2018年5月7日月曜日

2018年5月6日日曜日

釣り人になる日















強風が続いたGW休暇の最終日、
まともに釣りが出来なかったストレスを発散しに、
いつもはやらない夕マヅメを狙って地元の海へ。
2時間ほど前に次男が友人と釣りに行くと出掛けたので、
どの位上手になったのか、ちょっと様子を見たかったというのもあった。

次男がまだ中学生の頃、
友人たちとのイロイロで学校へ行けない時期があった。
無理に行かせないようにと見守りつつも、
親として何をしてあげられるだろうと悩んだ時期でもあった。
なるべく早く帰ってとりとめのない話をしたり、
お金も無いのに二人でカウンターで寿司を食べてみたり。
でもそういうことではなくて、
人と接することの素晴らしさを忘れないことが出来ないかなと考えて、
僕は彼に釣り竿を買ってあげることにした。
『M屋さんにシーバスロッド買いに行こうか?』
『竿?』
『そうそう、昼間時間を持て余したら釣りに行けばいいよ』
『でも、M屋さんで買うの?』
彼はちょっと意外そうな顔をして僕に聞いた。

M屋さんは海の近くの小さな個人店だ。
竿を買うなら大きなチェーン店の方が安いし、
ネットで最安値を確認して買うことだって出来る。
なぜM屋さんで買うのか、彼はそれが気になったみたいだった。
『M屋さんにはね、店のおっちゃんを中心にした
釣り人たちのコミュニティがあるんだ。
何が釣れているとか、仕掛けやルアーは何がいいとかね。
それはただ商品をレジに持って行くだけのチェーン店には無いものなんだよ。
だから分からないことは素直に聞いてみるといい。
多分皆、しゃべりだしたら終わらないくらい丁寧に教えてくれるから』
私は竿をカウンターに持って行き、
『息子なんです。ご面倒掛けますが、色々教えてあげてください』
と頭を下げた。
それから2週間ほどして、
次男は私のあげた竿とは全く関係なく、
友達の励ましのお陰で学校へ戻ることが出来た。
玄関を出る彼の顔を見て、僕はちょっと泣きそうになった。

その後も彼は釣りを続けている。
地元のおじさんに、西湘バイパスの道路灯が点く時間になるとアジが釣れる話や、
地元で有名な釣り師さんから自作のルアーをもらったことや
M屋さんでプロアングラーの村越正海さんに会ったと、
興奮気味に電話を掛けてきたこともあった。
彼はM屋さんで、人と関わる素晴らしさを体験してくれていた。
西湘バイパスの道路灯が点く。
息子が狙っているアジが釣れる時間の始まりであり、
私の釣りの時間とGWのお休みが終わりの合図だ。
『アジ、これからだろ?夕飯の支度もあるから先に帰るね』
『じゃあね~』
もうイッパシの釣り人になった息子の姿を思い返しつつ、
もう子育ても終わりかなと、
僕はちょっと灌漑にふけりながら夜の砂浜を歩いた。

2018年5月2日水曜日

ゴールデンウイーク期間中の営業について

日頃、当店をご愛好頂き誠にありがとうございます。
ゴールデンウイークの営業時間は下記のようになっております。

28日(土)通常営業 AM10:00~PM7:00
29日(日)お休み
30日(月)お休み
  1日(火)  通常営業 AM10:00~PM7:00  
  2日(水)  通常営業 AM10:00~PM7:00  
  3日(木)  お休み 
  4日(金)  お休み
  5日(土)  お休み
  6日(日)  通常営業 AM10:00~PM7:00

宜しくお願い申し上げます。
*採寸や工事のお客様は、ご予定通りお伺いいたします。

+PLAN
厚木市林1-25-3
TEL:046-259-6569

あえて短く付ける

こちらはO様の寝室です。
掘り込みのカーテンボックスですが、
カーテンレールは端まで付けておりません。
カーテンボックスの長さは、
右側は窓の端から5センチ長く、
左側は37cm長くなっていました。
窓の幅は164cmですので合計で206cmです。
この寸法用のカーテンを両開きで発注すると、
窓とカーテンの中央が大きくずれてしまいます。
また、揃えようとすると左右が異なる巾になってしまいます。
そこで、あえてカーテンレールをボックス目いっぱいに付けずに、
左右の出幅を揃えて付けています。
このようなケースは特にマンションに多いのですが、
見た目はこの方がキレイです。


2018年4月28日土曜日

M様、積み込み完了しました。

明日はM様のカーテン工事です。
横ボーダーのドレープとレースは、
アートケイさんと様々な柄位置の組み合わせのパターンを見比べて、
慎重に決めさせて頂きました。
『Kさん』のものも全て揃っております(意味深)。
明日、宜しくお願いします。

*GWな中の当店の営業時間につきましては、
 当ブログの昨日のエントリでをご覧ください。
 


2018年4月26日木曜日

I様、準備完了しました


明日はI様の取付工事です。
何とかゴールデンウイーク(というのがあるらしいのです)前に
間に合わせることができ、ほっと一安心。
ご入居済みで、特に生活に困ってらっしゃらない場合でも、
『付けなければいけないものが付いていない』状態というのは、
精神的に落ち着かないものがあります。
『とりあえず、これで一段落』というお気持ちで
長いお休みを迎えられるかどうかは、
その意味でも大事です。
明日は、宜しくお願いします!


