2013年5月23日木曜日

M幼稚園様

縫製担当のart-k後藤です。
わかりにくいかもですが、柄位置にもこだわっています。

カーテンに恥じない仕事

カーペットの採寸に伺った現場で、
ふと滑り出し窓のカーテンに目が留まりました。
「やけに縫製がきれいだな」
思わず洗濯タグを見ると、ある有名店のものでした。

その店に突然伺ったのは何年も前のことです。
当時の勤務先で上司からパートさんを解雇するように言われた私は
その役を引き受けました。
ご主人もいらっしゃらない60代の女性。
一緒に再就職先を探すもなかなか見つからず、
役所に相談に行ったりもしました。
そんな状態で1月近くが過ぎ、
万策尽きた私は知り合いでもないその店に突然伺いました。
社長に事情を話し、雇って頂けないかと頭を下げました。
社長は私の期待に沿えない事を謝りながらも、「良く来たね」と褒めてくれ、
自分の好きなペルシャ絨毯の事やカーテンの縫製の事など、
色々な事を話してくれました。
そしてその数か月後、その店は突如閉店しました。

採寸時、このカーテンの縫製がいかに綺麗かをお客様に説明しました。
お客様も改めて見直して下さいました。
今日は、その現場のカーペット工事。
事前に1Fの大理石の床工事があり、
本来は日を空けずに施工すべきですが、
私が全幅の信頼を置く職人、Kさんが空いている今日まで
待って頂くようお願いしました。
カーテンに負けない素晴らしい仕上がりになったと思います。




2013年5月22日水曜日

M幼稚園様カーテン

縫製担当のart-k後藤です。

写真はバイアステープのアクセント裏側。
縫いの手順を確認のため部分的に試作。

裏側の仕上がりが綺麗なほうをチョイス。

2013年5月20日月曜日

明日は取付工事デー

 
という訳で、なぜか最近多いメカ物ばかりの現場。
明日もメカ物ばかり3現場の取付工事です。
頑張ります。


2013年5月19日日曜日

あれもダメ、これもダメなら

 


 
今日採寸にお伺いした現場です。
3畳ほどの畳スペースに横滑り出し窓が2つと地窓が1つありました。
中央の地窓は窓枠内に入っていた方が納まりがキレイ。
しかも巾木がありません。
(=商品が枠内ギリギリの寸法で製作できる)
これは素晴らしい!と思ったのも束の間、
横滑り出し窓はロール網戸が入っている関係で
窓枠内に商品を取り付けるのが難しい状況です。
でも、右側の窓はクローゼットの扉が当たってしまうので、
正面付(窓を覆うように付ける)も出来ません。
という訳でお勧めしたのが、
「ペルレ15」という薄型のプリーツスクリーン。
20㎜の奥行きがあれば取り付け可能です。
気にって頂けると良いのですが。
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 

2013年5月17日金曜日

デザインと価格

ここに2つの生地があります。
組成や打ち込み本数は全く同じグランドに、
異なるプリントが施されています。
一つは誰が見てもとてもセンスの良い柄です。
もう一つは半数の方は首をかしげるような柄です。
この2つは価格に差があるべきでしょうか?
ないべきでしょうか?

ここに2つの生地があります。
一つは高密度の織物ですが柄はイマイチです。
もう一つは高密度とは言えませんが、抜群の柄です。
この2つは同じ価格ではないべきでしょうか?
同じ価格でも良いのでしょうか?

デザインと価格、
著名なデザイナーなら反映されて当然と言われますが、
ではもう少し一般的な話になった場合はどうでしょうか?
当然それは最終的にはお客様が判断されることです。
でもその前段階である私たちが、
経営的な視点ではなく、一販売者として考えた場合、
どちらが正しいと考えるべきでしょうか?
昨日はそんなことを考えながら車を走らせていました。

2013年5月13日月曜日

「出来ない」と言うために


ホテルの改装工事に伴う浴室窓の採寸に東京へ行ってきました。
1Fから順番に採寸は順調に進み、
そしてやはり、最後の最後でこういう窓が出てきます(苦笑)。






















浴室用ブラインドには傾斜窓仕様がありません。
使うとすれば、浴室用と同じ耐湿性素材が使われたタイプとなりますが、
スラットの重なりが浴室窓タイプより少ないので、
傾斜窓に使うと隙間が気になるでしょう。
(重力でスラットが下を向いてしまうため)
仮にそれがOKだとしても、
窓枠内側は石で覆われますのでビスを打つことは出来ませんし、
傾斜窓仕様にはテンションタイプはありません。
いろいろと考えた結果、
通常の浴室窓用テンションタイプを使い、
落下防止のため、アルミサッシにも短いビスでブラケットで取付け。
ウエイトバーはテープのみで固定した「振れ止め」に挟んで固定。
窓の角度が直角に近いので、これなら出来るかもという結論になりました。
 
