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2014年1月23日木曜日

ソファ張替えの現調
















今日は定休日と言う名の、普段やれない仕事をする日です(笑)。
午前中は取引先工務店さんと打合せ。
午後は帳簿と伝票と格闘して、
夕方からはソファの張替えの現調に行ってきました。
ソファや椅子の張替えは、内装関係で最も受注率の低い仕事と言えます。
依頼される方の殆どは安く済ませたいというのが理由ですが、
今貼ってある生地をはがして、状況によってはウレタンを交換し、
再度型を取って貼りなおさないといけません。
結果的に、新品を購入された方が安くなってしまう事がほとんどだからです。
そしてそんな理由から、今もっとも職人さんのいない仕事の一つです。
建築業界でも50代以上の職人さんが7割位を占めており、
20年後には深刻な職人不足が懸念されています。
なぜ皆辞めてしまったのか?
なぜ新しい人が入ってこないのか?
お父さんはなぜ息子に『跡を継げ』と言えないのか?
真剣に対策を考える時期になっていると思います。

2014年1月6日月曜日

鮟肝とカーテン

結局はお昼過ぎまで働いていた大晦日、
帰りに実家近くの魚屋さんで予約していた鮟肝を手に入れ、
夜の7時頃から飲み始めて8時には酔い潰れていましたが(早い!)、
お蔭様で久々の休日をゆっくりと過ごすことが出来ました。

この魚屋さんは僕が小さいころからお世話になっているお店です。
スーパーが出来た高校生の頃から足が遠くなりましたが、
ここ数年また通うようになりました。
飲食関係の仕事をしている友人から、
「あそこのオヤジはこだわり系の飲食店の間で有名なんだよ」と聞かされたからです。
暫くぶりに尋ねると、尾長(メジナ)やキスが刺身用として置いてあったりして、
確かにちょっと普通じゃない。
(市場には出ませんし、刺身サイズのキスは滅多にありません)。
「これ、どこから?」と尋ねると、「あ~、地元の漁師さんから直接ね」。
なるほど。
季節になるとアジの開きを作っているのですが、これがまた美味しい。
普通は刺身にならないものを開きにしますが、ここは脂の乗ったものを選びます。
焼くと脂がボタボタと落ちる絶品のアジの開き。
たまりません。
僕の年末のお供である鮟肝も予約しないと売り切れる程の人気で、
今年は70本が完売だそうです。
今でも地元の方から「魚ならあの店!」と愛される魚屋さんなのです。

僕が「自分の店をこんな店にしたい」と考えた時、
真っ先に浮かぶのがこの店です。
自分の仕事にプライドを持ち、プロをも唸らせるほどの力を持ちながら、
それをネットを使って全国へとは考えずに、地元の皆様に提供する。
今流行りの「新しいビジネスモデル」とか「イノベーション」とかではなく、
専門店として当たり前の事を高いレベルできっちりと行って、
全てのお客様に当店でしか手に入らない満足を提供する。
そんな店にしたいと思っています。
今年一年、皆さまのご期待に沿えるようスタッフ一同頑張りますので、
宜しくお願い申し上げます。

2013年12月24日火曜日

ブルークリスマス

クリスマスと言えば、仕事ですね(キッパリ)。
昔ならそんな強がりも半ば本気で言ってたんでしょうが、
40も半ばを過ぎて子供も高校生になると、本当に忘れます。
日付ではなく、大事なイベントだということを。
マズイデス(笑)。

学生時代に友人の『キンちゃん』とこの日を過ごすハメになったことがあります。
キンちゃんは名前が金田なのでも金井なのでもなく、
筋肉がすごいからというキンちゃんと呼ばれている男で、
暇だから腕立て伏せをするような人と一緒に居たくなかったのですが、
何でも彼女と別れたばかりで寂しいとか、
一体どの筋肉がそんなこと言うんだみたいな事言うので仕方なく一緒に過ごしました。
それだけでも「コレ何の罰ゲームですか?」って位なのに、
「ケーキが食べたい」とか言い始めて街のケーキ屋さんへ連れて行かされ、
「電気を消してローソク消しやろう」という「もう何でもありですか?」ということまでやらされて、
ほのかな炎の向こうに浮かび上がる筋骨隆々の男の顔を僕は一生忘れないでしょう。

