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2014年7月22日火曜日

センチメンタル寄り道



仕事で時々通る道ではありましたが、
何となく曲がるのを躊躇して止めていた場所。
午後の仕事まで少し時間があったからか、
何となくそんな気になったのか、今日は曲がってみました。
20年以上前、私が今とは違う仕事をしていた場所。
昔話の流れで当時の事にふれることはあっても、
それ以上話すことはずっと避けてきました。
上手く話せないこともありますし、
言葉にすることに躊躇もありました。
自分にとっては宝物のような3年間。
20年振りに訪れたその場所は、溜め池になっていました。
今でも強者になれない僕の夢の跡。

2014年7月17日木曜日

フィリップはご立腹

今日は珍しく外出の用事の無い定休日。
朝から店に籠ってひたすら事務作業と格闘し、
気分転換に駅前のBONさんへ。
有隣堂でエルデコを買い、アイスコーヒーでしばし休憩。
北欧デザインというタイトルに釣られて買ったのですが、
最も面白かったのが、フィリップスタルクの対談でした。

『クリエーションの世界に足を踏み入れ、ひたすら努力をし続けるとある瞬間に気付くんだよ』
『何にですか?』
『自分の魂を、人生そのものを売ってしまっていたことにさ。デザイナーと言うのは
自分の魂を、命を、ひたすら捧げ続ける職業なんだよ。生命を捧げ続けることで生命を獲得しているんだな、きっと。だからつまんねー作品を見ると批判以前に「あぁ、コイツは素敵なカフェでお茶でも楽しんでるんだろうな」と思っちゃう。

は、はい!すぐ帰ります!今すぐ帰ります!もうお茶しません!
すいませ~ん!お勘定~!

2014年6月28日土曜日

バストーク

僕がいつも通り深夜に帰宅してお風呂に入ると、長男がいつもトイレに起きてきます。
僕がいつも通り『ただいま~』とドアを開けて声を掛けると、
長男もいつも通りドアを開けて『お帰り~』と答え、
用を足し終わるといつも通りお風呂の前に立って色々な話をしてくれます。
それは友人との悪ふざけの話だったり、ネットで見た面白いネタだったり、
学校の先生がむかつく話だったり、話す内容は色々です。
無いのは色恋話くらいで、これは僕の息子だから仕方ない(苦笑)。
先日は高校3年生らしく進路に悩んでいる話でした。
『お父さんはさあ、俺が将来何になるか興味あるでしょ?』と聞くので、
僕はちょっと困りつつ、『う~ん、ごめん。あんまり興味ない』と答えたら、
『ちょっ!親でしょ(笑)、興味持とうよ』って言うので、ちょっと真面目に答えました。
『お父さんはさ、君がどの会社に入るとか、どんな職業に就くかは正直あまり興味ないんだ。
公務員でも良いし職人さんでも良いし、サラリーマンでもいい。大きい会社でも小さい会社でも良い。それはさ、給料が多いとか少ないとか、他人からみて自慢できるとかそういうことであって、君自身とは関係ないことだから。気になるのは君がどんな社会人になるか、なんだ。誰かの役に立てたり、誰かを幸せにできる社会人になれるかどうか、それはとっても気になる。
お父さんの周りにも色々な仕事の人がいるけど、素晴らしいなって思う人は会社の規模や職業じゃなく、その人の仕事への向き合い方が素晴らしいんだよ。だから会社や職業は何でも良いんだ。気になるのは君がそういう社会人になってくれるかどうかなんだ』
息子はちょっと困ったような顔をして『う~ん、ちょっと分かんないよ』って言ってました。
まあ、そうだよね。
でも、高3の春に父親を亡くした僕にとって、同じ時期の息子とそんな話を出来たのは、
ちょっと嬉しかったりしました。
さて、今夜もあと少しで12時。
深夜って人を素直にさせるから良いよね。

