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2017年4月18日火曜日

シンプルに見えて
















一間半と一間の窓が並ぶ愛川町のO様邸の掃き出し窓、
こうした場合、片方のポールを隣の窓のブラケットまで伸ばします。
ポールの直線がきれいに見えるためです。


レースカーテンはウエイト巻きロックと呼ばれる一般的な方法ではなく、
小さな折り返しを本縫いで仕上げています。
ロック用の糸を使わないので、
生地と糸の微妙な色の違いを気にしなくて良いためです。
天然素材独特の微妙な染まり方をした生地の特徴を生かすことができます。
シンプルに見えて、色々な工夫をしています。

2017年4月5日水曜日

下地を調べる道具


今日は厚木市のO様のロールスクリーン工事でした。
天井に間仕切りとして取り付けますので、
石膏ボードの裏にある構造材にビスを打ちます。
私たちカーテン屋はワンプッシュと呼ばれる
細ーい針を刺して下地を調べる道具を持っていますが、
極力それを使わずに調べます。
(極細ではありますが、穴が開くので)
そんな時に使うのがマグネット。
石膏ボードを構造材に止めているビスの位置を調べて、
建物の構造を把握します。
道具も色々と必要です。

2017年4月3日月曜日

構造から下地を考える


平塚市のS様の採寸時に「ん?」となったのがこの窓。
出隅から窓の左端までは305㎜。
通常は12.5㎜の石膏ボード+105㎜の柱分になりますが、
明らかにそれより広い。
窓の寸法は1510㎜で窓の右側の壁面は920㎜。
結論としては、「サッシは右に寄っている」。
左側は出隅からボード+柱分まで逃げないとビスが効かないということです。
付けるのは3点止めの装飾レール、グレイス16。
中央もビスが効かない可能性が高いと言えます。
ということを現場でお客様に説明してご了解を頂きます。
(窓横に桟を入れてあるケースが多いですが、
通常は窓上のマグサが勝ちます)
家の構造を理解することは、
カーテン屋にとってとても重要なことなのです。


2017年3月31日金曜日

チームプレイ


本日オーダーカーテン工事にお伺いした厚木市のD様、
施工は当店が唯一外注でお願いするレールメーカーの職人Kさんです。
いつもながらの完璧な工事をしてくださいました。
そしてこの現場にはもう一人、影の立役者がいます。
それはロールスクリーンのメーカーの業務さん。
私たち販売店にとって、受発注のやりとりをする業務の方々は、
担当営業さんと同じくらい大事な存在です。
D様の現場では同じ仕上がり丈の2台の発注書を見て、電話がありました。
「サイトーさん、これ横並びの窓ですか?」
「そうですそうです」
「大きい方と小さい方でパイプの直径が変わるんですけど、揃えます?」
「揃えます!揃えます!」
お客様は気づきません。
でも、気づかないことが非常に重要なのです。
お客様にご満足頂けるように頑張ったスタッフ、
綺麗な縫製で仕上げてくれたアートケイさん、
細かな部分に気づいて修正してくれたメーカーの業務さん、
丁寧に工事をしてくれた職人さん、 最高のチームだと思います。

2017年3月29日水曜日

木製ブラインドの仕上がり高さ


リビングを木製ブラインドでまとめられたT様、
発注時に悩んだのが腰高窓の仕上がりサイズです。
発注単位が5㎝のため、
理想の仕上がり高さが無いことがあるためです。
高さの微調整も出来ますが、
目線の近い腰高窓は、不均等な重なりを目立たせたくない。
色々なケースを考えて、悩みに悩んで答えを出しましたが……
バッチリ正解でした!
こういう時の帰り道は最高の気分です(笑)

2017年3月28日火曜日

レールの高さ合わせ



藤沢市のI様のオーダーカーテン工事です。
一見、同じ高さについているように見える2つの窓、
実は3㎝違います。
これは窓の高さをバルコニーから取り、
そこに水勾配があるためです。
窓の状態では気づきませんが、
レールが付くと妙に目立つので、
レールの高さは床から合わせます。
窓の上端からの高さは変わりますが、
通常はレースは閉めてあるので分かりません。
レールの取り付け方も、色々な注意点があります。

2017年3月21日火曜日

O様の暖簾


本日ご新築のカーテン工事に伺った平塚市のO様の暖簾です。
リビング階段の寒さ対策に取り付けました。
前回のG様同様、フラット芯地を付けてカーテンレールに引っ掛けています。
両端はマグネットランナーにしていますので、
サッとめくって通過することも可能です。


中央の分かれ目は短めに。
階段を降りてきた方がくぐりやすいよう、
現場で高さを確認して寸法を決めています。
和の空間にもマッチしてとても素敵でした。
本日はO様のお立合い無しでの工事でしたのが、
ぜひぜひ期待してご覧になってください。



