2018年6月8日金曜日

特別な存在

北欧の生地にはちょっとした思い入れがあります。
まだ国産の生地をメインにして販売していた頃、
(12、3年前になるのでしょうか)
北欧の生地との出会いが海外生地を扱うきっかけでした。
生地の素晴らしに惚れてサンプルを入れましたが、
最初は全然売れませんでした。
「洗うと縮みます」
「経年変化でポリエステルより早く色落ちします」
後々クレームにならないように、
デメリットの説明ばかりに気を取られていたからです。
大事なのは、その生地がお部屋に掛かることで変わる
お客様の生活なのに。
私は北欧生地を通してカーテンを販売する意味を
教えてもらった気がします。
今回、そんな北欧生地をご注文されたK様が
気に入られたのはパープルのレース。
今もこうして新しい組み合わせで、
納品が待ち遠しい気持ちにさせてくれます。
まだまだ長く付き合いたい、かけがえのない生地です。


2018年6月4日月曜日

Y様工事準備

Y様の工事準備をしました。
レールとタッセルはカーテンよりも早く届きますので、
部品の数や色などをチェックします。
レールの部品は重いので、
タッセルは一番上に。
今回の主役でもありますので、
扱いも特別です。


2018年6月2日土曜日

バランス付きシェードの金具


明日はA様の取付工事です。
こちらはバランス付シェードの部品。
これまではバランス用レールとシェードの金具は
別々に付けていましたが、
見た目的にもご新居に開ける穴を減らすためにも、
良い方法が無いかなと考えていました。
そして思いついたのが、バランス用レールの部品をバラシて、
シェードの部品と一体化させる方法。
ボルトナットの太さや長さ、
バランスの奥行きと金具の強度など、
色々なことを確認したところバッチリでした。
必要は発明の母ですね。


2018年6月1日金曜日

カーテンらしさを消す

こちらはI様の麻のカーテン。
ちょっと分かりにくいですが、裾部分の写真です。
麻という生地の雰囲気を出すために、
裾は小さな折り返しにしています。
一般的には10cmあるのですが、
それではカーテンぽくなり過ぎるためです。
縫製仕様を変えるのことで、生地の雰囲気は大きく変わります。

2018年5月31日木曜日

瞬間芸

明日はO様のカーテンと木製ブラインドの納品です。
木製ブラインドは色々なメーカーのものがありますが、
それぞれ特徴が異なります。
当店ではお客様のお使い方やお部屋のイメージによって
お勧めするメーカーを分けていますが、
今回は1台のメカで羽根を2分割するセパレートタイプが無料の
トーソー社のものをお勧めしました。
お客様との打ち合わせでサッと出てくる1冊のカタログ。
無作為に取っているように見えるかもしれませんが、
それは私たちの瞬間芸でもあります。


2018年5月27日日曜日

H様、積み込み完了です

明日はH様のカーテン工事です。
窓は全て、
壁からサッシまで珪藻土でランダムな厚みで塗られていますので、
一般的な住宅よりちょっと長いお時間を頂きます。
正面付けの場合は全てのビス位置を床から測り、
ビスを打った際にクラックが出来ないように、
キリでリードを打ったりもします。
こだわりのご新居の最後の仕上げですので、
慎重に進めます。



2018年5月26日土曜日

トレンド勉強会



昨日はご同業の方々と、
ヨーロッパのインテリアトレンドを勉強してきました。
毎年、1月にヨーロッパ各地で開催される展示会では、
各ブランドが新作を発表するのですが、
そこには世相を反映した特徴が現れます。
日本で販売される生地や商品も、この影響をとても大きく受けるので、
私たちにとってはとても重要な情報なのです。
春になるとそうした展示会の情報を発表する場が
色々な形で設けられます。
でも、私は意図的に距離を置いていました。
情報自体は自然と入ってくるので、
それを拒絶したりは勿論しませんが、
離れたところで見ていたいというか。
自分がこれまで大事にしていたことが、
『トレンドです』という言葉で
全て流されてしまいそうな怖さがあるんですよね。
でも今回、初めてじっくりと聞いてみて、
色々な発見がありました。
自分なりにどうやって『トレンド』を咀嚼して
落とし込めばよいのか、
それをどうやってお客様に伝えれば良いのか、
良いヒントを得たような気がします。
それはともかく、帰りに撮った写真。
なんでこんなもの撮ったのだろう。
全く意味不明だ。