2014年6月17日火曜日

休憩中

















私たちの仕事は細かい計算をひたすら繰り返すので、
続けて机に向かうのは2時間位が限度です。
で、まあその合間に夜食を食べながらネットを見たりするんですが、
最近、大手不動産サイトを見ることにはまっています。
それも条件を1億円以上にした中古の戸建て住宅です。
本当にすごい家が目白押しで、楽しいやらため息がでるやら(笑)。
3億5000万の8LDK!とか、もう言葉もでません。
よせばいいのにローンシュミレーションとかやってみて、
興味本位で自分の年収を入れてみると
「収入に対してのバランスが悪いです」とかご丁寧に出てきて、
『知っとるわ!』と画面に向かって突っ込んだりします(笑)。
困るのがネットを開くと、画面の一部にその広告が出てくるようになっちゃったこと。
高級物件が、『ホレッ!これはどうだ!』『次のこれはどうだ!』って出てくるんです。
その10分の1でも買えませんってば(苦笑)

2014年6月13日金曜日

浜松パーキング


浮谷東次郎が『がむしゃら1500キロ』を書いたのはいつだろう。
自宅に着く頃にはトリップメーターは1100キロくらい。
本になるような旅ではなく、
あくまでも取付工事と出張ですが、
色々な方とお会い出来て中身の濃い二日間でした。
明日からまた頑張ります。
さて、あと170キロ。


2014年5月30日金曜日

昨日は定休日だったので早上がり(言葉が変?)

夕方から次男と二人で地元の海へ。
















『ショックリーダーは何で結んでる?』
『電車結び。十分?』
『十分、十分、でもさ、ほら電車結びって言うとカッコ悪いからトレインノットって言うの』
『トレインノット(笑)』
『そうそう、やって見せて。……あ、一気に引いちゃダメ。ラインは摩擦で結束が弱くなるから
ゆっくり引いて最後にグッと締めるんだよ』
『へえ~』
『投げてみな』
『お、いいねえ。投げきった後は竿先を下向けちゃダメ。放出した角度のままにして落下角度にそって落とす。トップガイドが抵抗になってスピードが落ちると距離が落ちるでしょ』
『ちょっとやってみる……こんな感じ?』
『うまいうまい。このロッドでこのジグは軽すぎてしならないから飛距離出にくいからさ、
 こうして「垂らし」を長めにとってむこうにポーンと軽く投げるの』
『投げるの?』
『そう。で振り子みたいに帰ってきて後ろにいったタイミングでキャスト!』
『おお~なるほど…?』
『今のはちょっと失敗(笑)』
『そうそうお父さん、あの道路の街灯に明かりが点くとアジが釣れるんだよ』
『へえ~そうなの?』
『地元のおっちゃんが言ってた』
『そうか』
『帰るか?腹減って死にそう』
『うん』



2014年3月3日月曜日

ミッキーと情熱大陸

一区切りついた夜11時。
コーヒーを飲みながら気分転換にちょっと一息。
テレビ番組の情熱大陸のアプリがあって、
これがちょっと面白いんです。
あの番組のオープニングを自分の写真で味わえるんですね。
で、やってみました。
写真を撮って職業欄にカーテンショップ+PLANオーナーと入れ、
性別を男性にしてスタート。
チャチャチャ~チャ~チャ~♪チャチャ、チャッチャチャッチャチャッチャチャ~♪
葉加瀬太郎のバイオリンをバックに始まりました。
斉藤靖の情熱大陸!
そして聞き覚えのあるあのナレーション!

『もう、2度と失敗しない』


え、え、え、え~~~何で~~~~~!
たくさんのバリエーションの中から適当に選ばれるみたいなんですが、
それはないでしょう~!(涙)

気分を取り直してさて仕事。















M様からご注文頂いたミッキーのカーテンです。
こちらはメーカー縫製のみなのですが、
仕上がりを少しでも良くする為にやれることはあります。
考えているのは仕上がり丈。
上部が吹き抜けの掃き出し窓にベストな寸法を決めています。
縮尺を合わせた四角を書いて、どこまで丈を伸ばしても平気かチェックです。
M様、楽しみにお待ちください。

