2014年7月19日土曜日

I様発注しました

昨年、ご新築時にご利用いただきましたI様のご実家のレースを発注しました。
I様のリビングでは、横ボーダーのレースの裾を線に沿って折り返すという技を
アートケイさんがしてくれて、とってもきれいな仕上がりになりました。
今回はナチュラル系の縦ストライプです。
横使い生地ですが、縁側なのであえて折り返しするのもアリですが、
輸入のクラッシュボイルでは線が合わないこともあります。
当店でも時々採用するヘムも考えましたが、
縦ストライプには合わなそうです。
かと言ってウエイト巻きロックはちょっとエレガントな感じです。
そこで今回はウエイトチェーン分を折り返して本縫いする仕様にしました。
生地や窓の雰囲気にも合いますし、
直射日光で糸が劣化して裂ける心配もありません。
一般的な仕上がりのカーテンでも、やれることは色々あります。
 
 
 
 
 

2014年7月17日木曜日

N様工事準備

という訳でランチも程ほどに店に帰ってからは、
N様の工事準備。
既にスタッフが発注数量のチェック済みで、
部品ごとに適度に開梱されています。
当店は全ての現場を2重チェックしていますので、
次は私が最終チェックです。
お部屋ごとに再度部品点数を確認し、
窓数が多いと大変なボルトは緩めておき、
レールとバランス用レールも全てカット。
明細書と発注書を見ながら脳内工事も済ませ、
完璧に準備が完了しました。
あとはカーテンが届くのを待つのみです。

フィリップはご立腹

今日は珍しく外出の用事の無い定休日。
朝から店に籠ってひたすら事務作業と格闘し、
気分転換に駅前のBONさんへ。
有隣堂でエルデコを買い、アイスコーヒーでしばし休憩。
北欧デザインというタイトルに釣られて買ったのですが、
最も面白かったのが、フィリップスタルクの対談でした。

『クリエーションの世界に足を踏み入れ、ひたすら努力をし続けるとある瞬間に気付くんだよ』
『何にですか?』
『自分の魂を、人生そのものを売ってしまっていたことにさ。デザイナーと言うのは
自分の魂を、命を、ひたすら捧げ続ける職業なんだよ。生命を捧げ続けることで生命を獲得しているんだな、きっと。だからつまんねー作品を見ると批判以前に「あぁ、コイツは素敵なカフェでお茶でも楽しんでるんだろうな」と思っちゃう。

は、はい!すぐ帰ります!今すぐ帰ります!もうお茶しません!
すいませ~ん!お勘定~!

2014年7月16日水曜日

スワッグバランス

縫製担当のart-k後藤です。

スワッグバランスのルーツは特権階級の富の象徴を設えで表したものの1つ。
それを作るとき、「”完璧”が必要である」、そんなイメージを持っています。

全ての要素が一連の繋がりを持ち、均整だとか流れるような、だとか。
そんな言葉が当てはまる物でなくてはならないと思っています。



※画像はボクの使う計算用ですので、実際のスワッグをイラストにしたものとは違います。

一窓一窓、ヒダの繋がりや全体のバランスを整えつつ設計した後、その数字を元に型紙を起こします。

出回っている他社縫製への批判になってしまうかもしれませんが、出来合いの型紙を使い回して、サイズは隣り合う物の重なり部分の調節で。そんなスワッグは本来の物とはかけ離れていると思うのです。

と、ここまで書いてしまうと堅苦しい雰囲気ばかりになってしまいますが・・・



現在ではお住まいの設えですから、優雅な曲線・生地の持つ柔らかな雰囲気をそこに足すことが出来れば、そんな思いでお作りしています。




2014年7月15日火曜日

曲線の雰囲気

縫製担当のart-k後藤です。


写真はシェードの裾。
こちらのお客様の上飾りなどにも同じ曲線がデザインされています。

デザインを主張する深く鋭角なラインが多い中、緩やかに、柔らかい。

サイトーさんらしいなぁ、なんて思いながら生地にその雰囲気を乗せていきます。

2014年7月14日月曜日

カサブランカ

S様の工事でふと目に留まったソファ。
カサブランカでした。
思わず『あ、カサブランカですね!』と言った僕の声が聞こえて、
ご主人が外から戻ってこられました。
ご主人は若い頃に偶然見たこのソファに一目惚れして、
結婚を機に念願の購入を果たしたそうです。
そして塗装や張替えをしながら使い続け、
今回のご新居に納まりました。
『やっとこのソファが似合う部屋が作れました』と、
とっても喜んでらっしゃいました。
それから暫く僕とご主人でカサブランカ談義。
今は無き村田合同の社長はM戸K門に出ていた女優さんだったとか、
人生を豊かにすることのないマメ知識を披露しながら、盛り上がりました。
それはこのソファが魅力的なだけではなく、
ソファとご主人の関係がとっても素敵で、とても楽しかったのです。
カーテンもとても気に入って頂けました。
ウエイトロックの色もバッチリ!
 

