こちらはM様の寝室にお納めしたレースカーテン。
裾と本体を違う色で組み合わせています。
ドレープ(厚地)でも最近多くなった仕様ですが、
レースにはレースならではの注意点があります。
1つは切替部分の処理。
ジョイント部分は2つの生地を小さく摘まんで縫い合わせますが、
レースの場合はそれが透けて見えてしまいます。
そこで切替部分にはバイアステープなどを当てて隠します。
色が透ける分、切替の印象も弱くなりますので、
強調するためにも必要な処理になります。
また、裾は切替部分までの長い折り返しにします。
通常の長さ(10cm)にするとその部分だけが濃くなり、
3色に見えてしまうためです。
この重なりによってモアレが出来、
水面のような美しさを見せてくれます。
こうした処理は「見た目を悪くさせない」というよりも、
「生地の持つ美しさを引き立たせる」視点が重要です。
デザインを考える側の身勝手な手法は、
生地の魅力を殺すことになってしまうんですね。
と言うことを私は自分で見つけたのではなく、
大先輩に教えて頂きました(苦笑)。
プランを考えるときの、私のベースになっています。
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