2013年7月23日火曜日

雨は降り、木製ブラインドは振る

 























ゲリラ豪雨の中を渋谷まで採寸に行ってきました。
ワイパーを最速にしても全く効かず、
あっという間に道が川みたいになりました。
今日採寸しないと間に合わないので帰るわけにもいかず……。

一度採寸した場所なのですが、
どうしても見たかったのがこちら。


















木製ブラインドのスペースだけ残して
間仕切り壁(写真右)を窓まで伸ばすと聞いて、
「ちょっと待って~」と大工さんにお願いした窓です。
木製ブラインドはブラケット前部の爪に引っ掛けて固定するので、
その際に本体が斜めになります。
その為、本体の奥行だけでは「振り幅」が無く固定できません。
現場でお願いしたよりも広めにとってくれていて一安心です。








2013年7月22日月曜日

「最後の」カーテン

僕より上の世代の方が新しいカーテンを買われる時、
「これが最後のカーテンだから」と、おっしゃることがあります。
そんな時は「大丈夫ですよ。そうおっしゃる方はちゃんと長生きして、
もう一度掛け替えに来られますから」と冗談ぽく返すのですが、
お客様の言葉自体を軽く受け止めているわけではありません。

ご夫婦で様々なご苦労を乗り越えてこられた
A様ご夫妻の「最後の」カーテン。
事前にお引越し先のマンションに伺い、
今のお住まいにも伺ってお使いになっている家具を見て、
生地を含めてご提案したものをもう一度マンションでチェックしてOKを頂き、
でももうちょっと良くなるんではないかと上飾りの割り振り寸法を見直しをして、
バッチリ出来たものを再度ご提案しました。














レースは実家が生地屋さんだった奥様が「この子がいい!」と
吊りサンプルを抱きしめて放さなかった刺繍レースを合わせます。
きっと素晴らしい出来上がりになると思います。
「最後」に相応しいものをと思いつつ、
「最後」にならないようにと祈りつつ…。

2013年7月19日金曜日

フラットバランスデザイン中

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
A様のフラットバランスをデザイン中です。
生地のイメージとバランスのデザイン、ご予算、
生地のリピートとデザインの関係など、
様々な要素を考慮して決定します。
上の写真の絵を書くだけなら10分ほどですが、
ここに至るまでに2時間以上、書いたり消したりを繰り返しています。
そして、12時過ぎに加工所に見積もり依頼のFAXを送ると、
「サイトーさん、ここなんですけど…」って電話がかかってきます(笑)。
みんな、早く帰ろうよ(笑)






2013年7月17日水曜日

2013年7月14日日曜日

ヤマ感じゃなくて山間

こちらは100㎝巾の生地をW190㎝(両開き)2倍ヒダで
お作りしたカーテンです。
このサイズの場合、通常だと山数は9山になりますが、
打合せの時点で「8山でお作りしますね」とお伝えしています。
 
 

190㎝の片側1枚は95㎝。
倍ヒダですので、裾を広げると190㎝になります。
両脇の耳の縫い代で10㎝ですので、200㎝ちょうど必要になります。
100㎝の生地を2巾キッチリ使う計算です。
この場合、ジョイントは中央にきます。
9山で作ると中央の5山目の山の中央にジョイントが来てしまいます。
無地のカーテンでこの位置は避けたいところ。
そこで山を8山にしてヒダピッチを調整して同じサイズのカーテンを作ります。
すると…


ジョイントは山と山の間にきます。
無地の生地を普通に両開きにする場合でも、
どのお店で作っても同じ物が出来るわけではありません。
こうして一つ一つ窓に合わせて作るのがオーダーの魅力でもあります。

 

 
 


2013年7月13日土曜日

O様上飾り

柄位置バッチリな所で今から裁断です。

お部屋の窓の都合もお聞きしましたので、そちらの情報も加味して柄を出します~

2013年7月11日木曜日

ここはどこ?

今日は同業者の集まり。
五反田から私鉄(死語?)に乗って次の駅だったな。
こんな電車だっけ?
まあいいか。
見たことない街だな。
メールチェックして案内状をダウンロード。
全然違うようだ。
まあこういうのも楽しいよね。










