2013年12月26日木曜日

岐阜の優しいお兄さん

厚木の優しいオジ、じゃなくてお兄さんは、
あえて柄合わせをしない方が可愛い感じになりますよとお客様には伝え、
でも良い柄位置になるように少し多めに生地を取りました。

すると岐阜の優しいお兄さんは、
窓の数から二人のお子さんのお部屋だろうと考えて、
ちょっと柄取りの位置に工夫をしました。
大きい窓は…


キッチリ柄合わせ。

 小さい窓の一つはこんな感じで…
同じサイズのもう一つの窓は…
こんな感じです。

柄位置は私のお願い通り、あえて合わせていないのですが、
このカーテンは左右の組み合わせを変えることで、
2つのパターンの『柄位置が揃ったカーテン』になります。
こうすることで『私のには鳥さんがいない!」とか「あっちの方が良かった」など、
悲しい思いをする事がないようにという心使いです。
柄合わせはしていないのに、二人とも同じという不思議で優しさいっぱいのカーテン。

では優しいお兄さんにオーナーの反応を見せてあげましょう。


2013年12月24日火曜日

ブルークリスマス

クリスマスと言えば、仕事ですね(キッパリ)。
昔ならそんな強がりも半ば本気で言ってたんでしょうが、
40も半ばを過ぎて子供も高校生になると、本当に忘れます。
日付ではなく、大事なイベントだということを。
マズイデス(笑)。

学生時代に友人の『キンちゃん』とこの日を過ごすハメになったことがあります。
キンちゃんは名前が金田なのでも金井なのでもなく、
筋肉がすごいからというキンちゃんと呼ばれている男で、
暇だから腕立て伏せをするような人と一緒に居たくなかったのですが、
何でも彼女と別れたばかりで寂しいとか、
一体どの筋肉がそんなこと言うんだみたいな事言うので仕方なく一緒に過ごしました。
それだけでも「コレ何の罰ゲームですか?」って位なのに、
「ケーキが食べたい」とか言い始めて街のケーキ屋さんへ連れて行かされ、
「電気を消してローソク消しやろう」という「もう何でもありですか?」ということまでやらされて、
ほのかな炎の向こうに浮かび上がる筋骨隆々の男の顔を僕は一生忘れないでしょう。

そんなこんなで皆さん、メリークリスマス。
こちらはスタッフ田中が担当したディスプレイです。
クリスマスと言えばグリーン&レッドだと思っていましたが、
「ブルーとグレイのクリスマスディスプレイも素敵ですよ」と言われた時はびっくりしました。
ちょっと大人の静かなクリスマスです。
皆様にとって素敵な夜となりますように。









2013年12月23日月曜日

裁断は数学だ

縫製担当のart-k後藤です。
怒濤の年末真っ最中でご無沙汰しております。



写真はリピート635mmのプリント。
ボーダー部分に使います。
1リピートでは微妙に出来ないパーツを含む裁断になるのですが、サイトーさんはコストアップを控える為に“柄あわせ無し“の指示。
但し60cm余分に生地を手配してくれました。
この60cmで数字のマジックが始まります。
計3.6mでパーツ6個分、柄の良いとこドンピシャに出来る場所を確認。
60cmの可能性を確実に形に。

詳しく説明すると、2窓の合計からリピートの倍数を追ってそこから(以下略



・・・が、計算に溺れてはマズイので、下に続く。

いや裁断はスポーツだ

上記の芸術的な数学(自画自賛)でカッチリと柄を  “合わせようとした”裁断。

イヤマテ、サイトーさんの事だから「わざと」柄を散らしましょう、とお客様へ説明してるだろなぁと確認のTEL。で、概ねビンゴ。



ここから出荷時の立ち端(曲がって切れている)緯糸2~3本のギリギリを攻めて。
まるでバイク乗りがタイヤの端までキッチリ使ってカーブを攻めるように。

計算と最後は攻めのハサミさばきで柄位置のボーダーが出来上がっていきます。


言わなきゃわからない仕事です、間違い無く(笑



2013年12月22日日曜日

priceless

夜の8時半位にお店の電話がなって受話器を取ったら、
今日納品に伺ったW様でした。
お子様が体調を壊して工事を見に来れず、
先程ご覧になったそうです。
もったいない程の感謝の言葉を頂戴しました。
こちらは当店スタッフ渡辺が担当をさせて頂きました。
お客様が選ばれた生地をベースに色々と組み合わせを考え、
じっくりと時間をかけてプランニングした現場です。

