2016年3月24日木曜日

ビンテージスタイルのオーダーカーテン



ビンテージと一口に言っても、その周囲のテイストも含めると
お客様のイメージは様々です。
ユーズド感のある革張りのソファに
ビンテージ塗装の家具を置かれる方もいらっしゃれば、
シャープな家具を置いたモダンで大人なビンテージの方もいらっしゃいます。
平塚市のS様の場合は後者でした。
写真ではメインの生地がブルーに見えますが、
実際はシャビーなグレー。
良い感じに仕上がりました。
さて、明日はお休みを頂きますが
明後日からの1週間はご新築工事が続きます。
今日はスタッフが全ての確認をしてくれて準備も万端。
一つ一つ丁寧に仕上げたいと思いますので、
宜しくお願いします。

2016年3月22日火曜日

シェードの柄位置





部屋の東西の壁面にある3つの滑り出し窓に取り付けた
厚木市のO様のシェード。
1つは入隅の関係で、他の2つよりも仕上がり巾が2㎝小さくなります。
そこでゴトー君が気を使って裁断してくれました。
通常は角上で合わせる柄位置をセンターにして、
見た目には分からないように配置しています。
納品時にお客様にご説明したところ、とても喜んで下さいました。
気付かないようにしたところを気付かせてしまうことになるので、
こうした点をご説明するのは迷うのですが、
喜んで頂けて良かったです。

2016年3月20日日曜日

Vouloir cest pouvoir

フランス語の先生をされているF様の納品を終え、
玄関で靴をはきながらふと聞いてみました。
『あのー…何かフランスのことわざ教えて頂いても良いですか?』
教えて頂いたのが写真の言葉。
親切なF様がわざわざ紙に書いて下さいました。
『やりたいことは、できること』
という意味だそうです。
最初聞いた時はフランスのイメージ(勝手な)と違うので、
『フランス人ってそんなにポジティブなんですか?』と聞いてしまいました。
思えば出来る、というような意味に捉えてしまったのです。
でも、すぐにそうではないと思い直して、
『そういう気持ちこそが最も大切だっていう意味ですね』と聞いたところ、
『まさにそうなんですよ。フランス人はそこを最も重要視するんです』とおっしゃいました。
何気なく思いつきで聞いてしまったのですが、
脳みその上の方にこの紙がペタンと貼られたような感じです。


2016年3月15日火曜日

ウラオモテ





間仕切りカーテンをお納めした海老名市のO様。
ガラスの壁越しに見えるカーテンを、
廊下から表に見えるようにしたいというご希望でした。
まずは表裏の分かりにくい生地選定、
フックは垂れ壁で見えませんが、
気になるのが両端の耳と裾の折り返しです。
そこで耳を表側に折り返して、
裾はウエイトチェーンを落とし込んだ仕様にしました。
現場の状況やお客様によってご要望も様々。
一つ一つ丁寧に対応していきたいと思います。

2016年3月14日月曜日

Rock me!



伊勢原市のM様のリビングにお納めしたボラスのロック。
決して頻繁に出る色ではありませんが、とってもカッコ良い生地です。
クラフト感やビンテージ系のお部屋とも相性がよく、
定番でありがながら『まさに今!』と言える生地だと思います。
そんな工事をしている間、
私の耳がピクピクと反応していたのがバックに流れる素敵な音楽。
ラジオはラジオなのですが、
トークは少ないし選曲がとっても良い感じ。
でも、神奈川県民には聴取が義務化されていると言っても過言ではないエフヨコでもない。
我慢できずに思わず聞いてしまいました。
『Mさん、これってFENですか?』
『あ、違いますよ』
『ですよね~。ステレオですもんね…』
『これ、インターFMです』
という訳で、それ以来ずっと聞いております。
M様、色々ありがとうございました!

2016年3月13日日曜日

プロと思い出話


伊勢原市のH様のリビングにお納めしたイギリスのコットンプリント。
当店でも人気の生地ですが、
お客様のインテリアテイストによって組み合わせる色も様々です。
そしてそんな色の組み合わせによって、
また違うイメージを見せてくれるのが切替カーテンの魅力かもしれません。
例えば単純に、メインの生地を気に入って下さったからと言って
切替という手法をお勧めしてもお客様は受け入れて下さいません。
その背景がとても大事で、
そこには間取りや窓のレイアウト、柄やお客様の置かれる家具等、
様々な要素を考えた結果の提案となって初めてOKを頂けます。

私がこうしたちょっと変わったプランをご提案しようと始めたのは
今から7・8年前。
その時は思っていました。
いくつか提案したプランの中でお客様はもっとも『素敵』なものを選んでくれるだろう、と。
でも実際は違いました。
何度提案しても、受け入れて下さるのは一部のお客様だけ。
なぜだろう?と随分考えました。
そして思いました。
自分のエゴをお客様に押し付けてもダメなんだと。

