2016年3月3日木曜日

背景


海老名市のJ様のリビングです。
当店ではプランを作成する際に必ずミーティングをします。
話すことで見えてくるもの、気づくことがあるからです。
今回のテーマは『50代以上の方のシャープモダンって何だ?』でした。
色々なサンプルを出してきては、これじゃないあれじゃないと喧々諤々。
ちょっとした素材感の違いで出したい雰囲気が変わってしまいます。
最終的には細いストライプを挟んだ切替カーテンと、
イサムノグチのセンターテーブルとデザインがリンクするレースを合わせました。
当店ではよくお納めする切替カーテンですが、
その背景はお客様によって千差万別。
そして、それこそが最も大事なことだと思っています。

2016年3月1日火曜日

イギリス、キテマス



ここ数年の特徴として天然素材をご要望されるお客様が
非常に増えたことが挙げられます。
『朝が来たのが分からないから遮光は嫌』という方も増えました。
人の生活・暮らし方ががナチュラル(インテリア的な意味合いではなく)な
方向へシフトしているのだと思います。
そんな流れに今まさにヒットしているのがイギリスの生地。
『元気』、ではなく『穏やか』。
ポジティブ、ではなくLet it be(まさに!)。
でも、そんなフラットな心の中に何かしっかりとしたものを感じさせる、
そんな世界観を持つ生地が多いように思います。
天然素材の家を選ばれたS様のお気持ちを考えながらご提案させて頂きました。
S様、この度は誠にありがとうございました。

2016年2月29日月曜日

ハトメシェード

一時期はこのことばかり考えていたT様のハトメシェード。
最初にスタッフからプランが出てきた時は『これ出来るのかな?』と思いましたが、
担当スタッフがアートケイさんとやりとりを重ねて形になりました。

ほぼ見えない(苦笑)
前日の夜に釣具屋さんにガン玉買いに行ったり。
領収書はありますが、モノがモノだけに経費では落ちないでしょう。
ヤリイカのトップシーズンなのに、エギにもラインにも目もくれず、
やったこともないふかせコーナーに一直線。
色々必死でした。
T様、また改めて写真を撮りに伺いますね。





2016年2月28日日曜日

これから一気に行きます

またまた更新が滞ってしまいましたが、
今日でやっと一息。
というより…いつもまにか3月が間近に迫ってしまいました。
本来は途中経過をご紹介するのがこのブログのコンセプトなのですが、
楽しみにお待ちくださっていたお客様に申し訳ないので、
しばらくの間は施工後のお写真もご紹介したいと思います。
(タイミング悪く写真を撮れなかったお客様、本当にごめんなさい!)

まずは小田原市のS様。
最近当店で最も人気の生地をリビングに。
カラフルでポップでありつつシャビーな色合いというのが、
今のインテリアの流れにぴったりはまるのだと思います。



続き間になる洋室は子供たちの遊び場でもあるので
色の流れは抑えつつ、あえて生地は変えてみました。


お好きなイメージの違うご主人と奥様のお二人に気に入って頂けるプランをと、
担当スタッフが悩みに悩み抜いてご提案したプランです。
S様、ありがとうございました。



2016年2月11日木曜日

明日11日(祝)は定休日になります

誠に申し訳ございませんが、
明日11日(祝)は当店は定休日になります。
採寸・現場打ち合わせをご予定させて頂いているお客様は、
ご予定通りお伺い致しますので、宜しくお願い申し上げます。

ご無沙汰してしまいました

例年なら、一年で最も静かな(暇な?)なのが1月・2月なのですが、
今年は住宅業界の動きがずれているのか、
12月よりも忙しい状況でした。
そんな中で、これまでのお客様のご紹介で多くの方がご来店くださり、
本当にありがたく思っています。
だいぶ更新が開いてしまい、こちらでご紹介できなかったお客様には
大変申し訳なく、何らかの形でご紹介出来ればと思っています。
そんな今日も、夜中の事務所で一人ゴソゴソと下準備。

 
こちらは明後日採寸の現場で使用予定の金物。
吹き抜けの滑り出し窓に付いているプーリーを交わすためのものです。
窓周りメーカーの部品では長さが足りないので
チョコチョコとホームセンターに寄っては金物探し。
やっと見つけたもののシルバーしかなく、白に塗装しました。
どうか窓枠のチリが2㎝以内でありますように…。

