2013年9月29日日曜日

逃げない力

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
本日現場打ち合わせに伺ったI様の和室です。
きれいな柄のアクセントクロスが貼られています。
最近、壁紙を楽しむ方が非常に増えてきました。
インテリアの仕事をしている者として非常に嬉しく思う反面、
カーテン選びに悩まされる事も…。
大事なのは「安易に無地に逃げない」ことです。
と言いつつI様には無地をベースにしたプランをお勧めしていますが、
モチロンそのままでは使いません。
「柄物クロス(アクセント貼りを含む)の部屋にどんな提案をするか」は
今のカーテン屋に最も求められる力の一つだと思います。
 





2013年9月27日金曜日

一人反省会とMVP発表

終わってみて気づくことってあるんですよね。
一般的な住宅の天井高は2400㎜。
リフォームが入った現場で天井高が2387㎜ということは、
既存の天井に12.5㎜のボードを新たに張ってるんだな、と。
=ビスは長めが必要ということです。
色々なホームセンターを周ってビスを探しましたが、
結局使えませんでした(涙)。

手持ちの長めの細軸ビスで、
ランナーがビス頭に当たることなくちゃんと開閉できましたが、
寸法の裏側を読む大切さを改めて感じました。

野縁(天井の桟)の関係で一部だけ下地がない時に
とっても助けられたのがコチラ。














レールメーカー「トーソー」のスクリュープラグ。
通称「キイロ」(そのまんま…笑)
房掛けに使うアリゲーターにも似ていますが(写真下)














これとは全然違うスグレモノです。
この小ささでモリ―なみの耐荷重。
今回はシングルレールにシアーの一重吊りですので十分です。
強さの秘密は4方向に裂ける特殊な構造にあります。
 
シェードの振れ止めや一部だけ下地がない時の補佐など、
あまり建物にダメージを与えずにアンカーを使いたい時に重宝します。
アリゲーターをやめてこれに統一しようかと思っていたのですが、
房かけって付属のビスが短くて下地に届かない時があり、
そんな時、アリゲーターは短くカットして使えるので便利なんです。
「キイロ」はカットするとバラバラになります。
現場も道具も色々です。
まだまだ勉強です。





2013年9月26日木曜日

視点は良いがピントがずれてる
















初めて取り付けるちょっと特殊なレール。
一本だけ先に取って、手持ちのビスで試し打ち。
う~ん…ちょっとビス頭が出過ぎな感じです。
ランナーにはこすりませんが、もう少し何とかしたいところ。
そこで、ホームセンターに用事がある時は店を変えてビス選び。
店に寄って品揃えが違うものなのです。
最終的に決まったのがこちら。


ぎゃあ~~脚立にピントが~!!
すいません(笑)
2㎜×32㎜という珍しいビスです。
明日の工事で使います。

 
 
 

2013年9月25日水曜日

写真選定中

HPをリニューアルすることになり、写真を選定中です。
と言っても、打合せしたのは何カ月も前で、
お金を振り込んだのも2カ月位前で、
写真の提供を督促されること数回。
「ちょ、ちょっと待ってください」連発で、もう呆れられているかも(苦笑)。
過去の写真を見ていると、色々な事を思い出しますね。



2013年9月23日月曜日

ほんの2㎝

カタログで決まった生地の切替寸法を確認中です。
実際はこの生地ではないのですが、
仕上がり寸法に合わせてイメージを見ていきます。
裾を10㎝にするか12㎝にするか…
 
こちらが10㎝で




こちらが12㎝
















「たかが2㎝」ではなく、
10㎝を12㎝にすると1.2倍増えるという感覚で考えないといけません。
生地のイメージも重要なので、カタログと見比べながら決めていきます。




 







2013年9月22日日曜日

置き手紙
















取引先工務店さんの工事の場合、
お引渡し前にお客様不在で工事を行います。
その際にカーテンを作った際に出る残布や取扱説明書を置いてくるのですが、
これまではそのまま置いていました。
先月のミーティングで、「何だかそれだと味気ないし、失礼な感じだよな」と
スタッフに相談して決まったのが上の写真。
封筒にはお手紙が入っています。















取引先や同業者と話していると、
「工務店さんの下請け仕事」を一般のお客様のそれより「下」に見る人がいらっしゃいます。
平和主義者な僕は面と向かって何かを言ったりはしませんが、
時々心の中でつぶやいています。
「あなたには、そこに人が住む光景がイメージできないのでしょうね」





