2015年5月16日土曜日

切替とリングテープ

 
こちらは平塚市のT様の発注書です。
和室にお納めする切替のシェード。
スタッフが描いたデザイン画の段階から、
その割合は仕上がりを意識して決めていました。
シェードには昇降させるためのコードが生地の後ろを通るのですが、
その本数や位置は仕上がり巾によって決められています。
そしてその位置で切り替えないとキレイに生地が畳まれません。
時にはデザイン重視でリングテープの位置をずらすこともありますが、
今回の様な柔らかい生地は垂れ具合の違いが目立ってしまいます。
なので、あらかじめ、切替のバランスが悪くないかを確認する必要がありました。
デザインだけではなく、仕上がりやお客様の使い勝手も考えてご提案するよう
心掛けています。

春の遠足

昨日の定休日は、スタッフと三人で『春の遠足』に行って来ました。
テーマは、鎌倉~横浜・洋館めぐりの旅。

最初に訪れたのは鎌倉文学館です。
ここ、是非行ってみて下さい。お勧めです。
館内は撮影禁止なので写真はありませんが、
玄関の見事なハンマートーンの梁、
書院を含めた和をベースにした洋にしつらえられた応接間には、
窓の格子や床に似た形状のデザインがさりげなく使われていました。
クラシカルな雰囲気の寝室はまさにシンメトリーの美しさを堪能できる雰囲気で、
当時の写真を見るとその完成度に圧倒されます。
広い庭園ではバラが満開でした。
ちなみにカーテンは川島のアッセセリスト(懐かしい!)のケースメントでした。
ついついチェックしてしまいます(笑)。
スタッフとも話していたんですが、
この完成度の高いインテリアを当時は誰が指揮して作ったのでしょう。

ここから逗子の某超高級住宅地を見学に行きました。
前々から一度行ってみたかった場所だったのですが、
見たこともないような高級住宅に驚くばかりで、
素晴らしい建築物や街並みにただただため息の連続でした。
世の中にはこんな場所があるんですね。

そこから横浜へ行き、まずは洋食屋さんでランチ。
ここは洋食好きの私が、今までで一番おいしかったハヤシライスのお店です。
かなり昔からある洋食屋さんで、おしゃれで古っぽい感じも横浜らしくて良いんですよね。
同業の方は、輸入生地商社のKさんの近くですので是非。

そこから山手に行き、珍しいスペイン風の洋館に。
ここ、タマランです!

エントランスホール。
あ~、ヤバい…素敵すぎる。

リビング。
木製のカーテンボックスは下端がデザインカットされてました。
素晴らし過ぎて、木端微塵にやられた感。
サンルームへ続くドア、その色ですか。
もうダメ…参りました。

トイレ~~!!
(もはや叫ばずにはいられない)
本当は洋室が一番素晴らしかったのですが、
全部出してしまうと、これから行く方の楽しみを奪ってしまうのでこのへんで。
皆さんもお時間があったら是非行ってみて下さい。
その他にも近くの洋館を2つ周りましたが、
朝9時半に厚木を出て、5時には帰ってこれました。
お勧めですよ~。

2015年5月14日木曜日

S様カーテン

縫製担当のart-k後藤です。


生地が入荷し、裁断に取りかかっています。

先日、この生地の赤色の物を別件で取り扱ったのですが、こちらの色も良いですね~。
同じ柄なのですが、雰囲気は全く違っていて素敵。



(全くの世間話調投稿でゴメンナサイ。

ビッシリ キッチリ

スタッフが担当させて頂いたK様のプレゼン用紙。
現場打ち合わせの際に決定した内容が書き込まれ、
店に戻ってから再度品番を確認して、OKなら赤丸チェック。
採寸用紙にも決定事項がビッシリと。
現場で取付位置の確認後は取付基準となる寸法に赤丸チェック。
発注書を書いたら私が蛍光ペンでチェックして、
発注書を書いたら、担当スタッフが最終確認。
発注書を書き始めてから最終確認まで、
時間にすると6時間位でしょうか。
細かな確認を繰り返すので、終わった時はホッとします。
全て問題なく終了しました。
K様のご期待に添えるものになると思います。
出来上がりを楽しみにお待ちください。
 


2015年5月12日火曜日

M様のボーダー

縫製担当のart-k後藤です。


M様のカーテン、ボーダー部分。

生地を単につなぐのでは無く、Uの字に挟み込みしています。


表側は縫い目を"落として"生地の谷間へ。
なるべく糸を見せない縫い方の1つです。

仕事を見せない仕事。縫製にはそんな仕事もあります。







Y様発注しました

こちらはY様の子供部屋に付けるタッセル。
現場打ち合わせの後、スタッフからご提案させて頂きました。
発注は既に完了しております。
レールとの組み合わせが良い感じになりそうです。

2015年5月11日月曜日

H様入荷しております

目黒区のH様のご追加分、入荷しております。
高いところが苦手で、
ベイブリッジの端の車線が走れない私ですが、
今年はなぜか階段吹き抜けが多く、すっかり克服しました。
何事も慣れですね。