2016年1月14日木曜日

リボンテープの取付

縫製担当のart-k後藤です。

アパレル系資材を上手く使ってアクセントを付ける+PLANさん。

服飾よりも、直線の加工が非常にシビアになります。

キレイに真っ直ぐ。
縫製のコツは・・・丁寧に丁寧に、デス。

2016年1月9日土曜日

初出荷


今年初出荷のカーテンは横浜市のT様。
色々と悩まれた結果、最も楽しめる柄をお選びになりました。
150㎝の生地巾で横リピートも150㎝という植物柄です。
そんな柄を楽しめるように、
他の部屋とは異なり、あえて1.5倍ヒダでのお仕立てです。
縫製はこれまで通りアートケイさん。
今年もプラスプラン&アートケイの強力タッグで、
皆様に喜んで頂けるカーテンをお届けしたいと思います。
本年もよろしくお願い申し上げます。
 

2016年1月5日火曜日

本年もよろしくお願いいたします。

縫製担当のart-k後藤です。

昨年後半は、ネットとの距離をそれまでとは大きく変えて離してしまいましたので、こちらへの投稿も滞ってしまっていました。

今年も希な登場になる・・・かもしれませんが、よろしくお願い致します。



お正月中は作業台のメンテナンスを。
表面の塗装を全て剥がして下地から塗り直し。

生地のヨゴレよりも織りの不具合を見落とす確立が高い傾向でしたので、今回はかなり濃色にしました。
生地の種類によって不具合の見やすさが変わりますので、これがベストではないでしょうが傾向と対策で。

二十数年使ってきたそれまでの表面は、塗り重ねられたニスが所々年輪の様に剥がれていて。
積み重ねてきたものの重みは良いものですが、変えられる所はキレイスッパリ削ぎ落として。まっさらも良いものですね。

2015年12月29日火曜日

年末年始の営業について

日頃当店をご利用いただき、誠にありがとうございます。
当店は12月29日~1月3日までお休みとなります。
ご迷惑をお掛けしますが宜しくお願い申し上げます。
4日からは通常営業となります。



                                 +PLAN

今年一年ありがとうございました

本日で年内全ての業務が終了しました。
お蔭様で今年も多くのお客様にご利用いただきました。
改めて御礼申し上げます。
振りかえれば4年前。
あの震災が起きて数週間後に、当時の勤務先のあるお客様から
『サイトーさん、あなた独立して自分でやりなさい』と言われました。
最初は冗談かと思いましたが、翌週の納品後に今度は、
『辞めるって言ってきた?』と真顔で聞かれたのが店を出したきっかけです。
一般的には、自分の夢を追いかけて店を出す人が多いのだと思いますが、
私の場合はまったく違いました。
でも、それは私にとってとても重要な意味を持ちました。
なぜあの方はそう言ったのか?
私が店を出すことで、あの方が期待していることは何なのか?
それを私は何度も何度も考えました。
それは自分がお客様に出来ること、しなければいけないことを考えることでした。
そして5年目を迎えた今、同じ目標を持つスタッフと共に、
お客様のお手伝いができることを誇りに思い、
これからもその気持ちを変えずに頑張っていきたいと思います。
来年も当店を宜しくお願い申し上げます。

                                    +PLAN 

2015年12月27日日曜日

ベストゲーム


明日で年内の納品も一段落。
バタバタと過ぎて行った年末も終わりです。
毎日最後の現場が終わると、いつも聞きながら店に帰っていた動画があります。
5年前の高校バスケの準決勝、市立船橋VS福岡第一の試合です。

福岡第一のキャプテン本間君は、今の日体大のキャプテン。
毎年卒業生がどこに行くかが話題になる本丸中の出身で、
バスケット選手として王道を走ってきた選手です。
私はこの試合の前の準々決勝を会場で見たのですが、
そこはまさに本間劇場でした。
相手チームには身長200㎝オーバーの外国人センターが居て、
さすがの福岡第一の選手もなかなか攻め込めずにいたのですが、
彼だけがまるでその存在を無視するかのようにリングへ向かい、
ミドルシュートを打ち続けます。
最初は『スゴイな』くらいに見ていたのですが、
まるで意地になっているかのように続ける彼を見て、
『チームメイトを鼓舞しているのか!』と気づきました。
結果、いつもの姿を取り戻したチームは快勝します。
このゲームでも相手チームのガードにしてやられると(5分35秒のシーン)、
まるでどっちが上かを分からせるかのように、
全く同じプレーでやり返します(しかも入れる!)