これだけやってるのに、なぜあのナレーション…

2014年2月21日金曜日

ETCラプソティ

今日は朝から東京へ採寸へ。
いつもなら帰りは下道で帰るんですが、迷わず高速に乗りました。
なぜなら……工事用車にETCを付けたからです!(ドヤッ)
今まではどうしてたかって言うと、口で言ってたわけです。
『イ~(車を止める)』
『ティ~(お金を払う)』
『シ~!(アクセルオン!)』
でもこれだと時間はかかるし安くならないので限界を感じていました。
子供が小さい頃は、料金所で子供に見えないようにお金を渡してお釣りをもらい、
『ほかのみんなはお金を払うけど、お父さんだけはお金をもらえるんだぜ』
『お父さんスゲ~』
などど下らない嘘をついてましたが、もうそんな必要もありません。
そんなわけで、遠方のお客様のご来店もお待ちしております(笑)。

2014年2月13日木曜日

銀座勝負
















夜の8時の銀座。
現場のある雑居ビルの4階は高級美容室みたいで、
エレベーターには見るからに夜の銀座の女性らしき方も。
初めて見ました。
一階に着いたらサッと手で扉をガードし、
別の手をスっと伸ばして『どうぞ』ってやるんだと3階と2階の途中あたりで決めて、
2階から1階の途中で脳内シミュレーションを行い準備万端。
一階についたその瞬間に絶妙なタイミングで『←開→』ボタンに手を掛けたその瞬間!
『どうぞ』
先に言われた~~。
『あ、はい、すいません』
めっちゃ低姿勢!
そして振り返ってもう一度、
『あ、ありがとうございます』
お礼2回目!

銀座恐るべし!
そして、45にして完膚なきまでに負けてる俺恐るべし(笑)

2014年1月29日水曜日

過去の疑問を紐解きに…

採寸が終わった時にふと思い立って、
小さい頃父に連れられて訪れたX氏の自宅を探してみた。
X氏は設計士だった父が生前お世話になった方で、
当時の僕には予想もつかないお金持ちということは知っていたが、
父でさえ『何の仕事をしているか分からない』という謎の人物だった。

数年前、母から〇〇藩の家老の家柄と聞いたのでネットで調べたことがあった。
そこには確かにその家柄と、某新聞社の社主との繋がりが書いてあった。
このX氏の繋がりで、父は(僕にとっての)もう一人の謎の人物Y氏の仕事もした。
Y氏はX氏の隣の藩の藩主の家柄で、某総理大臣の子孫にあたる。
そして、そんな繋がりから父は某巨大商社の仕事をするようになる。

父の死後3年たったある日、その商社は私の家の経済状況を気にして、
当時大学生だった僕に東京の単身赴任寮の住込みのバイトを紹介してくれた。
給与ももらえて部屋はタダ。専任のコックさんが作る夕食もタダだった。
課長級以上しか入れない場所で、副社長や専務も居らした。
運転手つきの黒塗りの車で寮に帰られると迎えに出て、
部屋まで鞄を持つのも僕の仕事だった。
非常に貴重な経験の出来た一年だった。
でも今から思えばとても不思議な出来事だと思う。
江戸時代の藩の繋がりが、
現代、しかも経済の中枢でなぜ脈々と続いているのだろう?
なぜあんな巨大商社が小さな設計士の息子のその後を気にしたのだろうか。
父が亡くなって3年も経つのに。
僕が東京近郊の大学に入り一人暮らしをしていて、
家計も楽じゃないという事を知っていたのはなぜ?