先週はK様から目に涙を浮かべながら同じような言葉を頂戴しました。
こちらはスタッフ田中の担当です。
印刷物しかなかったモザイクタイルの資料を元に
ブラインドのカラーコーディネートをプランニングしてOKを頂きましたが、
実際に貼れる日を確認して再度現場を訪問して色を確認し、
より色の合うメーカーに変更してプランニングにも修正を加え、
出来上がった商品を工場に取りに行くという荒業で納期に間に合わせた現場です。

自分で言うのも変ですが、+PLANは良い店だと思います。


2013年12月20日金曜日

決断

それほど大きくないにしても、会社というところに長年属して感じたのは、
『やらない』に勝る決断はないということです。
思慮深く慎重に、物事を多角的に見て、客観的に考えた場合、
すべての結論は『やらない方がいい』ってことになります。
結果的にうまくいったとしても、
『やらない』という結論には、それよりもさらに良い『結果』があるんですから。
だからこそ、『やる』という決断には意味があるのだと思います。
何言ってるのか分からないかもしれませんが、たまには戯言も。
高校生が夜書く日記みたいなものです。
翌朝絶対に見てはいけないやつ(笑)。

2013年12月17日火曜日

ブルースブラザーズ&シスターズ

とりたててファンというワケではない。
でも、中学時代からずっと聞いていて2回もカセットテープを切らし、
CDが出ればまた借りて、なのに結局買ったりして、
でもどこかいっちゃってまた借りてを繰り返し、
30年間ずっと聞きつづけてきたアルバムがあります。
















きっかけは確か中学の頃、偶然テレビで見た映画「ブルースブラザーズ」。
当時は内容も良くわからず漠然と見ていました。
なぜか今でもその時映画を見ていた自分を鮮明に思い出すことが出来ます。
そして高校、大学、社会人になっても、僕はこの映画を時々見ています。
もっと好きなミュージシャンもいるし、もっと思い出に残る映画もありました。
でも、30年ずっと手元にあり続けたアルバムも、
何度も繰り返しみた映画もこれだけです。
なぜ好きなのかは良く分かりません。
でも、なぜ分からないのか?は何となく分かります。
それは映画の中の彼らが直接的な表現を用いていないから。
怒りをぶつける激しい言葉も、心に沁みる愛の言葉もこの映画には出てきません。
映画を通じて彼らの優しさや音楽を愛する『気持ち』だけが伝わってきます。
ユーモアというオブラートにくるまれて。
映画の中で彼らが歌う場面が何度か出てきます。




どのシーンも『最初は観客に歓迎されていない』という共通点があります。
時には無視され、時にはビンを投げつけられ。
それを時には聴衆に訴えかけ、
時にはいともたやすく方針転換して彼らは歌います。
彼らがいかに音楽を愛し、いかに音楽が素晴らしいかを知っていて、
そして音楽が誰のためにあるのか、これらのシーンは訴えかけてきます。
今日で年末までの発注をほぼ終えました。
一年間、私もスタッフもそんな気持ちでやってこれたと思います。
映画と違うのは、お客様はいつも歓迎してくださった点でしょうか。
改めて御礼申し上げます。
この一ヶ月はかなりの忙しさでしたが、
一つの現場も妥協せず、100%のプランを提供できたと思います。
あと2週間、最後まで頑張ります。

2013年12月16日月曜日

E様邸、仕上がり寸法決めてます

アイボリーベースにブラウンと白のラインが入った生地の裾に、
ブラウンの無地を足したカーテンを作ります。
窓は掃き出し窓と腰高窓の組み合わせ。
お客様との現場打ち合わせで、ブラウンの線と無地は離すように決めました。
その場合、ブラウンの線の部分で山をつまむとキレイではないので、
無地部分がくるように仕上がり丈を決定します。
腰高窓のレール取付位置は上記の条件の掃き出し窓のレール位置に合わせ、
2つの生地のジョイント部も同じようにした時に、
違和感のない仕上がり丈になればベスト!
 
な・の・で・す・が!
 