2018年5月23日水曜日

遥かなる代官山





















今日は代官山で輸入生地の新作発表会でした。
代々木上原から渋谷へ出て、そこから東横線で代官山へ……
となるはずなのですが、
間違えて渋谷から急行に乗ってしまったようで、
『次は中目黒~、中目黒~』と。
仕方なく中目黒から乗り直して代官山に戻ろうと電車に乗ると、
『次は渋谷~、渋谷~』
ん、あれ?また間違えた?となり渋谷から再び乗り直して、
今度はしっかりと代官山で止まる各停だと確認して、
安心して本を読みながら電車に揺られていると、
『次は中目黒~、中目黒~』と。
もうこうなると私は一生代官山に着けない気がして、
駅員さんに『次の各停は代官山に止まりますか?』と
質問になってない質問をする羽目に。
息も絶え絶えに辿り着いたショールームで、
しっかりと素晴らしい新作の数々を見てきました。
疲れた~~。





2018年5月21日月曜日

理系職人

装飾レール、ローレット木目25を取り付けたT様の子供部屋です。
片側が壁になっていますので、
真っ直ぐビスを打っても聞きません。
現場打ち合わせの段階で、
斜めに打って柱に効かせる方法をご説明しました。
このレールはキャップを外すと
蓋のようなプレーンキャップになるのですが、
それも付けられないこともご説明しています。
仮にプレーンキャップを付けると、
キャップ3㎝、リングランナー1cm、ブラケットのビス穴が端から1㎝で、
壁から5cm内側になります。
そこでフェルマーの最終定理やフレミングの左手の法則に加え、
スイヘーリーベーボクノフネと呪文を唱えた上に三角比で計算すると、
60度で打つと1:2:√3ですので10cm、
45度で打つと1:1:√2ですので……
え~と…5×一夜一夜に…1.5として…7.5cm!
が壁までの距離です。
そこから12.5㎜厚のボードの先の柱に3㎝は効かせないといけませんので、
それはサスガに難しいという結論になります。
で、斜め打ちするなら金具を重ねるダブルセットは難しく、
ポールとエリートを個別に付けた方が良いし、
その方が見た目もキレイだなということで、
一本のレールが無事に付くわけです。





2018年5月18日金曜日

K様のシェード

着物のリメイクショップをされているK様、
新しくお作りした工房には、
お気に入りの着物の生地でお作りしました。
生地巾の短い反物でしたので、
アートケイさんが細かく巾落としをして
横リピートをキッチリ合わせてくれました。
畳み具合もきれいで、良い感じです。


2018年5月17日木曜日

施工ブログを更新しました

今更ですが、当店では2つブログがありまして、
日常のことやお客様から頂いたご注文の途中経過をご報告するこのブログと、
施工写真をご紹介するブログがあります。
ブログを書き始めて11年が経ちますが、
気を付けていることが一つだけあります。
それは、伝えたいことを書く、ということ。
このブログはそれが明確なのですが、
施工ブログはちょっと苦労します。
『この現場をご紹介することで自分は何を伝えたいのだろう』
ということを必ず考えます。
今回はN様の現場です。
木製ブラインドについて私がずっと感じていて、
打ち合わせをする時に大事に思っていることを書きました。

厚木市のオーダーカーテン専門店のブログ

2018年5月16日水曜日

最後の詰めのちょっと手前


大学時代に一人暮らしをしていた時、
姉がスキー帰りに近くを通るから飯を食わせてくれると連絡があり、
但しその条件として部屋をキレイにしておけと。
自分としては比較的キレイにしている方だと思っていましたが、
念のため飯のため掃除をして待っていたわけです。
当時は永谷園のお吸い物(確か4袋入りで95円)に白いご飯を入れて
雑炊にして食べてたくらいでしたので、
こんなありがたい機会は無いわけです。
それはもう念入りにやったのですが、
姉が来てドアを開けた瞬間に「帰る」と。
おいおいおいおい、ちょ、ちょ、ちょっと待て。
なんてことを思い出したF様の最終チェック。
取寄せた厚地のサンプルとレースの組み合わせをチェックして、
お部屋の写真と何度も合わせながらイメージを確認します。
良い感じで出来たと思いますが、
明後日さらに再チェック。
自分では念入りにやったと思っても、見落としってあるものです。
大学時代の教訓はちゃんと生きてます(笑)

2018年5月14日月曜日

K様のブラインド

今日は厚木から世田谷、船橋へと一日、電車移動でした。
滅多に無い機会なので、久々に本を読もうと有隣堂に入り、
徒然草など買い、電車の中で読みたるに、
その内容がグサグサと胸に刺さりけり。
小田急線の車内にて自分の人生を顧みて、一人、反省す(笑)。
という訳で、明日から今まで以上にキッチリと。
問題は、今付いているテンションタイプのブラインドのプレート。
K様にはご説明しましたが、
これが驚くほどの粘着力で、剥がすのに少し時間がかかります。
戒めの言葉を今日一日たっぷり読みましたので、
自分に言い聞かせながら、キッチリ終わらせたいと思います。