記憶を頼りに車を走らせるとそこに門はあった。
山の麓にシンプルな門とX氏の苗字がかかれたシンプルな表札。
門から延々と山へ向かって伸びる道は、
竹林に阻まれてその先を見ることはできない。
思い切ってチャイムを鳴らそうと思ったけど、
その類の物はどこにも無かった。

2014年1月23日木曜日

ソファ張替えの現調
















今日は定休日と言う名の、普段やれない仕事をする日です(笑)。
午前中は取引先工務店さんと打合せ。
午後は帳簿と伝票と格闘して、
夕方からはソファの張替えの現調に行ってきました。
ソファや椅子の張替えは、内装関係で最も受注率の低い仕事と言えます。
依頼される方の殆どは安く済ませたいというのが理由ですが、
今貼ってある生地をはがして、状況によってはウレタンを交換し、
再度型を取って貼りなおさないといけません。
結果的に、新品を購入された方が安くなってしまう事がほとんどだからです。
そしてそんな理由から、今もっとも職人さんのいない仕事の一つです。
建築業界でも50代以上の職人さんが7割位を占めており、
20年後には深刻な職人不足が懸念されています。
なぜ皆辞めてしまったのか?
なぜ新しい人が入ってこないのか?
お父さんはなぜ息子に『跡を継げ』と言えないのか?
真剣に対策を考える時期になっていると思います。

2014年1月6日月曜日

鮟肝とカーテン

結局はお昼過ぎまで働いていた大晦日、
帰りに実家近くの魚屋さんで予約していた鮟肝を手に入れ、
夜の7時頃から飲み始めて8時には酔い潰れていましたが(早い!)、
お蔭様で久々の休日をゆっくりと過ごすことが出来ました。

この魚屋さんは僕が小さいころからお世話になっているお店です。
スーパーが出来た高校生の頃から足が遠くなりましたが、
ここ数年また通うようになりました。
飲食関係の仕事をしている友人から、
「あそこのオヤジはこだわり系の飲食店の間で有名なんだよ」と聞かされたからです。
暫くぶりに尋ねると、尾長(メジナ)やキスが刺身用として置いてあったりして、
確かにちょっと普通じゃない。
(市場には出ませんし、刺身サイズのキスは滅多にありません)。
「これ、どこから?」と尋ねると、「あ~、地元の漁師さんから直接ね」。
なるほど。
季節になるとアジの開きを作っているのですが、これがまた美味しい。
普通は刺身にならないものを開きにしますが、ここは脂の乗ったものを選びます。
焼くと脂がボタボタと落ちる絶品のアジの開き。
たまりません。
僕の年末のお供である鮟肝も予約しないと売り切れる程の人気で、
今年は70本が完売だそうです。
今でも地元の方から「魚ならあの店!」と愛される魚屋さんなのです。

僕が「自分の店をこんな店にしたい」と考えた時、
真っ先に浮かぶのがこの店です。
自分の仕事にプライドを持ち、プロをも唸らせるほどの力を持ちながら、
それをネットを使って全国へとは考えずに、地元の皆様に提供する。
今流行りの「新しいビジネスモデル」とか「イノベーション」とかではなく、
専門店として当たり前の事を高いレベルできっちりと行って、
全てのお客様に当店でしか手に入らない満足を提供する。
そんな店にしたいと思っています。
今年一年、皆さまのご期待に沿えるようスタッフ一同頑張りますので、
宜しくお願い申し上げます。

2013年12月24日火曜日

ブルークリスマス

クリスマスと言えば、仕事ですね(キッパリ)。
昔ならそんな強がりも半ば本気で言ってたんでしょうが、
40も半ばを過ぎて子供も高校生になると、本当に忘れます。
日付ではなく、大事なイベントだということを。
マズイデス(笑)。

学生時代に友人の『キンちゃん』とこの日を過ごすハメになったことがあります。
キンちゃんは名前が金田なのでも金井なのでもなく、
筋肉がすごいからというキンちゃんと呼ばれている男で、
暇だから腕立て伏せをするような人と一緒に居たくなかったのですが、
何でも彼女と別れたばかりで寂しいとか、
一体どの筋肉がそんなこと言うんだみたいな事言うので仕方なく一緒に過ごしました。
それだけでも「コレ何の罰ゲームですか?」って位なのに、
「ケーキが食べたい」とか言い始めて街のケーキ屋さんへ連れて行かされ、
「電気を消してローソク消しやろう」という「もう何でもありですか?」ということまでやらされて、
ほのかな炎の向こうに浮かび上がる筋骨隆々の男の顔を僕は一生忘れないでしょう。

