日

自給マイナス1000円

ご主人と奥様それぞれが選ばれた候補生地は
テイストは違いますがどちらでもお部屋に合いそうな感じでした。
でも、どちらかを選べばもう一つは不採用になってしまいます。
折角のご新居ですから、
お二人共に好きなものにしたいなあと思っていました。
現場で生地合わせをするまでの数日間、
二つの生地を見ながら頭を悩ませて、ある日突然閃きました。
『ご主人の好きな生地を奥様の好きなテイストに振れないか』と(もしくはその逆)。
あれやこれやと方法を考えて提案したタブトップのカフェカーテン。
ご夫婦共にとっても喜んでくださり、明日納品を迎えます。
何時間も考えて逆にお安くなってしまいましたが、
まあそれはそれということで(笑)
 


2013年12月3日火曜日

椅子生地の張替え

ビジネスホテルに椅子の張替えの見積もりに行ってきました。
座面が裏から簡単に外れるタイプは比較的お安くできるのですが、
(僕も以前は自分でやってましたが、今はコンプレッサー式のタッカーがないので…)
それでもお客様が予想される価格よりは往々にして高くなります。
今回はそれに加えて色々と問題も…


『ほぞ』の緩み。
長くお使いの椅子によくあるのですが、
木に含まれる水分が抜けていき、『ほぞ』がやせてしまうんですね。
この場合、キリで穴を開けて下からビスを打って強化したりします。
さらに今回は
フィンガージョイントの外れ!
これどうしよう…
う~~~む。













冥利

3年前にカーテンをご購入頂いたT様が、
「両親がマンションを買ったので」とお母様とご来店されました。
上品でとってもお洒落なお母様で、
「こんな風に年齢を重ねられたら素敵だなあ」と思いました。
そんなお母様が一目ぼれされたのがフジエテキスタイルのこの生地。



レールに掛け終わったその瞬間に満面の笑みでカーテンを手に取って、
「本当に素敵ですね~。ありがとうございます……夢だったんです」と。
僕はこのメーカーのこだわりの話やタッセルの柄取りの難しさや向きの話や、
ゴトー君がアップしてくれたブログを見せながらカーテンの製作の話をしながら、
カーテン屋で良かったと、しみじみと感じていました。

2013年12月1日日曜日

お久しぶりです

久しぶりの更新です。
忙しくても更新していこうと思っていたのですが、
それも出来ずにいました。
いつもは新聞屋さんが朝刊を配り始める頃には帰っていたのですが、
最近はほぼ毎日、夜も白々と…(笑)
そんな中、3カ月ぶりにお休みを取って南三陸にボランティアに行き、
一日中、漁港でホタテに漁具を通したり
















業界で支援している南三陸ミシン工房の新工場の窓の採寸をしたりと、
バタバタとしていたのですが、
最近ついに倒れまして(スイマセン)、
普通の風邪なら3~4の炎症値が23になっていて、
「実際は23オーバーで機械の計測可能値を超えてます。普通は入院です」と
脅されつつも魔法の点滴で復活し、今に至ります(苦笑)。
急なお願いにも関わらず工事の手配に頑張ってくれた
トーソーのOさん、タチカワのW君、本当にありがとう!
ご迷惑をお掛けしたお客様も出てしまいましたので、
ブログのアップも控えていました。
何とかその間の仕事も終えましたので、また再開します。
倒れた分は取り返す。恩返しだ!
 

2013年11月26日火曜日

生地に合わせて。

縫製担当のart-k後藤です。


写真は風通織りの裾上げ。
art-kもそこそこの機械化をしていますが、こういった生地は機械では仕上がりがイマイチ。
「最新の機械を導入」なんて縫製工場のHPを見るとよく書いてありますが、物によっては手が一番です。
生地の特性に合わせて色々な手順で。
製造ではなく”お仕立て”をしています。

2013年11月21日木曜日

生地の声を聞けッ!

縫製担当のart-k後藤です。
武道系物語のセリフのような事を考えながら仕事しています。



写真は緯糸に沿って切った端。
若干の湾曲、一時的な巻き癖かこの状態で固まってしまったものか。
カーテンorシェードによっても対応を変えます。


2013年11月18日月曜日

Aプラン

こちらは昨日アップしたお客様とは別の横須賀市のK様。
昨年当店でご購入頂いたお客様のお姉様です。
モリスのアネモネのバランス&カーテン。
バランスとカーテンの裾には無地のオレンジを3㎝位足して、
アネモネらしい「重くないクラシック」をイメージしました。
結局、こちらはボツになり違うモリスのシリーズになったのですが、
たたき台を見て初めて「私はこういうのは好きではないかも」と気づくことがあります。
頻繁に買うものではない物だけに、
自分の趣味嗜好が分からないお客様も決して少なくありません。
なので、それを明確にするためにも「たたき台」は必要なんですね。
決して無駄になった訳ではありません。
 


Bプラン


お子さんも大きくなり夫婦二人の住まいをと考えた時、
周りのご友人からは「戸建てじゃなくてマンションの方が楽だよ」と
よく言われたそうです。
でも、ご両親や子供のためではない、
お二人のためだけの家を建てたいと思われたそうです。
事前採寸に伺いお店で一緒に生地を見て、
「これなら絶対良いね~」とおっしゃって頂いて、
現場での生地合わせはしなくても大丈夫という感じでしたが、
「やっぱりしましょう」と言いました。
心配だったのではなく、ちょっとお時間を頂きたかったのです。
とても気にって頂いた生地の他に、
そのテイストに似た生地をちょっとアレンジしたプランを作ってご提案しました。
お二人ともとっても喜んでくださって、そちらに決定。
とっても清々しい横須賀の空。
 
 

2013年11月16日土曜日

ハイパーカーテン








 
 
 
 
 
 
 
 
こちらは鰻の水槽を覆うように取り付けたハイパーカーテン。
今まではシャワーカーテンをお使いになっていたそうです。
これなら中の様子も分かりますし、
帯電防止機能が付いているので、
埃を吸い寄せたり服にまとわりつくこともありません。
平塚の有名店「うな新」さんにお納めしました。
美味しいと評判のお店で、ネットでも絶賛されてます。
私も以前姉から「美味しい」と聞いていて、
今回カーテンをやらせて頂くことになりびっくりしました。
予約を取らないとダメな時もあるようなのでご注意ください。
12月上旬にリニューアルオープンの予定です。

 
うな新
神奈川県平塚市錦町3−7
0463-23-5556