チームのスモールフォワードは長島エマニエル君。
運動神経とセンスの塊のような選手です。
ここでは書けませんが、個人的にも選手としても色々な紆余曲折を経て
2年生から転校と言う形でこのチームに合流し、
保護者の皆さんがとても温かく彼を迎えてくれたと聞いています。
そんな彼が初めて出会った『自分よりも圧倒的にすごいヤツ』。
そんな二人の、決して気が合うわけじゃないんだろうけど、
お互いに認め合っている微妙な緊張感が何とも言えません。
この動画の続きで彼がフリーになるシーンがあります。
思わず『あ、オイシイ!』と言ってしまったほどのダンクチャンスで、
ジャンプする瞬間まで彼の動きはそれそのものです。
でも、結果的に彼が選択したのはレイアップ。
第一に来る前の彼なら、きっとダンクしてたんじゃないでしょうか。
このワンプレーを見ただけで、
彼のチームに対する気持ちが感じられてジンときてしまうのです。

このゲームにはあと二人の主役がいます。
一人は市立船橋の近藤監督。
この前年、初めて見た時は実はちょっとびっくりしました。
ベンチからの指示のほとんどが『走れ~!』『守れ~!』と言った類の物で、
実際、ネットでも同じ指摘をする人もいました。
選手との距離感も観客席に居ても分かるほどに離れていました。
それが、この年はゲーム前の選手紹介の時から全く違っていました。
監督もまた一年間戦ってきたのだと思いました。

もう一人の主役はポイントガードの平良君。
もう、めちゃくちゃ上手い!
明らかに全国区の選手なのですが、
そんな彼がプライドをかなぐり捨てて、本間君潰しに集中します。
ディフェンス時、通常はボールマンとマークマンの両方が見える位置に
ポジションを取るのですが、彼、本間君しか見ていません。
おそらく監督の指示だと思いますが。
オフェンス時もほぼセンターライン付近という高いポジショニング。
相手チームの外国人センター対策として中を広く取るためだと思います。
そしてボールを渡すとすぐに下へ流れてしまいます。
背の高い選手を上におびき出し、平面で勝負する作戦でしょう。
これも監督の指示だと思います。
対策は万全。
でもジリジリと離されていきます。
明らかに勝敗の決した第4クオーター。
通常ならゲームの緊張感も薄くなり、会場の熱気も冷めていくのですが、
平良君は最後までそれに抗います。
そして、そんな姿に胸を打たれて、会場は最後まで盛り上がります。
まるで一点差のゲームのように。
今まで色々な試合を見てきましたが、僕にとってはこれがベストゲームです。
そしていつも、疲れて抜け殻のようになった帰りの車中で、
この試合をボリュームを上げて聞いていました。
割れるような大声援とコートに響くバッシューの音が、
アドレナリンを出してくれました。

ちょっと前、一時は地域の選抜チームにも選ばれたのに
バスケットを辞めてしまった息子が、
『社会人の人たちがさ、夜バスケやってるからやりに行こうかと思うんだけど』と
言って来ました。
僕はちょっと迷ったけど彼に言いました。
『君はさ、バスケが好きなんじゃなくて、バスケによって経験出来たことが好きだったんだよ。
今、君が行こうとしているコートに多分それは無い。バスケじゃなくても良いから、同じ経験が出来る別のものを探した方が良いんじゃない?』
彼は『え~、そうかな~。言ってること難しくて分かんないよ~』と苦笑いしていました。
まあ、そうだよね。俺もこの試合を見て気づいたもんなあ。

2015年12月26日土曜日

届きました



当店でも取扱いをしているイギリスのブランド、
VillaNovaの生地をバッグにしたものをお持ちのF様。
今回はお子様のお部屋のご用命を頂きました。
スタッフ提案のプランも一発OKを頂きましたが、
肝心のテープは写真でのご紹介でしたので、早速取り寄せ。
スタッフもイメージ通りと喜んでいました。
年明けの現場打ち合わせ、宜しくお願いします。