そんなこんなで皆さん、メリークリスマス。
こちらはスタッフ田中が担当したディスプレイです。
クリスマスと言えばグリーン&レッドだと思っていましたが、
「ブルーとグレイのクリスマスディスプレイも素敵ですよ」と言われた時はびっくりしました。
ちょっと大人の静かなクリスマスです。
皆様にとって素敵な夜となりますように。









2013年12月20日金曜日

決断

それほど大きくないにしても、会社というところに長年属して感じたのは、
『やらない』に勝る決断はないということです。
思慮深く慎重に、物事を多角的に見て、客観的に考えた場合、
すべての結論は『やらない方がいい』ってことになります。
結果的にうまくいったとしても、
『やらない』という結論には、それよりもさらに良い『結果』があるんですから。
だからこそ、『やる』という決断には意味があるのだと思います。
何言ってるのか分からないかもしれませんが、たまには戯言も。
高校生が夜書く日記みたいなものです。
翌朝絶対に見てはいけないやつ(笑)。

2013年12月17日火曜日

ブルースブラザーズ&シスターズ

とりたててファンというワケではない。
でも、中学時代からずっと聞いていて2回もカセットテープを切らし、
CDが出ればまた借りて、なのに結局買ったりして、
でもどこかいっちゃってまた借りてを繰り返し、
30年間ずっと聞きつづけてきたアルバムがあります。
















きっかけは確か中学の頃、偶然テレビで見た映画「ブルースブラザーズ」。
当時は内容も良くわからず漠然と見ていました。
なぜか今でもその時映画を見ていた自分を鮮明に思い出すことが出来ます。
そして高校、大学、社会人になっても、僕はこの映画を時々見ています。
もっと好きなミュージシャンもいるし、もっと思い出に残る映画もありました。
でも、30年ずっと手元にあり続けたアルバムも、
何度も繰り返しみた映画もこれだけです。
なぜ好きなのかは良く分かりません。
でも、なぜ分からないのか?は何となく分かります。
それは映画の中の彼らが直接的な表現を用いていないから。
怒りをぶつける激しい言葉も、心に沁みる愛の言葉もこの映画には出てきません。
映画を通じて彼らの優しさや音楽を愛する『気持ち』だけが伝わってきます。
ユーモアというオブラートにくるまれて。
映画の中で彼らが歌う場面が何度か出てきます。




どのシーンも『最初は観客に歓迎されていない』という共通点があります。
時には無視され、時にはビンを投げつけられ。
それを時には聴衆に訴えかけ、
時にはいともたやすく方針転換して彼らは歌います。
彼らがいかに音楽を愛し、いかに音楽が素晴らしいかを知っていて、
そして音楽が誰のためにあるのか、これらのシーンは訴えかけてきます。
今日で年末までの発注をほぼ終えました。
一年間、私もスタッフもそんな気持ちでやってこれたと思います。
映画と違うのは、お客様はいつも歓迎してくださった点でしょうか。
改めて御礼申し上げます。
この一ヶ月はかなりの忙しさでしたが、
一つの現場も妥協せず、100%のプランを提供できたと思います。
あと2週間、最後まで頑張ります。

2013年11月14日木曜日

布がくれるもの


今年を振り返るにはまだ早いですが、
僕にとって今年は、この仕事を始めてから最も伸びた年でした。
何が大きかったか?
ずっと漠然と分かってはいつつも言葉にできなかったことが、
明確な輪郭を持って確認できたことです。
それは『お客様はカーテンを欲しいわけではない』ということ。
お客様が欲しいのは、
心の安らぎであったり和みであったり活力であって、
カーテンはそれらを得るためのツールなのだということです。
だから私たちはカーテンそのものを売るのではなく、
お客様がカーテンによって得られる何かを提供しないといけないのだと。