2015年5月10日日曜日

細かいトコロ・イロイロ

S様の発注をしています。
リビングのカーテンは生地巾と仕上がり寸法、
そして柄の特徴を考慮して1.3倍ヒダの1ッ山でお作りします。
こちらはお打合せ通り。
フロントレースのタッセルは、レースと厚地を一体縫製でお作りします。
この作り方だと、レース・厚地のどちらを束ねてもキレイです。
ちょっと迷ったのがレースの裾の処理。
縦使いですので通常は10㎝の折り返しですが、
フロントレースは後ろの厚地の色が透けてこそキレイ。
折り返しにすると生地が重なる分、透け感はなくなります。
仕上がりは片側1巾づつのジョイント無しですので、
少しでもすっきりとキレイに見えるよう、
ウエイト巻きロック加工にしました。
上品な柄とのイメージも合うと思います。

2015年5月8日金曜日

シェードの幕体交換

シェードの幕体交換の現場が続いています。
こちらは伊勢原市のT様の発注書。
カーテンとシェードを交換します。
コード式のシェードは板バネが踏ん張らなくなることで
止まらなくなることがありますので、
現調時には今後についてもお話しします。
今回当店が販売するのは幕体のみですが、
今後、メカに不具合が発生した場合についての説明が重要だからです。
故障した場合の対処方法や部品交換に要する費用、
変えること・変えないことのメリット・デメリットなど、色々な事をお話しします。
当店はアフターサービスをメーカーさんに丸投げせず、
自分たちでやっていますので、具体的なお話をすることが出来ます。
 

2015年5月7日木曜日

シェードメカの再組立て


S様からお預かりしたダブルシェードのメカを
サイズに合わせて再組立て中です。
前幕は既にアートケイさんに送られていて、リメイク中。
その間、私は新たに取った部品とこれまでの部品を組み合わせて、
ご新居のサイズに合うように組み立て直します。
念のため、ウエイトバーで負荷をかけて昇降テスト中。
前幕に追加した巻き取りドラムもキッチリ動いています。
あとは幕体を付ければ完成です。

2015年5月2日土曜日

GW中の営業について

当店は5月3日・4日・5日の3日間、
ゴールデンウイークのためお休みとなります。
6日は通常通り営業しております。
ご来店を心よりお待ち申し上げます。

                   +PLAN

シェードのお仕立て直し

縫製担当のart-k後藤です。


大切に使って頂けると私ども製作側はとても嬉しいです。

写真はシェードのお仕立て直しの確認中「アレコレ、アレコレ」と。
柄位置や昇降コード位置の確認をしています。

2015年5月1日金曜日

図面

忙しさでほんの少し気持ちの余裕を無くしていた1週間ほど前。
こういうタイミングでこういうものが出てくるのかと思った。
30年前に亡くなった父が描いた実家の設計図。

立面図



当時、私の住んでいた場所はまだ周りがたんぼばかりで、
変わったデザインの家はとても目立っていたが、
当時の僕にはそれがちょっと自慢でもあった。

構造図
間柱や筋違の位置まできっちり書いてある。
妙な形をしているので、構造計算を綿密にした感じが窺える。


内部の構造を書いた図面。


当たり前だけど当時、CADはない。
複雑なデザインを図面に落とし込むのは大変だったと思う。
それにしても細かい。

父はとても神経質な人だった。
でももしかしたら、その細かさは職業病だったのかもしれない。
僕がこの仕事をして3年位経った時、
自分の大まかさからお客様にご迷惑を掛けてしまったことが重なり、
『今のままの自分ではダメだ。自分の性格を変えよう』と思った。
時々同業者から、『サイトーさんは細かいよね』と言われるが、
実は元々そうだった訳ではない。
母から父の意外な一面を聞く度に、もしかしたら父も同じだったのかもしれないと思った。

図面にまぎれて入っていた小さな紙。


見覚えがある。
中2階を支える柱を受けていた金物だ。
特注したものだったのか。

平面図

子供室(男2)という文字を見た時、
不覚にもボロボロと泣いてしまった。
思春期に反抗するだけして、17才で永遠に別れることになった。
中学の時、将来はバイクの整備士になりたくて工業高校へ行きたいと困らせた。
父は高校を卒業して専門学校へ行けと言った。
高校2年の進路希望表には、整備士の専門学校と書いた。
亡くなる前、『大学へ行け』と父に言われていなかったら、
自分の人生は変わっていただろう。
そして今、同じように家に関わる仕事をしている。

記憶がおぼろげだったので母に聞いてみた。
『家を建てたのって昭和何年?』
『あなたが小学校1年の時じゃない?』
僕が17才の時に父は56才。
6歳の時ということは45才だ。
そして今、僕は46才。
でも、勝ってるとか負けてるとか、それは特にどっちでも良かった。
(おそらく負けてるけど)
父と社会人として話す機会は無いと思っていたから、
それが何だかとても嬉しかったのだ。