そうはうまくいかないので悩むのです(苦笑)
このような事態は予め予測していたので、
解決方法はお任せ下さるようお客様にはご了承を頂いています。
今回は、アイボリーのベース部分と白のラインの違いが分かりにくいので、
その部分で山をつまむ仕上がり丈にしました。
カーテンと同じように裾に無地を足すシェードも、
ジョイント部分の位置関係をカーテンと合わせ、
その時に上部がボーダーの途中にならないように仕上がり丈を決め、
その際にカーテンとシェードの床からの高さに違和感がないかも確認します。
 
また、キッチンに付けるカラーコーディネートの仕上がり丈も、
ボーダーを均等にした時に羽の枚数が合うように仕上がり丈を決めて、
E様邸のリビングダイニングの発注が完成します。
 
 
 
 
 
 
 
 

2013年12月9日月曜日

ブラインドのカラーコーディネート


当店では『ブラインドと言えばカラーコーディネート』となりつつあります。
少額のアップで見違えるほど良くなるのが良いですね。
すんなり出来ることもあれば、
半日考えた挙句に「ダメだ~明日明日」なんてなることもあり(笑)、
前回のブログの話ではないですが、
時給に換算すれば高校生のアルバイトの半額にも満たないこともしばしば。
でも私もスタッフもそうした事は考えないタイプなので(笑)、
現在、全員がそれぞれの担当のお客様でプランニング中です。
バッチリ仕上げますので楽しみにお待ちください。

2013年12月5日木曜日

自給マイナス1000円

ご主人と奥様それぞれが選ばれた候補生地は
テイストは違いますがどちらでもお部屋に合いそうな感じでした。
でも、どちらかを選べばもう一つは不採用になってしまいます。
折角のご新居ですから、
お二人共に好きなものにしたいなあと思っていました。
現場で生地合わせをするまでの数日間、
二つの生地を見ながら頭を悩ませて、ある日突然閃きました。
『ご主人の好きな生地を奥様の好きなテイストに振れないか』と(もしくはその逆)。
あれやこれやと方法を考えて提案したタブトップのカフェカーテン。
ご夫婦共にとっても喜んでくださり、明日納品を迎えます。
何時間も考えて逆にお安くなってしまいましたが、
まあそれはそれということで(笑)
 


2013年12月3日火曜日

椅子生地の張替え

ビジネスホテルに椅子の張替えの見積もりに行ってきました。
座面が裏から簡単に外れるタイプは比較的お安くできるのですが、
(僕も以前は自分でやってましたが、今はコンプレッサー式のタッカーがないので…)
それでもお客様が予想される価格よりは往々にして高くなります。
今回はそれに加えて色々と問題も…


『ほぞ』の緩み。
長くお使いの椅子によくあるのですが、
木に含まれる水分が抜けていき、『ほぞ』がやせてしまうんですね。
この場合、キリで穴を開けて下からビスを打って強化したりします。
さらに今回は
フィンガージョイントの外れ!
これどうしよう…
う~~~む。













冥利

3年前にカーテンをご購入頂いたT様が、
「両親がマンションを買ったので」とお母様とご来店されました。
上品でとってもお洒落なお母様で、
「こんな風に年齢を重ねられたら素敵だなあ」と思いました。
そんなお母様が一目ぼれされたのがフジエテキスタイルのこの生地。



レールに掛け終わったその瞬間に満面の笑みでカーテンを手に取って、
「本当に素敵ですね~。ありがとうございます……夢だったんです」と。
僕はこのメーカーのこだわりの話やタッセルの柄取りの難しさや向きの話や、
ゴトー君がアップしてくれたブログを見せながらカーテンの製作の話をしながら、
カーテン屋で良かったと、しみじみと感じていました。

2013年12月1日日曜日

お久しぶりです

久しぶりの更新です。
忙しくても更新していこうと思っていたのですが、
それも出来ずにいました。
いつもは新聞屋さんが朝刊を配り始める頃には帰っていたのですが、
最近はほぼ毎日、夜も白々と…(笑)
そんな中、3カ月ぶりにお休みを取って南三陸にボランティアに行き、
一日中、漁港でホタテに漁具を通したり
















業界で支援している南三陸ミシン工房の新工場の窓の採寸をしたりと、
バタバタとしていたのですが、
最近ついに倒れまして(スイマセン)、
普通の風邪なら3~4の炎症値が23になっていて、
「実際は23オーバーで機械の計測可能値を超えてます。普通は入院です」と
脅されつつも魔法の点滴で復活し、今に至ります(苦笑)。
急なお願いにも関わらず工事の手配に頑張ってくれた
トーソーのOさん、タチカワのW君、本当にありがとう!
ご迷惑をお掛けしたお客様も出てしまいましたので、
ブログのアップも控えていました。
何とかその間の仕事も終えましたので、また再開します。
倒れた分は取り返す。恩返しだ!