D様発注しました


厚木市のD様のオーダーカーテンの採寸表です。
当店は寸法を取る箇所が多いので
必然的に書き込みも多くなります。
そうなると逆に怖いのが、採寸漏れです。
寸法の書き込みが無くても書き込みが多いので
気づきにくくなってしまうのです。
そのため、現場打ち合わせ担当者は
仕上がり寸法の基準になる寸法を赤で囲むのがルールになっています。
その行為をすることで取付の最終確認も兼ねています。


明細書は発注をしたら斜線を引き、
仕入先から納期返信が来たら日付を書き込みます。
全て書き込みが完了したらOKです。

取付工事は私が唯一外注でお願いする職人さんが担当します。
全て完璧に進んでおります。




2017年3月20日月曜日

S様カーテンの縫製指示書


厚木市のS様のオーダーカーテンの発注書を書いています。
スタッフがご提案した内容を最終確認しながら、
S様のご要望を取り入れて仕上がり寸法に落とし込みます。
カーテンはカーテンボックスで隠れる分も考慮して、
縫い付けるテープの位置を確定します。
明日、発注書をスタッフが最終確認の再確認をしてFAXです。

2017年3月18日土曜日

K様 発注完了しております

厚木市のK様のカーテンも発注が完了しております。
カーテンとシェードは裾切替の仕様ですが、
問題は仕上がり寸法と柄の切れ目です。

割合を考えてから仕上がり寸法を出して、という作業を繰り返し…


いいところが見つかりました!


2017年3月11日土曜日

オーダー暖簾


リビング階段に寒さ対策の暖簾を付ける
G様の発注書を書いています。
ロールスクリーンやハニカムスクリーン等、
適した商品は色々ありますが、
性能と安全性や使い勝手を考慮して暖簾になりました。
生地も本来は静電気のおきない天然繊維が良いのですが、
(化繊の服を着ているとくっついてきてしまうので)
問題になるのが重さです。
上からの冷気は「そよ風」ではなく「空気のかたまり」なので、
軽い生地だとなびいてしまうんですね。
今回はそんな経緯を踏まえて生地を選んで頂き、
暖簾が落ちないようにフラット芯地を付けてカーテンレールに掛けます。
裏から芯地は見えてしまいますが、
お客様の重要度や現場の状況によってご提案できるのは
オーダーならではです。

2017年3月5日日曜日

マンションあるある


マンションにはよくあるケースなのですが、
カーテンボックスが窓に対して片側だけ長い時があります。
オーダーカーテンは通常、
1窓の幅を書いて「両開き」「片開き」と指定しますので、
(300㎝の両開きなら150㎝が2枚)
こうした場合、窓の中央とカーテンの中央が揃わなくなります。
特にレースは気になります。
H様の場合、右側だけが30㎝長くなっていましたので、
右と左で異なるサイズでお作りました。
難しいのは山の高さとピッチを合わせて作ること。
横使いの場合は良いのですが、
縦使いの場合はちょっと大変です。
今回もアートケイさんにバッチリ作って頂きました。

2017年3月3日金曜日

H様のレース



時々5単位カーテンの製作をお願いすることがあります。
例えばレールが付いていてカン下から床までが1743㎜の場合、
1740㎜では擦る可能性があります。
金属を機械で切るようには切れませんし、切った後の伸縮もあります。
形態安定加工がつくなら尚更です。
かと言って1730㎜では上がりすぎる印象になることもあります。
そんな時に5㎜単位の発注をします。
こうした部分はお打合せでは深くはご説明していません。
なぜなら、カーテンを掛けた瞬間、
お客様の目がそこにいってしまうからです。
もちろん、チェックされたくないという意味ではありません。
選び抜いたカーテンがかかっている景色、
まずはそこを見て頂きたいのです。
ここで種明かしをしたら意味がないかもしれませんが(笑)

2017年2月25日土曜日

一工夫した取付け

付いてしまえば分からないのですが、
案外色々な工夫が必要なのが
オーダーカーテンやブライインド等の工事です。
海老名市のO様の工事はまさにその連続でした。
普通に付けただけに見えますが、
普通に付けただけです(笑)。
ただし、向きは逆にしています。
ボックスの奥行きと生地を下げたい位置の関係で、
本体をボックスの手前側に取り付けました。
こうした場合、ブラケットのツメを押すことが出来ず、
生地を下げ切って直径を細くしないと外せなくなります。
そしてその方法で外すと生地に折れ皺が付いたりします。
そうしたことを予測して、あえて逆向きに取り付けました。


