2014年8月3日日曜日

昔話

今日、最後の現場はカーテンのお届けでした。
お客様はWEB業界の方で、ついつい話し込んでしまいました。
この仕事をする前、今では一着も持っていないスーツを毎日着て、
広告営業の仕事をしていました。
私にとっては社会人の基本を学んだ学校のようなところでした。
名刺のもらい方やスケジュールの組み方、営業の仕方と言ったこともそうですが、
その時に得た知識や経験が今の自分に大きな影響を与えています。

広告というのは面白いもので、お金を掛ければ効果がある訳ではありません。
100万円の予算を一つの媒体に使うより、2つの媒体に30万づつ掛けた方が良い場合もあります。
1つの媒体に時期をずらして50万と30万の2回打つ方法もあります。
販促費の年間予算を組んでいる会社なら、
そうした工夫で浮いた予算を保険として取っておくことも可能です。
『ただ高コストをかけるのではなく、工夫をしてコストを下げてそれ以上の効果を出す』という
今の自分のプランニング方法は、この時の経験が基礎になっています。

もう一つは色です。
広告業界では色をCMYKの組み合わせで表します。
例えば紺ならC100M60とか。グリーンならC100Y80とか。
これらは紺がシアン100%とマゼンダ60%を混ぜたものという意味で、
色の構成が分かります。
ロールスクリーンやブラインドの色サンプルを見た時、
今でもこのCMYKの%をイメージします。
色のマッチングを決める参考になるからです。

私はカーテンの仕事に就くまでに2つの職種を経験していますが、
不思議なものでそれらの経験が今とっても役に立っています。
まるで今の仕事の為に経験してきたように。
こういうのって不思議ですね。

2014年8月2日土曜日

W様、S様最終確認

本日、現場打ち合わせにお伺いしたW様とS様の最終確認をしています。
採寸用紙に書かれた寸法や決定生地、レールなどの確認、
撮影した現場写真を見ながら取付位置の確認をしていきます。
現場打ち合わせが重なると情報量も多くなりますので、
書き込まれた情報と自分の記憶を早い段階で擦りあわせておくことも重要です。
日を置くと、書かれた情報の的確さそのものに不安を覚えることになるからです。
1窓1窓確認しながら書いていても、それを裏付ける自信が必要なんですね。
なので、『ここに書いた内容で間違いない』と確信できる内に、明細書を起こしておきます。
でも、発注は明日です。
一度に複数の明細書を作ると、それによるミスも起きかねないからです。
一日置いて客観的に明細書を見れるようになってから、
再度確認して発注書を書くようにしています。

慎重に…

 
どこか懐かしさを感じさせるU様のダイニングの照明です。
色々なプランが可能な中で悩みに悩みましたが、
決め手になったのはこの照明でした。
 
照明に合わせてセレクトした、どこか懐かしさを感じさせる生地の組み合わせ。
ベースの生地はもちろん、無地もテクスチャーにこだわりました。
仕上げは昨日見つけてきたトリム。
既に縫製テスト用(きれいに縫えるかどうか)も手配しました。
気に入って頂けたプランですので、慎重に進めたいと思います。

Y様発注しました

こちらは本日採寸にお伺いしたY様の発注書です。
半間の小窓と1間の出窓に同じカーテンを両開きで作ります。
半間は1巾を2分割しても作れない寸法、横リピートではないのですが、
きれいな仕上がりにはなりませんので、片側1巾づつ使用します。
その場合、問題になるのが一間窓との山の高さ・ピッチのバランスです。
アートケイさんの場合、こうした細かな点も配慮して作ってくれますが、
発注者側の意図を伝える為にも指示書に記載します。
たとえシンプルで一般的な作りのカーテンでも、注意すべき点は多々あります。
私の場合、まず標準的な仕上がり寸法を出した後、
必ず『詰め』の作業をします。
1窓1窓、盲点が無いかをチェックし、仕上がり具合を上げていく作業です。
Y様の場合はこの他に出窓のレースも修正しました。
1㎝か4㎝のどちらかしかないフック上の寸法をレールに合わせて3㎝に。
これもまた、アートケイさんしか対応してくれない部分です。
ごくごく普通のカーテンを作っても、加工所さんによって仕上がりは全く違ってきます。

2014年7月31日木曜日

海の近くのI様も

発注完了しております。
上の写真は採寸用紙。
図面が無い状態での採寸でしたので、線がきれいではありませんが…。
蛍光ペンで塗ってあるのは、
窓寸法から仕上がり寸法を出した後のチェックマーク。
一度パソコンの画面上でチェックした後、
明細書を印刷してから再チェックした時にOKなら塗っていきます。
レールも含めるとご新築のオーダーカーテンは発注するアイテムが何十にもなります。
当たり前ですが、その内一つでも間違えることは出来ません。
私たちの仕事は接客やプランニングがメインであることは間違いありませんが、
それと同じくらい確認作業が重要になります。
ひたすら確認、確認、確認、確認です。
(昨日のブログより1つ増やしてみました…笑)

