2016年7月25日月曜日

丁寧であるということ



お盆前の納品でバタバタとした一週間、
気付くとあっという間に日が経っていてびっくりします。
先週は久しぶりに職人さんと工事をしました。
お願いしたのはこのブログでも以前ご紹介した事のある、
レールメーカーの職人Kさん。
私はこの方の真似をすることで正しい工事の仕方を勉強し、
この方と工事をすることで自分の今を確認してきました。
今回もKさんは(良い意味で)相変わらずでした。
私はいつも小さな段ボール箱に金属系ゴミ用をまとめて入れるので、
本体に付属している不要なビスはバラバラッとそこへ入れてしまいます。
すると……それを出して種類ごとにまとめて小さなビニールに入れるKさん。
いや…、サスガにそこまではと思いました。
レールのカット残も種類ごとにキレイにまとめ、
長めの段ボールに揃えています。
(*写真は店に持ち帰った後に入れ替えたものです)
ま、まあ、そこまでやらなくても…。
とその時は思っていました。
でも、後から色々考えさせられてしまいました。
Kさんは丁寧さが必要な時だけ便利道具みたいにそれを持ち出すのではなくて、
工事に関するありとあらゆることを丁寧にしているから、
ミスをしないんじゃないかと。
ここは注意が必要だから丁寧にって思っても、
普段の何気ない仕事が丁寧でない人は結局ミスをしてしまったり…。
丁寧って、実はそれ位難しいことなんじゃないかと、
カット残のレールを見ながらそんなことを思いました。
お盆休みまであと少し。
全てのことを丁寧に、皆さんに喜んで頂けるカーテンをお届けしたいと思います。




2016年7月20日水曜日

A様バランス

縫製担当のart-k後藤です。


サイトーさんの意図を汲んで生地の割り付けを。
綺麗に柄のリピートを並べています。

箱ヒダの陰、見えない部分で調節を。
見えない部分の一手間で、表に見える部分を
違和感なく自然な柄の並びになるように。

2016年7月19日火曜日

ヒダ山計算



150㎝の生地巾で1.5ヒダの場合、
多くのカーテンメーカーさんのカタログは
最大仕上がり巾が200㎝になっています。
200㎝×1.5=300=150巾の生地を片側1巾づつ使用という計算です。
でもこれには耳の折り返し分が入っていないため、
ヒダ取り機でつまめない、
手でつまんでも山がほとんどないカーテンになります。
でもM様のお見積もりはその要尺計算をしました。
他の窓で巾落とし分があり、その分を回すことができるからです。
今回はゴトー君の提案でジョイント位置も工夫して、
きれいなカーテンが出来上がりますのでお楽しみに!

2016年7月16日土曜日

機能とデザイン



こちらは厚木市のH様の発注書です。
部屋内側にレースの切替カーテン、
窓枠内にロールスクリーンという組み合わせです。
レール用のブラケットでメカ物も一緒に付けられる部品も発売されましたが、
見た目の印象と断熱性を上げるために別々に取り付けます。
別々なことに意味があるのではなく、
窓に近い方が断熱性が上がるためです。
ロールスクリーンは商品の特徴上、両端に隙間が出来ますが、
それでもこの付け方の方が効果は高くなります。

レースの裾は切替部分まで折り返し、
生地の重なりによるモアレを楽しんで頂ける縫製仕様です。
レースの場合、ジョイント部分の生地の重なりが見えてしまうので、
リボンテープを縫い付けます。
これによってポイントが出来るので、デザイン的にも良いですね。
機能とデザイン、両方を考えてのスタッフのご提案です。
既に生地はアートケイさんに到着し、
レール関係のチェックも完了しました。
出来上がりを楽しみにお待ちください。

2016年7月14日木曜日

大工さんと下地

現場打ち合わせの際にゆっくり確認が出来なかったので
厚木市のA様の最終確認に行って来ました。
バランスとカーテンを天井から付けるのですが、
問題は天井に付けるか、天井際の壁面に正面付けするかです。
ボードのビスを追いかけます。


野縁(天井の桟)は窓に対して直角に出ているので、
天付は出来そうです。
壁の天井際にビスが打ってあり、写真右下には壁面にもあります。
右下のビスは窓から天井に伸びる縦の桟です。
測ると455ピッチなので間違いありません。
このビスのピッチと天井際壁面のビス位置は合っていません。
ということは、天井際には横、もしくは窓まで伸びていない部分的な縦下地があるという事です。
ということは正面付けでいける?
さらに端へと目で追います。
一間半の窓から柱一本分を挟んで75巾のFIXのところへ。
今回はこの2つの窓を1窓としてお作りするので、その部分も確認が必要です。

すると…突如無くなる天井際のビス。
キケンな感じがします。
そこで大工さんに質問します。
『あの、この部分は一間半の上の天井際には縦桟の他にボードを止める下地があって、
FIX上の縦桟から左の柱までは距離が近いので入れてないってことですよね?
もしそうでしたら野縁が窓に対して直角に来てますし、天井面の際は桟もあるので、
そこに付けようかと思うんですが』
『あ~確かそうだったなあ。ちょっと確かめてやるよ』
と言って、仕事の手を止めて確かめてくれました。
そして、やっぱり予想通りでした。
なぜ最初から聞かないかって?
自分が家の構造を勉強している、そして下地の位置を出来る限り予想して考えている、
そういう姿勢を見せてこそ職人さんって協力してくれるのです。
そういうものなのです。