エアコンが窓枠の上端ギリギリについている滑り出し窓。
事前に取り付け状況を確認して、
ブラケットを窓に跨がせて付けています。
窓の左は柱があるので大丈夫ですが問題は右。
窓枠のチリ(でっぱり)をかわすために使う「ふかし材」を加工して、
窓上の下地に向かって90㎜の長いビスで左斜め上に向かってビス打ち。
ばっちり下地に効かせています。


加工しているのは天付ブラケット。
ブラケットが割れないように細い穴を開け、
細いビスで天井際の下地に効かせます。
でも90㎝巾の小さい窓でも、
これだけではレールが前倒れする可能性があるので、


保険をかけてアンカーを打っておきます。
後でビスは効いているので、
耐荷重重視ではなく、後で取り外しも出来るタイプのもの。

バッチリです。
でもこれが付いてしまうと分からないんですよね。
だからカーテン工事って、
専門の職人の重要さが伝わりにくいのかもしれません。









2017年2月22日水曜日

最低限の先


全室を輸入生地から選ばれた平塚市のH様、
生地選びの終わりは楽しかった時間の終わりでもあり、
生地の大好きなH様にとっては、ちょっと寂しいことかもしれません。
インテリアを選ぶには色々なルールがあると思いますが、
大事なのはそれが「最低限」であることです。
多くの人がその線を上げ過ぎてしまうことで、
その人らしさをなくしてしまっているような気がします。
リビングも、和室も、最後はお好きな生地を選ばれました。
ちゃんと最低限のルールの中で。
その先にあるのは「H様らしさ」です。
どのお部屋もきっと素敵に仕上がると思います。
さて、写真は子供部屋の切替カーテン。
微調整を繰り返して、この割合で決まりました。
出来上がりを楽しみにお待ちください。



2017年2月21日火曜日

図面に落とし込む

日曜日に採寸にお伺いした平塚市のH様、
正確な仕上がりサイズを算出して再度お見積もりをお出ししました。
頭の中で「こ~なって、あ~なるから…」でも出来るのですが、
そういうことをすると痛い目を見るのがオーダーカーテンの仕事です。
なので、図面に落とし込みます。



明日、色の組み合わせとメカの仕様の最終確認をして
発注に入ります。

エリートとネクスティで2時間話すことができるだろうか?(いや、できる)















今年は月イチ勉強会を開催する予定で、
今日は来月の予定を前倒ししての第2弾。
「カーテンレールの専門メーカーって、実はここまですごいのだ」をテーマに
トーソーさんにお越し頂きました。
話す内容は定番のエリートとネクスティ。
これで2時間です(笑)。
でも、これがとっても面白いんです。
なぜこの寸法なのか、なぜこの形状なのか、
塗装の違いやマグネットランナーの構造の理由など、
専門メーカーの凄さを存分に教えて頂きました。
前回に引き続き、「こんなことお願いされたの初めてです」という
コメントも頂きました(笑)
確かに、こんなことをしても売上アップには直接関係しないかもしれません。
ではなぜ?と聞かれたら、こう答えるしかありません。
「それが私たちの仕事だからです」。

2017年2月20日月曜日

伝わりにくいこと


世の中には耳の折り返しと柄リピートを合わせるという
にくい小技をしてくれる加工所があります(笑)。
当店ではアートケイさんにカーテンの加工をお願いしていますが、
その理由はもちろん、縫製がきれいだからです。
では、「縫製がきれい」って何でしょうか?
色々な意味があると思います。
ミシンを自在に操る技のすごさもあるでしょう。
いわゆる「縫製仕様」もあるでしょう。
もちろん、そうした部分でもアートケイさんはピカイチですが、
あまり語られないこういう部分も、その一つだと思います。
お客様、とっても喜んでくださいました。

2017年2月3日金曜日

O様の切替シェード

現場打打合せの際に撮影した海老名市のO様のシェードの柄位置写真、
既にアートケイさんにもメール済みです。
プレーンシェードの場合、
端の切替は縫製使用の関係上8㎝と決まっています。
この寸法でないとキレイに畳まれないためです。
今回は柄位置優先のためシャープシェードで対応します。
最近人気の切替ですが、ただ単に生地を組み合わせれば良いのではなく、
縫製の知識や経験が必要です。

2017年1月31日火曜日

N様カフェカーテン



アイボリーのレースにイエローのレーストリムを付ける厚木市のN様、
1つは造作出窓に、もう1つ(2窓)はカフェカーテン風に仕上げます。
手前の縫製指示書はカフェカーテン。
ヒダをギュッと寄せた状態ではなく、広げた状態で書いていますが、
事前に寄せた状態の縮尺を絵に描いて、
出窓とのバランスを見ています。
仕上がり幅はこの半分になりますので、
カーブはもっと急なラインを描きます。
こうした特注物の発注はプロセスを省かないことが、とっても大事。
カンに頼らずに慎重に進めます。