2017年7月3日月曜日

「後」を消し去るクロス

M様の内装工事が終わりました。
1階の施工をしたのが私が店を出したばかりの5年前。
今回の打ち合わせでM様が何度となく
「もう、ほら後が短いから(笑)」と 冗談ぽくおっしゃるので、
「大丈夫ですよ。そうおっしゃる方はちゃんと長生きしますから」と
私も返すのですが、
その言葉の全てが本当に冗談だとは思ってはいません。

私の父が亡くなったのは56歳。
そして今、私は48歳。
何となくですが、60位かななんて思っています。
だからそれまで全力で走り切ってしまおうと。
年齢を重ねると誰もがそれを意識しますし、
それは私も同じです。
 5年前、張り替えてきれいにすることを目的とした工事をしました。
今回も同じご要望でしたが、
思い切って各お部屋に柄物をご提案しました。
部屋に居て楽しくなるような、
今の暮らしが「後」のことを消し去るような、そんな空間。
喜んで頂けて本当に良かったです。
M様、ありがとうございました。

2017年6月28日水曜日

E様のブラインドプラン



E様の縦型ブラインドのプランを作成中です。
かなり…かなり…難問でした(汗)。
ブラインドのカラーコーディネートは、
それ単体で決めるものではなく、
窓の大きさや間取りなども考慮します。
E様の場合は、和室との色と柄の繋がりを考える、がテーマ。
色々な組み合わせを試してみては現場写真を見てイメージし、
そしてまた違う組み合わせを試す、の繰り返しです。
苦悩の甲斐あって、良いプランが出来たと思います。
ご提案の日を楽しみにお待ちください。

2017年6月25日日曜日

レールの取付高さ




















S様の仕様書を書いています。
悩んでいるのはレールの取付高さ。
私たちカーテン屋が付ける場合、
同じ部屋のレールの高さは揃えるのが基本です。
でも、窓の高さの違いが大きかったり、
高さを変えるとビスが効かないケースなどは例外。
そして、S様の現場は後者です。
1間窓で外寸幅1510㎜の場合、
柱にビスを付けるのは難しくなります。
その場合は下地を使いますが、
そうすると同じお部屋の別の窓のレールの高さが
窓に近すぎてしまいます。
色々な取付パターンを考えての結論は、
リビングの誤差は小さいので床からの高さを合わせる、
2階は窓枠からの高さを合わせる、という取り付け方。
レールの取付には意外と専門知識が必要なのです。

2017年6月24日土曜日

F様発注しました

F様の発注をしています。
お部屋のテイストや窓のサイズや位置などから候補を決め、
最後に絞られたのは2つの生地でした。
そして決め手になったのは、
小さなお子様がいらっしゃるF様ご家族の暮らしが
今よりもっと楽しくなるような、
そしてそんな雰囲気に合った生地であること。
カーテンはお部屋だけではなく、
そこに住む方に合っていることがとても重要だからです。
そうして決まった生地は、
いつも通りアートケイさんがキレイに仕上げてくれます。
今回は、窓サイズを意識して裾を極細の折り返しに。
連窓であることを意識して、
ヒダピッチの調整をお願いしました。
出来上がりを楽しみにお待ちください。

2017年6月23日金曜日

貼る人、張る人



今月は壁紙工事が4件。
明日は2年前に1階の壁紙工事をさせて頂いたM様の工事です。
その時の職人の仕事ぶりをよく覚えてくださっていて、
今回もその方の空きを待っての施工となりました。
国産あり、輸入あり、見切りを入れての貼り分けありと
各お部屋が大きく変わる工事になります。
ここから数日間、私も現場に張り付いて頑張ります。

2017年6月21日水曜日

Y様発注しました



寝室用に遮光カーテンをご購入頂いたY様。
裏ラミネートの生地ですので、
通常のカーテンとは違い
ジョイントの縫い目が出ない方法でお作りします。
普段は全く分かりませんが
西日を遮る使い方をされますので、
ミシンの針穴の連続が見えてしまうのは
やはり気になるところです。
生地やお部屋や使い方によって、
カーテンの作り方も色々です。

2017年6月19日月曜日

2泊3日で九州へ





















と言っても私ではなく、カーテンですが(笑)
T様のカーテンクリーニングも 既に出荷済み。
明日、九州の工場に届いている予定です。
ご新居でも活躍できるよう、 慎重に進めます。

2017年6月17日土曜日

柄位置を考える




2枚の写真はN様の柄位置候補。
上端の異なる掃き出し窓と腰高窓を、
縦柄を合わせつつ2つの窓共にバランス良く
配置することができるかどうかを
後藤君に見てもらいました。
(*一般的な加工所さんではやってくれません)
写真上部の紙管の位置がカーテンの頭の位置、
白い棒の1本目と2本目の間が腰高窓のシェードの位置。
左の写真は「頭優先」、右の写真は「裾優先」。
どちらが正解と言うのはなく、好みの問題になります。
なので写真はそのままN様へ。
こういうプロセスをふむと、
出来上がりがまた楽しみになりますね。