2013年9月20日金曜日

続、縫製指示書


縫製担当のart-k後藤です。
上の写真は、ちょっと分かり難いのですが、ジョイントの位置。
マチ針が打ってある所で繋ぎます。

生地の耳同士で繋ぐのが普通なのですが、製作寸法の左右の柄・バランスを考えて。
2巾でジョイント位置を中央にする必要があり、また柄の位置も丁度にする場合、あえて手間をかけてこうしたイレギュラーな場所で切り直し・繋ぎをします。

そうして出来上がる物は”レギュラー”なシェードなのですが。


art-kというと私が前面に出ている会社ですが、この調節はスタッフがしてくれました。
サイトーさんの要望をきちんと汲んでくれるスタッフにも恵まれています。

2013年9月19日木曜日

縫製指示書

縫製担当のart-k後藤です。
レギュラーなシェードの縫製指示書。
タテヨコの寸法のみで発注される方もいる中、サイトーさんの指示書は私共のお取引先の中でもダントツの情報量です。
書き込まれたコメントの数はそのまま良いものをお納めしたいという気持ちの多さ、そんな気がして。
指示書に書かれている鉤の手になった四角は
お作りするシェードではなくお部屋の”間取り”。

2013年9月14日土曜日

今日も登ってます




















「本当は好きなんでしょ?」って言われてもおかしくないほど、
ここ数年、多くの吹き抜け工事を施工しています。
今回は2連梯子の搬入が無理な2階リビングでしたので、
通称「たけのこ梯子」を使っての施工です。
遮熱のロールスクリーンを付けました。

遮熱で必要なのは「適度さ」です。
性能の高い物が全ての現場に良いわけではありません。
初秋に冬山登山の服装がアンバランスなように、
その現場に合った商品をお勧めすることが大事です。
吹き抜けであれば窓の向きや採光性の維持も考えて
お勧めしています。

2013年9月13日金曜日

安心のサイン

この3連休はご新築工事が続きます。
カーテン工事は細かな部品が数多くあり、発注も大変です。
種類や色、数、など、どれ一つ間違えることは許されません。
発注時には細心の注意を払うのですが、
それでも見落としや勘違い、書き間違いが起きることがあります。
その為、当店では発注後に2回のチェックが入ります。
部品の入荷時に明細書を見て確認しお客様ごとに梱包、
工事の2日前までに再度確認です。
発注、入荷時のチェック、工事前のチェック、
この3つのプロセスは同じ者が重複して行いません。
自分の勘違いや間違いは自分では見つけにくいからです。
OKなら押印。
安心して工事日を迎えられるサインです。

2013年9月11日水曜日

Kさんは今日も通常運転

今日は工事やお打合せが重なってしまい、
吊レール工事を職人Kさんにお願いしました。
(Kさんについてはコチラ→ http://plusplan.blogspot.jp/2013/04/blog-post_8.html
改修を重ねた賃貸物件の為、
野縁(天井の桟)のピッチも不均等で、一部抜けていたりと難しい現場です。
滝川クリステルなら「し・た・じ・な・し」と言ってしまうところです(笑)。
採寸時にそうした状況は分かっていたので、
予めKさんには伝え時間も長めにとってもらいました。
その後、私はご新築のお客様のお打合せをして、
老人保健施設の工事へ。
2時間後に吊レール工事をバッチリ終えたKさんが合流です。
「Kさん、ホールの天付ダブル2か所お願いしていいですか?」
数分後、真剣な顔でKさんが戻ってきました。
「サイトーさん…」
「はい(ゴクリ)……何か…問題ありました?」
「ビス……何使ってます?揃えないと…」
Kさんは今日も通常運転です(笑)
工事が終わって後片付けをしに作業場へ戻ると、
カットしたレールが全て長さ別に揃えてありました。


 
ちなみにカットした「かす」はビニール袋に入っています。
Kさんはやっぱり素晴らしい。


2013年9月7日土曜日

不良のOと普通の僕

個人用の携帯を久しぶりに見たら
中学時代の友人Oから何件か着信が入っていた。
Oは学校でも有名な『不良』で、そしてなぜかタイプの違う僕と気が合った。
Oが悪さを繰り返して親と大喧嘩をして家出をした時も、
僕の所にだけは電話をしてきた。
「横須賀に居る」とかふざけたこと(笑)言うので、
「とにかく早く帰ってこい!」と怒ったのを覚えている。
翌日、Oはちゃんと帰ってきた。