トリムメーカーのショールーム

今日は午前中に大井町(神奈川県のです)で現場打ち合わせをした後、
そのまま本厚木駅へ戻って小田急線に飛び乗り東京へ。
向かった先はトリムやブレードを扱う会社のショールームです。
今回はグレーッシュなブルーを中心にサンプルをセレクト。
こういうテイストに使えそうとか、あの生地に合いそうとか、
色々と考えながら真剣に選ぶのでかなり疲れます。
今回も気づけば2時間。
ショールームを出る時はグッタリでしたが、
良い感じのものが見つかりました。
 
 
 

2014年7月30日水曜日

I様発注しました

こちらはI様の明細書。
寸法の左の欄に引かれた斜線は発注をした後に付けるチェックマークです。
発注書をプリントアウトした後、
1窓1窓、転記ミスがないかどうかを確認してOKなら斜線を引きます。
その発注書は発注者と別の者がさらにチェックします。
自分のミスを自分でチェックしても、同じ個所を見逃してしまうことがあるからです。
その後、取引先から納期連絡のFAXが来たら、この斜線内に日付を入れます。
全ての欄に斜線が入り、全ての発注書と明細書の内容がチェックされ、
全ての斜線に日付が入り、全ての商品が入荷したかもチェックします。
確認、確認、また確認です。
 

S様発注しました

日本の場合、インテリアの流行は『振れながら上がって』いきます。
一昔前は素敵な柄物が少なかったので無地が流行り、
でもやっぱり無地はつまらないとなると今度は柄物が増えてきます。
でもその時に出てくる柄物は、一昔前よりも洗練されて登場してくるのです。
そしてそれはロールスクリーンも同じ。
一昔前はセンスの良い柄物があまりありませんでした。
その関係でメーカーのカタログは無地が大半を占めるようになりました。
そして今、各メーカー共にセンスの良い柄物が増えてきています。
以前、ある幼稚園の先生と話していた時にこんなことをおっしゃってました。
『欧米のおもちゃは子供向けではあるんだけど、決して子供だましじゃないのよね』
S様のお選びになったロールスクリーンもまさにそう。
日本のデザインもここまで来たんだなあと思うほどです。
出来上がりを楽しみにお待ちくださいね。
 
 
 

N様のキッチンのシェード

N様のお宅に写真撮影に伺いました。
上の写真はシェードの上に付けたバランス用レール。
そのまま使うと105㎜の奥行きが最短ですが、
私が作りたかったのは90㎜の奥行のバランスです。
そこで、『15㎜しか違わないから105㎜でいっか』とせずに
『何とか90㎜に出来ないか?』と考えてしまうのが悲しい性です(笑)。
大抵の場合、何らかの方法があるものです。
今回もちょっと工夫して最短寸法よりさらに短くしました。
事前に可能なことを確認してから縫製指示書を書き、
必要になるボルトナットを購入して前々日に仮組み。
当日はスムーズに取付ることが出来ました。
カーテン工事をしていると分かるのですが、
普通にそのまま付けて終わる現場って案外少ないものです。

I様工事完了です

こちらは以前ブログで紹介したI様の洋室。
無事に違和感なく仕上がりました。
カーテンは一般的な両開きですが、タッセルに気配りがあります。
表と裏であえて柄位置を変えてあります。
 
横ボーダーの生地はタッセルとの柄の位置関係が重要になります。
でも、作り手は施工をする人がどの位置に房かけを付けるのか分かりません。
そこで柄を表裏変えることによって、違和感の無い側を選んで使うことが出来ます。
 
 
今回はベージュのボーダー側を表にしました。
 
 
 
 

U様プランニング

U様のプランニングが完成しました。
玄関の赤の照明から洗面所のブルーのモザイクタイル、
そしてリビングと続き間でイメージを区切りたい洋室まで、
テイストを変えずに色が自然に流れていくように…。
途中何度か挫折しそうになりましたが(苦笑)、
N様のお向かいで仕上がりもご覧頂いてますので、
ご期待に添えるものをご提案したいと思っていました。
良い感じで出来たと思います。

2014年7月27日日曜日

完了報告書

昨日施工したガラスフィルムの施工完了報告書を書いています。
販売時にはどうしても価格や性能、施工箇所のお話が中心になってしまいます。
施工時にお客様はご不在でしたので、
施工や今後についてのご説明をまとめました。
ちょっとしたことですが、こういうことが大事だと思っています。
 
 
 



シェードのチェーン

こちらは本日納品したN様のシェード。
アクセントクロスと生地の色に合わせてボールチェーンをブラウンに。
厚地だけのプレーンシェードの場合は幕体を上げている時が多いので、
チェーンの色って結構重要です。
チェーンの長さは幕体が下降途中でも生地がチェーンの輪っかに
乗っかってしまわないように幕体よりも少し長めに。
こうした小さな配慮の積み重ねが全体の仕上がりに大きく影響します。