2018年4月25日水曜日

なぜ?が大事

T様のリビングに付けたのは長さ460cmの
長~い縦型ブラインド。
センターレーススタイルなので、
一般のメカではなく業務用のメカを使います。
縦型ブラインドは、
操作棒を横回転させるとレールの中のシャフトが縦回転し、
それによって羽根を動かすコマが横回転します。
この場合、回転を変換しているので、
シャフトは操作側から回り始め、
捻じれるようにして反操作側に伝達します。
そのため、一般メカの操作方法では、
長いレールは反操作側が回転しなくなってしまうのです。
これに対し、業務用メカはダイレクトにシャフトを回転させます。
「出来る」「出来ない」とお話しするだけではなく、
「なぜ?」という理屈も、とても大事です。

2018年4月23日月曜日

もう一つのブログを更新しました

今回は幼稚園入園前のお子様を預かる
保育施設のカーテンのご紹介です。
自分の仕事に大きな影響のあった
園長先生の言葉を頭に置きながら、
「子供用のカーテン」って何だろう?
ということを考えてご提案しました。

http://plusplan-mado.com/blog/

2018年4月22日日曜日

色々な目で


A様の和室にお納めしたプリーツスクリーンです。
リビングには掃き出し窓と滑り出し窓があり、
最初にお聞きしたのは、
全ての窓にカーテンやブラインドを付けるかどうか。
それによってリビングの生地選びも、
和室に付ける商品も変わってくるからです。
今回も、スタッフが素晴らしい組み合わせをご提案して、
大変喜んで頂けました。
現場打ち合わせで私が確認したのは、
プリーツスクリーンの上下の組み合わせ。
通常は不透明(厚地)を下に、透明(レース)を上にします。
これは透け感の無い重い色が下にあった方が、落ち着きが良いからです。
でも、A様の場合は逆の方が便利な環境でした。
お客様では気づきにくい点をスタッフと私が確認しながら、
1窓1窓、丁寧にご提案しています。

2018年4月21日土曜日

2つのボイル

プレーンな無地の織物レース、
通称「ボイル」のご注文をK様、T様から続けて頂きました。
どちらも掛け替えなのですが、
ご新築の方と違い、気を付けなければいけないことがあります。
それは、今の縫製仕様がお客様にとって「見慣れた」ものであること。
そして、ご購入後に他の場所で異なる仕様もご覧になっている
可能性があること、です。
そうした点を踏まえて、色々な点をお聞きしながら、
同じ生地で新しいカーテンをお作りします。

こちらはK様の発注書。

今お使いのボイルは2.3倍ヒダでした。
今回は2倍ヒダの価格の範囲内で、ヒダ山を極力詰めて製作します。
山は75㎜。ドレープも同じでしたので、これは揃えたまま変えません。
裾のウエイトバーは無しで、10cmの折り返しです。

そしてこちらはT様の発注書。

今お使いのボイルは、ウエイトチェーンの巻きロック仕様ですが、
経年劣化で裂けてしまい、お客様が縫い直しをされていました。
でも、すっきりとした裾は気に入られています。
そこで裾はウエイトを極細の折り返しで本縫いで仕上がる仕様です。

無地のレースでも、お客様それぞれに合った仕様でお作りできる、
それがオーダーならではの魅力だと思います。




2018年4月18日水曜日

再注文の嬉しさ

ここ最近、とてもありがたいことに
以前当店でご購入頂いたお客様のリピートのご注文が続きました。
気付けば店をオープンして7年半。
自分も白髪は出始めるし老眼にはなるし、
息子は二人とも大学生です。
(つい最近まで自分が大学生だったのに!)
お客様にもそれぞれに変化があり、
S様はご主人の単身赴任でした。
単身赴任先で買われた方が、便利な面もあったかと思いますが、
「あの店なら安心だから」とご指名くださいました。
こうして当店を覚えてくださり、
ご注文を頂けることは本当に嬉しいことです。
S様、ありがとうございました。

2018年4月17日火曜日

プロセスと最終形

ご報告が遅くなりましたが、
3色使いのK様の切替カーテンの縫製指示書です。
左には各色の寸法、
右には生地品番と要尺、メーカー名と生地巾・リピート。
それぞれの位置に、受け手が見やすいように書いています。
最初の頃はこうした情報の位置もバラバラでした。
少しづつ自分なりに改良しながら、
今の書き方に至ります。
最終形だけを見れば普通の指示書ですが、
それぞれの位置や書き方には、意味があります。
K様とお打ち合わせをした3色の配分と同じかもしれません。

2018年4月15日日曜日

もう一つのブログを更新しました


施工ブログを更新しました。
今回はスタッフがF様とお作りしたビンテージスタイルのリビング。
ビンテージと言うと
『麻やデニムか木製ブラインドを提案すればOK』
みたいな風潮がありますが、
やっぱり僕らはプロとして、その向こう側を見ないといけないよな、
というお話を書きました。

ブログはこちらから
beyond the "VINTAGE"