今、改めてブログをチェックしたら・・・

一ヶ月間ほとんどボクの更新が無かった・・・

申し訳ないのと言い訳で展示品のフライングチラ見せですっ




すいません。すいません。

T様カフェカーテン

縫製担当のart-k後藤です。

黒色のトリムがバッチリですね~

展示会とF1

ゴトー君、お疲れです!
最近、ブログのアップがなかったので、
「きっと毎日夜中までやってるんだろうな」と思っていました。

当店の縫製をお願いしているアートケイさんは、
業界でも屈指の縫製加工所です。
このブログを始めるにあたって、
「当店がお客様に誇れるものって何だろう?」って考えた時、
真っ先に浮かんだのはアートケイさんの技術力、縫製の丁寧さでした。
今回は大阪のイベント用カーテンを製作していますが、
以前はカーテン業界で最も権威のある(と私は思っている)イベント、
With Curtains(ウイズカーテン)の展示も担当しました。
当時の様子はコチラ。
https://www.facebook.com/#!/media/set/?set=a.198538223547934.50598.178116692256754&type=3

こうしたイベントというのは、車で言うF1みたいなもので、
実社会に関係ないようで実は密接に関係しています。
F1でテストされた新技術が一般車にフィードバックされているように、
イベントでの製作を通して、加工所さんの技術力がさらに高まったり、
私たちのお願いするカーテンの仕上がりがさらに良くなったりします。
ここまで特殊なカーテンをお願いすることはありませんが、
レベル10の物を作れるようになるということは、
レベル6や7の物を作ることがより容易に(=きれいに)なることもあると思います。

今回はフライング気味にちょこっと展示品を見せてもらいましたが、
素晴らしい作品になっています。
写真のアップがOKな時期になったら、
是非こちらでも見せてね~。


2013年7月10日水曜日

やっと一息

縫製担当のart-k後藤です。

写真はS様カーテン。
これから仕上げに入ります。

大阪でのイベント用展示カーテン製作で今まで、全く余裕無しでした。。。

2013年7月8日月曜日

ロールシャッハウインドウ














ロールシャッハテストみたいな、
え~っと、あの、壺にしか見えない物が「人の顔です」って言われると
今度はそれにしか見えないっていう絵がありますよね。
(何ですかいきなり)
今回の現場はちょっとそれに似ています。
普通に考えれば2つの腰高窓はカーテンで、
右端の滑り出し窓はシェード等のメカ物というのが思い浮かびますが、
「ホントにそれしかないかな?」って考えていくと、もう1パターン出てきます。
右端の滑り出し窓と中央の腰高窓をL型の1つの窓と考えて、
それぞれを片開きのカーテンにし、
左端の腰高窓を違うものにするというパターンです。

この場合、何が良いかというと、
滑り出し窓と腰高窓は距離が近すぎて、
腰高窓をカーテンにすると滑り出し窓に被ってしまうデメリットを回避できます。
滑り出し窓を窓枠内天付にしても、
近すぎて引き立たない感じがありますので、その点も印象が良くなります。
最終的に何で決まったかと言うと……





3窓とも窓枠内にブラインドです!

2013年7月7日日曜日

まだ見ぬエアコンとの闘い














リビングと同じ生地の色違いを付ける予定だった続き間の洋室。
採寸に伺うとエアコンのドレンの穴が既に開いていました。
レールはネクスティを窓から150㎜上にビスを打つ予定だったのですが、
このままでは当たってしまいます。
レールの取付位置を下げるとリビングも下げないといけなくなるので、
それはちょっと避けたいところ。
梁現しで天井が高く、窓も一間半と大きいリビングは、
やはり適正な位置にレールを付けてあげたいのがカーテン屋の希望だからです。

ビス位置を80㎜上位まで下げて、
本体の中間部分からルーバーの下がる富士通以外のエアコンを購入して頂き、
レールを越えてルーバーが下がる方法も考えましたが、
ご予算も候補機種の選定もこれからの段階では、それも難しい。
そこで、部屋の方向とエアコンの風の流れ方に支障が無ければ、
滑り出し窓の上にエアコンを設置し、
ドレンを本体横から出す方法をご提案しました。

通常は本体横が掃き出し窓にくっつくように取り付けてもらうのですが、
ドレンの穴が入隅(角)から離れて開けあるため、
ホースのカバーを付けることになることもご説明。
シェードは滑り出し窓の上から廻縁までが455㎜あるので、
本体上から吸気する現在のエアコンが天井から5㎝空けないといけない事を考慮して、
455-50-300(本体)=105㎜の取付壁面が残ると計算。
奥行の無いシェードであれば、
どのエアコンでもルーバーが当たることはありませんが、
取付位置と機種に寄ってはルーバーがシェードを隠す位置にくる可能性があることを説明。
もし仮にそのようになっても、
風が下へいくようにルーバーが真下を向く冬場だけであろうし、
高断熱が売りのハウスメーカーさんなので、
おそらくリビングのエアコンだけでも十分なことを考えれば、
これが一番良いのではないでしょうか?
というお話をして一か所のレールの取付高さが決まりました。