今日、最後の仕事はご新築のお客様との打ち合わせでした。
和モダン風のリビングはプリーツスクリーンになりました。
続き間の和室も同じでも良いのですが、
色調を合わせた風合いのあるシアーでシェードをお勧めしました。
若いご夫婦にかわいい赤ちゃんの3人家族。
和室では赤ちゃんがお昼寝をするかもしれません。
お母さんが洗濯物を畳んだり、
お父さんはお休みのひと時を畳に寝転がってくつろぐかもしれません。
『メカ物だけではちょっと冷たい感じがします。
布が入ることでお部屋が柔らかくなり和みのある空間になりますよ』
お任せでお持ちした2つの生地の中から、
お客様も迷いなくお選び頂けました。
M様、楽しみにお待ちください。

え?写真が全然関係ない?
いや、それがあるんですよ。
深~い関係が(笑)



2013年5月17日金曜日

デザインと価格

ここに2つの生地があります。
組成や打ち込み本数は全く同じグランドに、
異なるプリントが施されています。
一つは誰が見てもとてもセンスの良い柄です。
もう一つは半数の方は首をかしげるような柄です。
この2つは価格に差があるべきでしょうか?
ないべきでしょうか?

ここに2つの生地があります。
一つは高密度の織物ですが柄はイマイチです。
もう一つは高密度とは言えませんが、抜群の柄です。
この2つは同じ価格ではないべきでしょうか?
同じ価格でも良いのでしょうか?

デザインと価格、
著名なデザイナーなら反映されて当然と言われますが、
ではもう少し一般的な話になった場合はどうでしょうか?
当然それは最終的にはお客様が判断されることです。
でもその前段階である私たちが、
経営的な視点ではなく、一販売者として考えた場合、
どちらが正しいと考えるべきでしょうか?
昨日はそんなことを考えながら車を走らせていました。

2013年4月19日金曜日

技術

私のエントリーの前に、
縫製担当のゴトー君が素晴らしい仕事ぶりを書かれています。
その中で、縫製には「より自然に見せるための手法」があると書いていますが、
ちょうど私が現実逃避中(笑)に読んでいた記事に、
似たようなことが書かれていました。

「ほぼ日刊イトイ新聞」より
技術とはなぜ磨かれなければならないか
http://www.1101.com/yamaguchi_akira/2013-04-17.html

ゴトー君や僕が普段やっていることや気にしていることは、
お客様は気付かれないことかもしれませんが、
その「気付かない」ことが実は重要だったりします。
工事が終わった時に、「あれ?」と思われてはいけないんですね。
その為に、これからも細部まで注意してやっていきたいと思います。
皆様のカーテンは、そんなサイトー&ゴトーの最強コンビでお届けします。

2013年4月16日火曜日

新成人とカーテン















今年、新成人の女の子。
関西から遠い見知らぬ街へ赴任となり、
一人暮らしのアパートのリビングにかけるカーテンが欲しくて、
ネットで調べて当店へ。
強風の中、隣町から自転車で。
選んだのは北欧風の花柄の綿プリント。
リビングの窓は腰高窓1窓で、既成カーテンでも対応できるサイズでした。
実際、同じ大きさの寝室は既成カーテンを買われたそうです。
でも、社会人生活を始めるその部屋のリビングに、
その子はちょっとお金を足して自分の好きなカーテンを買うことにしたのです。
「コタツの脚、一本折れちゃったんだけど、今度はこんな感じのが欲しいんです」
「この赤いカーテンならソファは茶色とか似合いますよね」
夢は膨らみます。
照明を買い忘れてしまったそうなので、
カーテンが出来るまで工事用の物をお貸しすることにしました。
裸電球だけど、それもまた良い思い出になってくれることでしょう。
今年の僕の、部屋mite大賞。

2013年2月22日金曜日

武家屋敷にて















採寸に行った際に偶然通った武家屋敷。
入場無料だったので入ってみました。
これは土間の窓です。
2つの引き戸が重なっていて、
煙を外に逃がしつつ、採光と調光が出来るようになっているんですね。

閉めるとこうなります。















さあ、同業の皆さんご一緒に! 
「ビジックだ」
「ビジックだ」
「これビジックだ」


訪れたインテリア関係者は全員言っていると思う。