2017年6月16日金曜日

インテリアライフスタイル展


昨日は午前中にフジエテキスタイルさんで勉強会の後、
(またその話は後日)
インテリアライフスタイル展に行ってきました。
会場入り口でスタッフと別れ、
私はファブリック系をメインに、
スタッフには家具・雑貨系をメインに回ってきました。
とは言っても、歩いていると色々なものが目に飛び込んでしまうので、
ついつい足を止めてしまうのですが。
なんとなく感じたのは、
明確過ぎるもの、
例えば使用頻度や性能が数値で表せたり、
キャッチコピーの強さだったり、
緊張感を強いる類の機能美だったり、
そういうものが少なくなったのかなあ、
ということでした。
もちろん、この展示会はそういうものを目的としてはいませんが、
商品の個性やバラエティは格段に増えているのに、
情報の強さと多さに疲れることがないというか、
そういう印象がありました。

ただ一つ、私にとって異彩を放っていたのが
ホテルをイメージしたブースでした。
「ホテルみたいにしたい」というお客様のご要望が多いからだと思いますが、
う~ん、どうなんでしょう。
仮にそのお客様に印象に残っているホテルがあって、
その客室の写真を手に入れて似たインテリアで部屋を作ったとして、
それはお客様が望む空間になるのでしょうか?
それよりも、なぜそのホテルが好きなのか?という理由の方が
大事なのではないかと思います。
「ホテルみたいにしたいってお客様多いでしょ?
だから作りましたよ。いかにもホテルにありそうなもの」っていう
作り手のメッセージが強すぎて、
僕はブースの中には入れませんでした。

肝心のファブリックの方は、
色々と収穫が大きかったので、
是非お客様にご紹介していきたいと思います。
お楽しみに!

ツキイチ勉強会 ~ニチベイ編~

毎月1回行っている勉強会、
先月が諸事情により出来なかったので、
今月は2回行いましたので、ここでご報告。
1回目は、ブラインドのトップメーカー、ニチベイさんの相模工場。
「相模?」
そうです、ニチベイさんのメイン工場は愛川町の工業団地にあります。
私は5年前に一度見学しているのですが、
スタッフにも見てほしくてお願いしました。

実は私、メカ物にはかなり関心があり、
つい最近某社の営業さんとある商品の話になった際に、
「御社の商品はプーリーのギアを小さな2つのギアで伝えてるんだよね。
だから軽いのかもしれないね」などと言って驚かれ、
「新商品が出ると分解しちゃうから」と言ってさらにドン引きされました(笑)。
そんなメカ物マニアの私が、
物作りへの姿勢に感動して帰ってきたのがニチベイさんの工場だったのです。
内容は企業秘密に触れてしまうといけないので、
ちょっと…まあ…その…是非皆さんも行ってください!ということで(笑)。

ニチベイさんに限らず、
日ごろ私たちが販売する商品はかなり大きな企業が製造しています。
そうした企業が「物を作る」とはどういうことなのか、
それは安売りされているものとどう違うのか、
お客様に「一流メーカーですから」と説明するのであれば、
何が一流なのかを私たち販売側は知っておくべきだと思います。
知れば売上が上がるなんてことはないかもしれません。
でも、そういうことではなくて、
販売している以上、それを知ることは私たちの責任だと思うのです。
これまでトーソーさん、タチカワさん、ニチベイさんの3社に
勉強会をお願いしましたが、
どのメーカーさんも、絶句するほどディープでシビアな世界で
物作りをしています。
その世界をもっと色々な方に知って頂ければ良いなあと思っています。



2017年6月14日水曜日

プロセス

















本日納品させて頂いたN様。
お手頃価格の均一カーテンからお選び頂きましたが、
そこは当店らしくキッチリと。
いつも通り、お部屋のイメージをお聞きして
窓の構成やサイズに合わせてご提案致しました。
もちろん、採寸にも伺っています。
当店はカーテン屋ですので、
買って頂いたカーテンがお部屋を素敵に彩ってくれることを
願っているのですが、
それと同じくらいプロセスも大事にしています。
それが専門店の役割だと思っています。

2017年6月13日火曜日

高いタッセル


と言っても、価格ではなく位置のお話し。
K様のカーテンは上部に柄を持ってきた切替カーテン。
この場合、一般的な位置にタッセルを束ねると
「間延び」してしまいます。
そこで、通常よりもグッと高い位置にしました。
同じようなケースでもカーテンの持つ雰囲気によって、
このようにしないケースもあります。
あくまでも主観的で感覚的な問題かもしれません。
でも、こういう感覚をお客様と共有できるのって、
とても嬉しいことです。
K様、この度はありがとうございました。

2017年6月12日月曜日

クロスの現調

















M様のクロス工事の現調に伺っています。
現場はまだ大工さんが施工中でした。
国産のクロスは92㎝巾で
在来工法のモジュールと 合うようになっています。
そのため、「天井までが〇本」、「80㎝が〇本」と計算していきます。
今回は柄リピートがありますので、
その分も計算して正確な用尺を出し、
施工するクロス屋さんに指示書を書いてFAXします。
材料によって仕事の内容も様々ですが、
出来上がりが楽しみなのは同じですね。