2014年1月31日金曜日

K様発注しました

ご新築時にお世話になったK様の発注をしています。
今回はレースのみを付けられていたリビングのドレープです。
サンプルをお貸し出しして、その中からお決めになりました。
発注書を書く前に現場の確認です。
以前、お店のクラウドプラットフォームにアップした写真をチェック。
腰高窓と掃き出し窓が同じ高さになっています。
お選び頂いたのは横ボーダーの生地ですので、
『上から柄合わせ』の指示をします。
オーダーカーテンは製作の都合上、裾から柄合わせをしますので、
そのまま発注すると腰高窓だけボーダーの位置がずれてしまうのです。
要尺計算をしたところ、リピートの倍数にほぼ近い数字になりました。
ロスがないとも言えますが、柄位置を選べないとも言えます。
そこで半リピート多めに取りました。
横ボーダーのカーテンは、裾や山の柄位置が重要になるからです。
当店の発注書は生地情報と仕上がり寸法を入力すると、
要尺が出てくるように計算式を入れていますが、
こうした点はパソコンは気にしてくれません。
シンプルな内容でも、誰がやっても同じではありません。

2つの裾

こちらはO様のカーテン。














透け感のあるオパールプリントのレースに、
グレーッシュなブルーのシャンタンを合わせたフロントレースです。
写真はメーカー縫製なので裾が10㎝の折り返しになっていますが、
裾部分の柄が重なって見えてしまうので、、
ウエイトチェーンの落とし込みで発注します。
ジョイントが入る裾をウエイト巻ロックにする方法でも、
アートケイさんはとてもキレイに仕上げてくれますが、強度的な事も考えて。
シェードは前幕の洗濯ラベルが目立たないよう、ウエイトバーに隠れる位置で指示。
仕上がり丈の関係上、
畳上がりのピッチを15㎝にするか迷いましたが、
後幕が上がっている時の膨らみで前幕を押す感じが出ないよう、
いつも通り20㎝にしました。

お次はK様。
こちらもフロントレースでのご採用です。
O様同様、裾をどうするかです。
片側1枚で1巾使いですのでジョイントは入りません。
ウエイト巻ロックでも落とし込みでも良いですが、
一般的なオパールより太い糸を使っているボリューム感や生地のイメージが、
その処理方法と合わないのです。
なのでこちらは2㎝のヘムで仕上げます。
 
1窓1窓、出来上がりをイメージして縫製指示書を書きましたので、
楽しみにお待ちください。
 

2014年1月29日水曜日

過去の疑問を紐解きに…

採寸が終わった時にふと思い立って、
小さい頃父に連れられて訪れたX氏の自宅を探してみた。
X氏は設計士だった父が生前お世話になった方で、
当時の僕には予想もつかないお金持ちということは知っていたが、
父でさえ『何の仕事をしているか分からない』という謎の人物だった。

数年前、母から〇〇藩の家老の家柄と聞いたのでネットで調べたことがあった。
そこには確かにその家柄と、某新聞社の社主との繋がりが書いてあった。
このX氏の繋がりで、父は(僕にとっての)もう一人の謎の人物Y氏の仕事もした。
Y氏はX氏の隣の藩の藩主の家柄で、某総理大臣の子孫にあたる。
そして、そんな繋がりから父は某巨大商社の仕事をするようになる。

父の死後3年たったある日、その商社は私の家の経済状況を気にして、
当時大学生だった僕に東京の単身赴任寮の住込みのバイトを紹介してくれた。
給与ももらえて部屋はタダ。専任のコックさんが作る夕食もタダだった。
課長級以上しか入れない場所で、副社長や専務も居らした。
運転手つきの黒塗りの車で寮に帰られると迎えに出て、
部屋まで鞄を持つのも僕の仕事だった。
非常に貴重な経験の出来た一年だった。
でも今から思えばとても不思議な出来事だと思う。
江戸時代の藩の繋がりが、
現代、しかも経済の中枢でなぜ脈々と続いているのだろう?
なぜあんな巨大商社が小さな設計士の息子のその後を気にしたのだろうか。
父が亡くなって3年も経つのに。
僕が東京近郊の大学に入り一人暮らしをしていて、
家計も楽じゃないという事を知っていたのはなぜ?

記憶を頼りに車を走らせるとそこに門はあった。
山の麓にシンプルな門とX氏の苗字がかかれたシンプルな表札。
門から延々と山へ向かって伸びる道は、
竹林に阻まれてその先を見ることはできない。
思い切ってチャイムを鳴らそうと思ったけど、
その類の物はどこにも無かった。

2014年1月28日火曜日

S様プランニング中















厚木市内の新築マンションをご購入されるS様のプランニング中です。
『ナチュラル』というテイストの中でも、
少しカジュアル寄りなものから和テイスト寄りのものまで、
4点の候補生地を選ばれました。
一つ一つ、間取りや窓の大きさや構成を考えながらプランニングします。
今日はまず1つのプランが完成。
1日1案で頑張ります。


出荷準備

縫製担当のart-k後藤です。


両方のシェード共にあれこれと、ちょっと難産でしたが無事に。
後はサイトーさんが喜ぶ姿を想像して出荷します(笑

お客様も喜んで下されば幸いデス。

2014年1月27日月曜日

O様発注しました

 
こちらはO様にお選びいただいた刺しゅうレース。
腰高窓からどの位下げると柄との位置関係がきれいか確認しています。
窓からの垂らし分は窓や柄の大きさ、他の窓とのバランスなども関係してきますので、
一律に〇〇㎝と決められません。
お客様から施工後に何らかのご指摘を受けたことはありませんが、
こうした小さな積み重ねが全体の仕上がりに影響します。
ただ数字だけを書くシンプルな縫製指示書も、
手間がかかっていない訳ではありません。
シェードの方は生地の取り方、柄位置指示、残布で作るカフェカーテンや
座布団カバー、前幕・後幕の指示寸法など細かな指示がギッシリ。
一枚書くのに1時間かかりました(苦笑)
どちらもバッチリ仕上げますのでお楽しみに。