Y様カーテン工事

Y様のカーテン工事に伺いました。
ネクスティにレースの一重吊りと言うシンプルなプランです。
一見、施工も簡単に見えますがいくつか注意点があります。
一つはブラケット。
窓枠がある場合は普通のシングルブラケットより1㎝長いエキストラタイプを使います。
Aフック(レールにぶら下がるようにカーテンを掛ける)が標準ですので、
カーテンが窓枠に当たってしまう為です。
エキストラブラケットでギリギリです。
そしてもう一つの4尺(約120㎝)窓。
こちらは上の写真の一間窓より小さいのですが、
ブラケットは1個多く使っています。
在来工法の場合、4尺窓の中央はこの高さではビスは効きません。
4個にすることで柱のピッチに合い、ビスを効かせることが出来ます。
Y様にもとても喜んで頂けました。
ありがとうございました。
 

2014年7月13日日曜日

N様発注しました

こちらはN様の子供部屋。
表情豊かなナチュラル系の生地にかわいいブレードを縫い付けます。
タッセルの裾にも縫い付けますが、
一般的な船形だと曲線に沿ったブレードと直線のボーダーの相性が悪いので、
長方形のタッセルをお作りします。
縛った時の可愛らしさを出すために、サイズもちょっと短めです。
高さはボーダーの柄と寸法を活かしてモール糸の部分を最大限に使います。
N様、出来上がりを楽しみにお待ちください。 

2014年7月12日土曜日

I様発注しました

平塚市のI様の書斎です。
一見何の問題もない2つの腰高窓ですが、
右側の窓の方が5㎝高い位置に取り付けられています。
選ばれたのは横ボーダーのドレープとミラーレース。
レールはトーソーのネクスティです。
窓からの高さを揃えてレールを付けると、ボーダーの高さがずれます。
かと言って左の窓のレールを5㎝上げると、
窓サイズが同じなので床からの裾の高さが5㎝変わってしまいます。
そこでカーテンの仕上がり丈は揃えて、
左のレールは2㎝高く取付けて裾を2㎝長くすることにしました。
透け感の少ないミラーレースでしたので、
生地越しに見える窓枠との位置関係の違いが分かりにくいからです。
悩んだのは上3㎝・下2㎝にするか上2㎝・下3㎝にするかなのですが、
窓の間にエアコンが入るので、上は目立ちにくいはずだと判断しました。
アレンジ等のないプレーンな仕上げのカーテンですが、
仕上がりを良くする為に出来ることが必ずあります。 
 

2014年7月11日金曜日

下ごしらえ

縫製担当のart-k後藤です。


型紙の製作、画面上で正確な線を引き印刷して型紙とします。

最初が曖昧だと、その後の工程全てに引きずってしまいます。
正確に一本の線を引き、このレールの上をハサミやミシンが走って行きます

2014年7月10日木曜日

セカンドプラン

リビングだけで6窓あるS様のプランニング中です。
家の外を向くバルコニーと内側を向くバルコニー、
この2つの位置関係を考えながらドレープからレースへとスライドさせます。
最初のご提案は奥様のご希望を考慮してデコラティブに、
今回は先日のお打合せを踏まえてもう少しシンプルに。
最終的にはデザインや基本的な内容は変えないことにしましたが、
その前段階では
『無地を組み合わせたらどうか?』
『バイアステープの色を濃くしたらどうか?』
『バランスのデザインを変えたらどうだろうか?』
と色々なパターンを考えました。
大事なのは『削った』のではなく『イメージを変えた』プランになっているかどうか。
一つの結論出すには、色々なプロセスを踏む必要があります。
 

S様発注しました

日曜日に採寸させて頂いたS様、翌日の内に発注を完了しております。
こちらは均一カーテンのドレープの発注書です。
サイドウエイトと書いてあるのは、カーテンの裾につける『重り』のことです。
ネット販売店では『サイドウエイト付です!』という売り文句でも使われますが、
当店では、形状記憶(形態安定)付きのカーテンには、
基本的にはつけないように指示しています。
付ける意味がない、と言うよりマイナス効果もあるからです。
お客様に良いと思わせるための売り文句を考えるより、
本当に良いのは何かを考えることが重要です。

2014年7月7日月曜日

基本的な事ですが、

縫製担当のart-k後藤です。


トリムやブレードは予め縫う前にアイロンをかけておきます。
きちんとしたメーカー製の物なら製造の工程で熱による縮みの加工はしてありますが、縫う前にもう一回。

料理と同じかも?下ごしらえが大事です。