2016年7月12日火曜日

想いと工夫を詰め込んで



A様の最初のご希望はスワッグバランスでした。
でも打合せで何度かギャザーバランスのお話が出てきます。
どうしてだろう?と疑問に思いお聞きすると、
そこにはちゃんと理由がありました。
ご予算的な問題もありフラットバランスに変更する際、
スワッグバランスの持つ重厚さとギャザーの持つエレガントさを
合わせもつデザインを考えようと思いました。
スワッグバランスのカーブをなぞりつつ、
A様が喜んで下さりそうなデザインを考えました。
デザインだけではなく、
100巾の生地のジョイントが表に来ない割り付けや、
弧を描いたことで歪もうとする直線を吸収するため、
間にプリーツを入れたこともポイントです。
色々な工夫と思いを詰め込んで、一つのバランスが出来上がります。



2016年7月10日日曜日

シンプルの奥行



当店ではヨーロッパをはじめとする海外の生地も扱っており、
もっとも人気があるのはイギリス、そして次が北欧なのですが、
今月は珍しくフランス生地のご注文が続きました。
厚木市のY様がお選びになったのはサークル柄の刺しゅう生地。
とんがり過ぎず、ほんの少しエレガントさも感じさせるサジ加減はさすがです。
おそらく、円の大きさを1㎝変えただけでも別の生地のようになってしまう、
そういう計算され尽くされた背景があるのでしょう。
ジャガードやプリントではなく刺繍という作り方も、
その雰囲気を感じさせる要因だと思います。
Y様のお宅では、その他のお部屋にも同じブランドの生地をお選び頂きました。
カーテン屋の私でも買えない生地ばかりで、実はかなり羨ましいです(苦笑)。

チェック完了


平塚市のS様のオーダーバック(納期返信)が揃いました。
当店では、発注をするとその項目に斜線を引き、
オーダーバックがくるとその日付を斜線に入れていきます。
色々な仕入れ先に発注をしますので、
返信漏れや工事日に間に合うかどうかのチェックも一目で出来るからです。
発注者は返信チェックをしない、というのもルール。
別の者がチェックをすることで気づくことってあるんですよね。
既にレールは届きましたので、
こちらは部品のチェックも完了してS様分としてまとめてあります。



全て順調に進んでおりますので、
出来上がりを楽しみにお待ちください。

2016年7月9日土曜日

念には念を



明日はY様のブラインド工事です。
下地や網戸の問題もあり、
仕上がり寸法や取付方法の確定まで色々と頭を悩ませました。
本日商品が届いたので、
早速用意していた部品との納まりを現物でチェック。
数字上は大丈夫、理屈上は問題ない…
それでもやはり気になるものです。
念には念を入れて、『保険』の部品も用意しました。
明日、宜しくお願いします。

2016年7月6日水曜日

臨時休業のお知らせ

本日6日(水)は展示会出席のため、
臨時休業とさせて頂きます。
ご迷惑をお掛けしますが、宜しくお願い申し上げます。


                     +PLAN

平塚市のT様も発注しました


こちらは平塚市のT様の発注書です。
これまで当ブログでも何度かご紹介している
一間・100巾・2倍ヒダの山数指定をしています。
生地のはぎ合わせ(ジョイント)がヒダ山のトップに来るのを避ける為です。
レール類の発注も全て完了。
スタッフの確認も終え、後は商品の到着を待つのみです。

2016年7月4日月曜日

T様発注しました


こちらは横浜市のT様のリビングに使用するフランスの刺しゅう生地。
納期がかかるので生地は先行手配して、
縫製指示書はさきほどアートケイさんにFAXしました。
これで全商品の手配が完了しております。

海外品を見るたびに思うのですが、
こんなシンプルな柄なのに、なぜか国産にないんですよね。
T様が色々なお店をご覧になって、
どこにもこんな素敵な生地は無かったとおっしゃったのが良く分かります。
そして、こうした海外品の生地を安心して販売できるのも、
絶大な信頼をおける加工所さんあってこそなのです。
これ以外にも、各お部屋に海外品の生地をお選び頂いております。
私も今から納品が楽しみです。

2016年7月3日日曜日

3D納め


もうそろそろディ〇ゴス〇ィー二から、『月間エアコンと私』でも
創刊しそうな勢いの私ですが、
それほどまでにエアコンと窓周り商品との納まりは色々とあります。
今回は厚木市の現場。
ドレンホースのカバーが窓枠上部にピッタリと付いており、
ブラインドを手前に逃がして取付ました。
使用したのはトーソーの縦型ブラインド用正面付ブラケットの金物です。
窓枠に付けないのはこの窓が排煙窓のため、
手前に滑り出してくる窓を避けないといけないからです。
ここまでくると『3D納め』です。