昨日の晩、色々な話の流れで、息子と私の取引先の監督さんの話になりました。
『Iさんは、プロだからなあ』
『やっぱり色々良く知ってるんだ』
『う~ん。それはそうなんだけど……プロって、なんだと思う?』
『知識があるとか、技術がすごいとか?』
『そういう人はアマチュアの人にもいるよね。中にはプロ以上の人もいるし。
お父さんはさ、プロって、自分の知識や技術を自分以外の人の為に使う人、のことだと思う。
例えば歌手なら、モテたいとか金持ちになりたいとかじゃなくて、
誰かを元気づけたいとか、そういうために歌う人。
例えばお父さんの仕事なら、自分のセンスを押し付けたり誰かに自慢するためじゃなく、
お客さんのためにプランを考える人、とかね。』
お客様に教わったことって色々あるなあと、改めて思いました。



2016年3月10日木曜日

色の流れ

北欧と一口に行っても、
モダン寄り、ナチュラル寄り、60’s混ざりにマリメッコ(これはまたちょっと違うので)と、
色々なテイストがあります。
当店がヒアリングで重視するのもまさにここ。
明確にお決まりになっていない方もいらっしゃるので、
そんな時は色々な写真を見ながらご相談を進めます。
K様の場合は、ちょっと『カワイイナチュラル』な感じでした。
そして担当スタッフがプランニングの際に気を付けたのが色の流れ。
カラフルであるほど、ここがポイントになります。

リビングには裾にブルー


2階にホールはアクセントに使ったテープをブルーにして



子供部屋まで色が流れます。



こうしたちょっとしたことが快適な暮らしの一助になればと思っています。




2016年3月7日月曜日

カーテンストッパー

カーテンストッパーと言う、
カーテンを指定の場所で止める部材があります。
基本、天付では使わないのですが、
ブラケットの厚みのあるエリートなら問題ありません。
厚木市のK様のバルコニー窓では、
あえてカーテンを片開きにしてお納めしました。


窓の中央にストッパーを付けると


左から出たい時も


右から出たい時もカーテンの『たまり』が無くて便利です。
洗濯物を干されるとの事で、毎日の使い勝手を考えました。
両手が塞がっているとカーテンをくぐるように出入りしたり、
片手で閉じた窓にカーテンが挟まってしまったりと色々不便。
風を入れたい時もカーテンがなびかず、
廊下を歩く時も邪魔になりません。
ちょっとの工夫で便利になります。








分からないのがミソ


生地上部から蔦が降りてくるようなデザインのケースメント。
掃き出し窓のように丈がある時は良いのですが、
では腰高窓はどうするか?
H様と相談の上、上部の柄部分を少しカットしました。
こうして写真で見ても分かりにくいですよね?
そこがミソです(笑)

2016年3月5日土曜日

flying birds

相模原市のK様の現場です。
鳥の飛んでいく感じを色違いで表現しました。





この間にある2つの滑り出し窓は無地にして、
中央のカーテンもアイボリーベース。
その空間をシンプルにしたのはご入居後に、
ここにグリーンのハンモックがくるからです。
両端と中央にバランス良くグリーンを配置して、
楽しくポップに、そしてうるさくならないように。
何も置かれていないご入居前の空間ではなく、
部屋の完成形に当てはめていくことが重要です。

2016年3月4日金曜日

線を重ねる


平塚市のI様にお選び頂いたレースです。
裾は10㎝のダブル折り返しになりますので、
普通にお作りするとその部分だけ線がたくさんできてしまいます。
レースなので透けてしまうからです。
実際、メーカーさんのカタログ写真もそうなっているのですが、
アートケイさんはいつも線をきれいに重ねて折り返してくれます。
キレイですよね。

2016年3月3日木曜日

背景


海老名市のJ様のリビングです。
当店ではプランを作成する際に必ずミーティングをします。
話すことで見えてくるもの、気づくことがあるからです。
今回のテーマは『50代以上の方のシャープモダンって何だ?』でした。
色々なサンプルを出してきては、これじゃないあれじゃないと喧々諤々。
ちょっとした素材感の違いで出したい雰囲気が変わってしまいます。
最終的には細いストライプを挟んだ切替カーテンと、
イサムノグチのセンターテーブルとデザインがリンクするレースを合わせました。
当店ではよくお納めする切替カーテンですが、
その背景はお客様によって千差万別。
そして、それこそが最も大事なことだと思っています。

2016年3月1日火曜日

イギリス、キテマス



ここ数年の特徴として天然素材をご要望されるお客様が
非常に増えたことが挙げられます。
『朝が来たのが分からないから遮光は嫌』という方も増えました。
人の生活・暮らし方ががナチュラル(インテリア的な意味合いではなく)な
方向へシフトしているのだと思います。
そんな流れに今まさにヒットしているのがイギリスの生地。
『元気』、ではなく『穏やか』。
ポジティブ、ではなくLet it be(まさに!)。
でも、そんなフラットな心の中に何かしっかりとしたものを感じさせる、
そんな世界観を持つ生地が多いように思います。
天然素材の家を選ばれたS様のお気持ちを考えながらご提案させて頂きました。
S様、この度は誠にありがとうございました。