2014年1月26日日曜日

K様発注しました


生まれてくる赤ちゃんのためにカーテンを新調されるK様。
いくつかの生地で悩まれていたので、
『子育てはお母さんが一番大変ですから、
 K様が心和む生地にされたらいかがですか?』
とお話したらちょっと悩んで、
でもやっぱり産まれてくる子のことを考えて選ばれました。
お母さんは偉大です。
海外取り寄せ品ですので通常より少し納期がかかりますが、
楽しみにお待ちください。
私から初めて電車に乗るとってもかわいい女の子の動画をプレゼント。
大変ですが楽しくて感動の毎日ですよ。

2014年1月25日土曜日

一押しアイテム

メーカーのショールーム等でサンプルを選ぶときは、
「あ、これいいね」「あれも素敵ですね~」などと
会話をしつつ選ぶのですが、
ショールームに入った途端にアドレナリンが出まくりで、
スタッフ共々一言もしゃべらずに
数十分間ひたすら無言で選び続けたのがコチラ。
カーテンやタッセルなどに付けるトリムです。

カジュアルな感じやカントリーに…

エレガントも、大人向けからキュートまで…

こちらは幅広タイプ…
最近人気のエスニックも…
 
ただただ楽しいです。
見ているだけでワクワクします。
ちなみに立てているのは、
わざわざホームセンターで買ってきた木材を塗装して作った苦心作。
当店の今年一番のお勧めアイテムです。
 


 

2014年1月24日金曜日

生地のジョイント

縫製担当のart-k後藤です。

2色の生地を切り替えるボーダーの仕様。芯地を貼り付けた場合。
写真の都合で縦向きですが、実際にお作りするのは芯地付きのフラットバランス。
裾にボーダーとして生地の切替を。

右と左では繋ぎ方は同じでも縫い代の長さ・倒す方向を変えています。

何年同じ事をやっていても「どちらが良いかな?」と生地によって悩むことがしばしば。
そんなときは悩む前に試作して、現物で仕様を決めています。

左は表にうっすらと縫い代が浮き出てしまいますので、今回は右側で!


2014年1月23日木曜日

ソファ張替えの現調
















今日は定休日と言う名の、普段やれない仕事をする日です(笑)。
午前中は取引先工務店さんと打合せ。
午後は帳簿と伝票と格闘して、
夕方からはソファの張替えの現調に行ってきました。
ソファや椅子の張替えは、内装関係で最も受注率の低い仕事と言えます。
依頼される方の殆どは安く済ませたいというのが理由ですが、
今貼ってある生地をはがして、状況によってはウレタンを交換し、
再度型を取って貼りなおさないといけません。
結果的に、新品を購入された方が安くなってしまう事がほとんどだからです。
そしてそんな理由から、今もっとも職人さんのいない仕事の一つです。
建築業界でも50代以上の職人さんが7割位を占めており、
20年後には深刻な職人不足が懸念されています。
なぜ皆辞めてしまったのか?
なぜ新しい人が入ってこないのか?
お父さんはなぜ息子に『跡を継げ』と言えないのか?
真剣に対策を考える時期になっていると思います。

2014年1月22日水曜日

無地の生地

縫製担当のart-k後藤です。

写真は裁断の1コマ。
柄のない無地の生地は、目印になる物がないので真っ直ぐに切るのが難しいです。
ですから、丁寧に緯糸(よこいと)を引いて糸目に沿って生地を切ります。
糸目が斜めですと、長くお使いになるうちに型くずれしてしまう事があるんですよね。

また生地毎の状態にもよりますので、全てがこの方法というわけでも無いです。

2014年1月21日火曜日

O様発注してます




柄物のシェードと無地のカーテンを組み合わせたO様。
バランスはジョイントが出来ないように、縦使い生地を横方向に使います。
そのままでは余りがたくさんできてしまうので、
色の組み合わせや生地の取り方を工夫してロスのないようにします。
かなり複雑な取り方になったので、発注書には割り付け図を添えて。
組み合わせられる無地を探し、プランを考えデザイン画を描き、
生地の取り方を考え、細かく指示をした縫製指示書を書き、
やっと2窓の発注が終わります。
ホッとする瞬間です。
 

2014年1月20日月曜日

S様発注してます

 
昨日明細書を作成して本日の発注です。
カーブレールを付ける出窓の内寸の高さは1063㎜。
使用するレールは発注の基準となる管下(レールの輪っかの下)まで
40㎜下がりますので1023㎜となります。
1020㎜の発注?それとも1010㎜の発注?
㎜単位の指定は出来ませんので1015㎜と書いて、
『管下1023㎜なので1020㎜より少し短めという意味です。
 1015㎜ジャストという意味ではありません』
と注意書きをすることもあります。
伸縮のある生地に形態安定加工を掛けて、
その単位での正確さを求めるのは無理があるからです。
今回の場合は、ブラケットで対応しました。
通常の天付ワンタッチブラケットではなく天付ブラケットを使います。
こちらは40㎜ではなく33㎜下がります。
1063-33㎜-10㎜(窓台からの上がり分)で1050㎜の発注です。
ブラケットは2つ多くとって取り付け強度の対応もします。