でも、実際にはそれをお勧めすることはしません。
浴室は裸ですので、上から落下してきた場合のケガには慎重を期さないといけません。
あくまでも「ここまでしないと出来ませんし、危険です」ということを
分かって頂くためアイデアです。
「出来ない」ことを分かって頂くためには、
方法を考え抜いたという経過を示す必要があるのです。
 

2013年5月11日土曜日

K様カーテン

縫製担当のart-k後藤です。
写真は生地の裏。表は綺麗な刺繍ですが、裏側には余り糸がちらほらと。
綺麗に裏側もチェックしてから製作に入ります。



入荷した全ての生地にこうして手は掛けられませんが、
「出来る時間が有るなら最善のことをやる」
こうした姿勢で臨んでいます。



職人が売っているのは物では無く、技術と自らの時間です。

現場でイメージする

インテリア業界用語で、
「一日のスケジュールはいっぱいだが、特に売上には結びついていないさま」を
「バタバタしている」と言いますが……バタバタしています(笑)。
連休明けは、茅ヶ崎、横浜、福生、秦野、小田原、大田区、大和、相模原と
市外を走り回っていました。

今日、採寸に伺った現場です。
問題なのはこちらの窓。



















一間普通の腰高窓ですが、
左側が滑り出し、右側がFIXになっています。
滑り出し窓は外に開くので網戸は窓内に付きます。
その場合、奥行が足りない関係で、
商品によっては窓枠内に取り付けが出来ません。
では正面付はどうか?と言うと、
窓台のチリ(でっぱり)が多く、これも難しい。
普通にダブルのカーテンを掛けようとすると、
完全に窓台に「乗っかって」しまうでしょう。
商品選定や取り付け方によって対応は可能ですが、
それをお客様が気に入ってくださるかどうかも問題です。
窓を前にしてずっと考えます。
これならどうか?
これが気に入って頂けない場合、あれならどうか?
家の雰囲気を見ながら、
現場でいかにイメージできるかが勝負です。


2013年5月9日木曜日

Y様上飾り

縫製担当のart-k後藤です。

お休み中に(軽い)ぎっくり腰でまだ本調子ではないのですが、、、

お仕事は、じゅ、順調です・・・ッ!


スタッフに感謝(涙目

2013年5月2日木曜日

連休前

出荷まで時間が開きますので、シワが付かないように吊り下げてお休みします~。

木製ブラインド ドヤ顔仕様



















窓枠の周りが全て砂岩のブロックで覆われた窓。
取付面が平坦でないため、窓枠に木製ブラインドを付けることになりました。
ここからが問題。
チリ(でっぱり)が均一でない為、差し金を当てて上から下まで測ると、
最も高い位置で17㎜。
でも、昇降時にスラットが均一に揃う(前後の方向に)こともないですし、
ウエイトバーは窓側にいこうとします。
スペーサーをかましてふかす(前に出す)にしても、
実際に商品を取り付けて様子を見ながらでないといけません。
アルミブラインドならそれでも良いのですが、
木製ブラインドの場合はバランス(カーテンボックスのようなもの)があり、
それは事前に発注しないと値段が一気に上がります。
本体を何ミリ前に出すかは事前に決めないと、
バランスの奥行きを確定することができません。

悩むこと1週間。

家でビールを飲んでいたら突如思いつきました。
業界ではこの現象を「カーテンの神様が降りてきた」と言います(笑)

私が以前からやっている木製ブラインドのバランスの高さを調整する方法、
(詳しくは割愛します)
この方法を奥行に応用できないか?

納品したのがコチラです。














デコボコした壁面に隙間なくバッチリ収まりました。
仕組みはコチラ。















バランスに付いているアタッチメント金具を外し、
L金具でブラケットにボルトナットで固定します。
分かってしまえば単純なのですが、
こうした手法は得てして思いつくまでが大変なんです。
このL金具は僕が常用しているもので、
平塚の某ホームセンターにしか売っていません。
厚みが適度に薄く穴がたくさん開いているので、
高さや奥行の微調整が出来るのです。

スペーサーは当初2枚(18㎜)で行けるかどうか?と思っていましたが、
実際には1枚(10㎜)でOKでしたので、
この方法でなければここまでドンピシャにはできませんでした。
無事に工事が終わった時は思わずドヤ顔です(笑)。
注文時にご主人から、
「うちの奥さんはサイトーさんに全幅の信頼を寄せているんですよ」とおっしゃって頂いたので、
何とかご期待に添いたいと思っていました。
忘れられない現場がまた一つ。






2013年5月1日水曜日

Y様上飾り

縫製担当のart-k後藤です。

こちらのカスケードはちょっと大変。
起毛のためアイロンをかけられないので、折り目はアレコレと細工をしています。