先日、20才になる息子が私に車の相談をしてきました。
「安い外車ってどう思う?」
バイトで貯めたお金を頭金に、5・60万の中古車を購入したいようです。
「もしさ、君が車に乗って色々なところに行きたいとしたら、
燃費とか乗り心地とか考えない方が良いよ。
そういうものを望む時点で、移動は苦痛ですって前提だからね。
好きな車に乗ると良いよ。
そしたら燃費が悪くても頑張ってバイトするし節約もするし、
乗り心地が悪くても、この車でどこかへ行きたいって気持ちになる。
そしてそれは、とても素敵な経験になると思う。
故障が多いとか、修理代が高いとか、今はそんなこと考えないで
失敗覚悟で好きな車に乗ってみたら?
休憩中のパーキングで、俺の車カッコいいなってニヤケルのは最高だよ」
理屈は感情には勝てません。
私はそれをこの仕事を通して知りました。
ご結婚をされて50年。
とても仲の良い秦野市のT様ご夫婦が選ばれたのは
民族衣装を思わせるようなかわいいカーテンでした。
今、お使いになっているのはクラシカルな柄ですので、
とても大きな方向転換です。
「今の私の気分にはちょっと重い気がするから、
もっと楽しくなるようなカーテンが良いかな」
とおっしゃっていました。
カーテンやインテリアを選ぶには色々な事を考える必要があります。
床や壁との相性、お部屋のテイスト…。
でも、「この生地が好き」「今の自分には合ってる」という感情の方が
もっと大事です。
理屈で選べばもっと似合う生地はありました。
でも、この生地こそが正解なのです。