そんなこんなで皆さん、メリークリスマス。
こちらはスタッフ田中が担当したディスプレイです。
クリスマスと言えばグリーン&レッドだと思っていましたが、
「ブルーとグレイのクリスマスディスプレイも素敵ですよ」と言われた時はびっくりしました。
ちょっと大人の静かなクリスマスです。
皆様にとって素敵な夜となりますように。









2013年12月20日金曜日

決断

それほど大きくないにしても、会社というところに長年属して感じたのは、
『やらない』に勝る決断はないということです。
思慮深く慎重に、物事を多角的に見て、客観的に考えた場合、
すべての結論は『やらない方がいい』ってことになります。
結果的にうまくいったとしても、
『やらない』という結論には、それよりもさらに良い『結果』があるんですから。
だからこそ、『やる』という決断には意味があるのだと思います。
何言ってるのか分からないかもしれませんが、たまには戯言も。
高校生が夜書く日記みたいなものです。
翌朝絶対に見てはいけないやつ(笑)。

2013年12月17日火曜日

ブルースブラザーズ&シスターズ

とりたててファンというワケではない。
でも、中学時代からずっと聞いていて2回もカセットテープを切らし、
CDが出ればまた借りて、なのに結局買ったりして、
でもどこかいっちゃってまた借りてを繰り返し、
30年間ずっと聞きつづけてきたアルバムがあります。
















きっかけは確か中学の頃、偶然テレビで見た映画「ブルースブラザーズ」。
当時は内容も良くわからず漠然と見ていました。
なぜか今でもその時映画を見ていた自分を鮮明に思い出すことが出来ます。
そして高校、大学、社会人になっても、僕はこの映画を時々見ています。
もっと好きなミュージシャンもいるし、もっと思い出に残る映画もありました。
でも、30年ずっと手元にあり続けたアルバムも、
何度も繰り返しみた映画もこれだけです。
なぜ好きなのかは良く分かりません。
でも、なぜ分からないのか?は何となく分かります。
それは映画の中の彼らが直接的な表現を用いていないから。
怒りをぶつける激しい言葉も、心に沁みる愛の言葉もこの映画には出てきません。
映画を通じて彼らの優しさや音楽を愛する『気持ち』だけが伝わってきます。
ユーモアというオブラートにくるまれて。
映画の中で彼らが歌う場面が何度か出てきます。




どのシーンも『最初は観客に歓迎されていない』という共通点があります。
時には無視され、時にはビンを投げつけられ。
それを時には聴衆に訴えかけ、
時にはいともたやすく方針転換して彼らは歌います。
彼らがいかに音楽を愛し、いかに音楽が素晴らしいかを知っていて、
そして音楽が誰のためにあるのか、これらのシーンは訴えかけてきます。
今日で年末までの発注をほぼ終えました。
一年間、私もスタッフもそんな気持ちでやってこれたと思います。
映画と違うのは、お客様はいつも歓迎してくださった点でしょうか。
改めて御礼申し上げます。
この一ヶ月はかなりの忙しさでしたが、
一つの現場も妥協せず、100%のプランを提供できたと思います。
あと2週間、最後まで頑張ります。

2013年11月14日木曜日

布がくれるもの


今年を振り返るにはまだ早いですが、
僕にとって今年は、この仕事を始めてから最も伸びた年でした。
何が大きかったか?
ずっと漠然と分かってはいつつも言葉にできなかったことが、
明確な輪郭を持って確認できたことです。
それは『お客様はカーテンを欲しいわけではない』ということ。
お客様が欲しいのは、
心の安らぎであったり和みであったり活力であって、
カーテンはそれらを得るためのツールなのだということです。
だから私たちはカーテンそのものを売るのではなく、
お客様がカーテンによって得られる何かを提供しないといけないのだと。