高校になるとOと僕は隣同士の別の高校へ進学した。
2年の時だったか友人が、
「××高校通る時さ、すっげえ恐いヤツいるんだよ。前通るの嫌なんだよな」と言っていた。
何か悪い予感がしたのだが、
「サイトーと同じ中学だよ。背が小さくて見るからに恐いヤツ。知ってる?」
間違いなくOだと思ったが、「知らない」と返した。
中学時代の一番の仲良しと言っても、
Oと僕の関係を理解してもらうのは難しいと思った。

高校を卒業すると、Oは中学時代のように時々僕の家に顔を出すようになった。
なぜか母親の「受け」が良く、
僕が玄関に行こうとすると二人で笑って話したりしている。
ここまでは良いのだが、いつもその後が悪い。
「車を買ったから見せに来た」と言うから出てみれば下品な改造車で、
「ウイング付けたいんだけど加工が分からないんだ。手伝ってくれよ」と言う。
「ヤダね!」
「カッコ良くなったらヤスシ(僕の事)も乗せるからさあ」
「い、や、だ!」
とかそんなパターン。
数か月後に来た時は「今度はマジメな車だから」と言うので出て行ったら、
離れたところに止めてあると言う。
大通りに出るとド派手な10t車だった。
「ドライブいこうよ!」
「行かない(即答)」
3回目はそのまた数か月後で、今度は紫メタリックのシャコタンだった。
しかも見知らぬ男性の同乗者あり。
「友達?」
「あ~コイツ?俺の舎弟」
「シャテイ?年下?」
「高校の同級生」
「あの~君さ、コイツと居るとロクなことにならんから止めといたほうが…」と
冗談交じりに言った瞬間、彼は俺にグンと近づいてからOを見た。
「コイツ、やっちゃってイイすか?」って意味らしい。
彼からすれば、僕みたいな人間がOを茶化すような事を言うのが許せないらしい。
まあ、それは僕も理解できる。
僕自身もなんで僕らがこんな関係になったのかさっぱり分からないし。
結局、この不思議な3人はドライブに行くことになり、
途中でパンクして駄菓子屋さんのおばちゃんに「大変ねえ」と心配されるというオチで、
僕はもう一度、シャテイ君に
「だから言ったろ。コイツと居るとホントにロクな事に…」と言ってみたが、
やっぱり彼はグン!と近づいてきて、
僕とOとの関係は、やっぱりそれ以外の人には成立しないんだと妙に確信した。

2年ほど前にOが来たのは同窓会の誘いだった。
「やっぱりさ、大学出て東京とか横浜とかでちゃんと働いてるヤツは忙しいんだし、
俺らみたいなヤツがさ、皆が集まれるようにしてやるべきだと思うんだよ」と、
ちょっとグッとくる事を言っていたけど、
「俺らって言うな!」といつものようにツッコミを入れ、
Oもいつものように笑いながら「ワリ~ワリ~」と謝っていた。
だけど、あのOが色々な人に連絡を取って頑張っているのは知っていたので、
「絶対行くよ」と答えた。
当日Oは、「幹事だし、酔った奴は車で送って行くから」と一滴も酒を飲まずにいた。
僕は隣でずっと気になったことを聞いてみた。
「なあ、Oってさ、なんでよく俺のトコ来たの?」
答えはとっても意外なことだった。
宝物にしているので、ここでは書かない。

言いたいのに言えない
















新規開店の店にソファを納めるので、現調に行ってきました。
建物は風俗店がいくつか入っている駅前の雑居ビル。
こうした時は色々工夫が必要で、
「僕は仕事で来たんだよ」と道行く歩行者に無言のアピールをするために、
わざわざバッグからバインダーを出して白紙の紙を見て
何かチェックするような素振りを見せたり、
意味なくメジャーを出して、意味なく伸ばしたり縮めたりしながら、
入る必要があります。
同様の素振りで出てきたのですが、
ティッシュ配りの女性が直前のサラリーマンには渡したのに
なぜか僕にはスルーで、
「いや、僕も仕事です。ほら、こうしてメジャーを伸ばしたり縮めたりしてるでしょ」とか
言いたいのに、あえて言うのも変だし言ったところで何なんだという、
全く意味のない葛藤をしながら店を後にしました。