今日、最後の仕事はご新築のお客様との打ち合わせでした。
和モダン風のリビングはプリーツスクリーンになりました。
続き間の和室も同じでも良いのですが、
色調を合わせた風合いのあるシアーでシェードをお勧めしました。
若いご夫婦にかわいい赤ちゃんの3人家族。
和室では赤ちゃんがお昼寝をするかもしれません。
お母さんが洗濯物を畳んだり、
お父さんはお休みのひと時を畳に寝転がってくつろぐかもしれません。
『メカ物だけではちょっと冷たい感じがします。
布が入ることでお部屋が柔らかくなり和みのある空間になりますよ』
お任せでお持ちした2つの生地の中から、
お客様も迷いなくお選び頂けました。
M様、楽しみにお待ちください。

え?写真が全然関係ない?
いや、それがあるんですよ。
深~い関係が(笑)



2013年5月17日金曜日

デザインと価格

ここに2つの生地があります。
組成や打ち込み本数は全く同じグランドに、
異なるプリントが施されています。
一つは誰が見てもとてもセンスの良い柄です。
もう一つは半数の方は首をかしげるような柄です。
この2つは価格に差があるべきでしょうか?
ないべきでしょうか?

ここに2つの生地があります。
一つは高密度の織物ですが柄はイマイチです。
もう一つは高密度とは言えませんが、抜群の柄です。
この2つは同じ価格ではないべきでしょうか?
同じ価格でも良いのでしょうか?

デザインと価格、
著名なデザイナーなら反映されて当然と言われますが、
ではもう少し一般的な話になった場合はどうでしょうか?
当然それは最終的にはお客様が判断されることです。
でもその前段階である私たちが、
経営的な視点ではなく、一販売者として考えた場合、
どちらが正しいと考えるべきでしょうか?
昨日はそんなことを考えながら車を走らせていました。

2013年4月19日金曜日

技術

私のエントリーの前に、
縫製担当のゴトー君が素晴らしい仕事ぶりを書かれています。
その中で、縫製には「より自然に見せるための手法」があると書いていますが、
ちょうど私が現実逃避中(笑)に読んでいた記事に、
似たようなことが書かれていました。

「ほぼ日刊イトイ新聞」より
技術とはなぜ磨かれなければならないか
http://www.1101.com/yamaguchi_akira/2013-04-17.html

ゴトー君や僕が普段やっていることや気にしていることは、
お客様は気付かれないことかもしれませんが、
その「気付かない」ことが実は重要だったりします。
工事が終わった時に、「あれ?」と思われてはいけないんですね。
その為に、これからも細部まで注意してやっていきたいと思います。
皆様のカーテンは、そんなサイトー&ゴトーの最強コンビでお届けします。

2013年4月16日火曜日

新成人とカーテン















今年、新成人の女の子。
関西から遠い見知らぬ街へ赴任となり、
一人暮らしのアパートのリビングにかけるカーテンが欲しくて、
ネットで調べて当店へ。
強風の中、隣町から自転車で。
選んだのは北欧風の花柄の綿プリント。
リビングの窓は腰高窓1窓で、既成カーテンでも対応できるサイズでした。
実際、同じ大きさの寝室は既成カーテンを買われたそうです。
でも、社会人生活を始めるその部屋のリビングに、
その子はちょっとお金を足して自分の好きなカーテンを買うことにしたのです。
「コタツの脚、一本折れちゃったんだけど、今度はこんな感じのが欲しいんです」
「この赤いカーテンならソファは茶色とか似合いますよね」
夢は膨らみます。
照明を買い忘れてしまったそうなので、
カーテンが出来るまで工事用の物をお貸しすることにしました。
裸電球だけど、それもまた良い思い出になってくれることでしょう。
今年の僕の、部屋mite大賞。

2013年2月22日金曜日

武家屋敷にて















採寸に行った際に偶然通った武家屋敷。
入場無料だったので入ってみました。
これは土間の窓です。
2つの引き戸が重なっていて、
煙を外に逃がしつつ、採光と調光が出来るようになっているんですね。

閉めるとこうなります。















さあ、同業の皆さんご一緒に! 
「ビジックだ」
「ビジックだ」
「これビジックだ」


訪れたインテリア関係者は全員言っていると思う。