2015年12月27日日曜日

ベストゲーム


明日で年内の納品も一段落。
バタバタと過ぎて行った年末も終わりです。
毎日最後の現場が終わると、いつも聞きながら店に帰っていた動画があります。
5年前の高校バスケの準決勝、市立船橋VS福岡第一の試合です。

福岡第一のキャプテン本間君は、今の日体大のキャプテン。
毎年卒業生がどこに行くかが話題になる本丸中の出身で、
バスケット選手として王道を走ってきた選手です。
私はこの試合の前の準々決勝を会場で見たのですが、
そこはまさに本間劇場でした。
相手チームには身長200㎝オーバーの外国人センターが居て、
さすがの福岡第一の選手もなかなか攻め込めずにいたのですが、
彼だけがまるでその存在を無視するかのようにリングへ向かい、
ミドルシュートを打ち続けます。
最初は『スゴイな』くらいに見ていたのですが、
まるで意地になっているかのように続ける彼を見て、
『チームメイトを鼓舞しているのか!』と気づきました。
結果、いつもの姿を取り戻したチームは快勝します。
このゲームでも相手チームのガードにしてやられると(5分35秒のシーン)、
まるでどっちが上かを分からせるかのように、
全く同じプレーでやり返します(しかも入れる!)

チームのスモールフォワードは長島エマニエル君。
運動神経とセンスの塊のような選手です。
ここでは書けませんが、個人的にも選手としても色々な紆余曲折を経て
2年生から転校と言う形でこのチームに合流し、
保護者の皆さんがとても温かく彼を迎えてくれたと聞いています。
そんな彼が初めて出会った『自分よりも圧倒的にすごいヤツ』。
そんな二人の、決して気が合うわけじゃないんだろうけど、
お互いに認め合っている微妙な緊張感が何とも言えません。
この動画の続きで彼がフリーになるシーンがあります。
思わず『あ、オイシイ!』と言ってしまったほどのダンクチャンスで、
ジャンプする瞬間まで彼の動きはそれそのものです。
でも、結果的に彼が選択したのはレイアップ。
第一に来る前の彼なら、きっとダンクしてたんじゃないでしょうか。
このワンプレーを見ただけで、
彼のチームに対する気持ちが感じられてジンときてしまうのです。

このゲームにはあと二人の主役がいます。
一人は市立船橋の近藤監督。
この前年、初めて見た時は実はちょっとびっくりしました。
ベンチからの指示のほとんどが『走れ~!』『守れ~!』と言った類の物で、
実際、ネットでも同じ指摘をする人もいました。
選手との距離感も観客席に居ても分かるほどに離れていました。
それが、この年はゲーム前の選手紹介の時から全く違っていました。
監督もまた一年間戦ってきたのだと思いました。

もう一人の主役はポイントガードの平良君。
もう、めちゃくちゃ上手い!
明らかに全国区の選手なのですが、
そんな彼がプライドをかなぐり捨てて、本間君潰しに集中します。
ディフェンス時、通常はボールマンとマークマンの両方が見える位置に
ポジションを取るのですが、彼、本間君しか見ていません。
おそらく監督の指示だと思いますが。
オフェンス時もほぼセンターライン付近という高いポジショニング。
相手チームの外国人センター対策として中を広く取るためだと思います。
そしてボールを渡すとすぐに下へ流れてしまいます。
背の高い選手を上におびき出し、平面で勝負する作戦でしょう。
これも監督の指示だと思います。
対策は万全。
でもジリジリと離されていきます。
明らかに勝敗の決した第4クオーター。
通常ならゲームの緊張感も薄くなり、会場の熱気も冷めていくのですが、
平良君は最後までそれに抗います。
そして、そんな姿に胸を打たれて、会場は最後まで盛り上がります。
まるで一点差のゲームのように。
今まで色々な試合を見てきましたが、僕にとってはこれがベストゲームです。
そしていつも、疲れて抜け殻のようになった帰りの車中で、
この試合をボリュームを上げて聞いていました。
割れるような大声援とコートに響くバッシューの音が、
アドレナリンを出してくれました。

ちょっと前、一時は地域の選抜チームにも選ばれたのに
バスケットを辞めてしまった息子が、
『社会人の人たちがさ、夜バスケやってるからやりに行こうかと思うんだけど』と
言って来ました。
僕はちょっと迷ったけど彼に言いました。
『君はさ、バスケが好きなんじゃなくて、バスケによって経験出来たことが好きだったんだよ。
今、君が行こうとしているコートに多分それは無い。バスケじゃなくても良いから、同じ経験が出来る別のものを探した方が良いんじゃない?』
彼は『え~、そうかな~。言ってること難しくて分かんないよ~』と苦笑いしていました。
まあ、そうだよね。俺もこの試合を見て気づいたもんなあ。

2015年12月26日土曜日

届きました



当店でも取扱いをしているイギリスのブランド、
VillaNovaの生地をバッグにしたものをお持ちのF様。
今回はお子様のお部屋のご用命を頂きました。
スタッフ提案のプランも一発OKを頂きましたが、
肝心のテープは写真でのご紹介でしたので、早速取り寄せ。
スタッフもイメージ通りと喜んでいました。
年明けの現場打ち合わせ、宜しくお願いします。

最終チェック





明日取付工事の横須賀市のI様の
縁側のシェードに使用する取付金具です。
窓枠のチリ(出っ張り)を交わすため、縦型ブラインド金物を使います。
事前にメーカーの営業さんが試したものを写真で送ってくれたのですが、
自分でも最終チェック。
まさにドンピシャ!
明日、宜しくお願いします。

2015年12月25日金曜日

O様バッグ入荷しました


O様からご依頼頂いていたエコバッグが出来上がりました。
アパートから戸建てにお引越しとなり、
前回ご購入頂いたカーテンでお作りしたものです。
形状記憶加工がかかっているので、
生地が波打つ感じになることを心配していたのですが、
こうして出来上がると全然問題なしです。

底敷きもついてますよ~。


2015年12月24日木曜日

I様プランニング

こちらは土曜日に現場打ち合わせに伺うI様のプラン。
お店で選んで頂いた生地とお聞きしているイメージを基に、
スタッフがご提案用に作成しました。
皆様がイメージしやすいようにイラストも添えて。
良い意味で2つのプランを迷って下さると思います。
土曜日、宜しくお願いします。

J様プランニング


今日は海老名市のJ様のプランミーティングでした。
スタッフがヒアリングした内容を受けて私が現場打ち合わせに伺い、
今度はその内容を写真と共にフィードバック。
それを受けてスタッフがたたき台のプランを作り、
それを基に二人で話しながら内容を詰めていきます。
色、素材感、そしてお客様の好み、ご予算…
この時だけは、色々なことをストレートに言い合います。
今回はこの生地がポイントになりました。
生地サンプル到着後に最終チェックをして、
ご提案致します。

2015年12月22日火曜日

O様のレース

基本的には丈の長い窓にお勧めする、裾に柄のあるシアー。
それを敢えて腰高窓に使います。
とは言っても、そのまま使うとちょっとアンバランスになるので、
柄下の無地部分をカット。
柄が山のつまみに近づくと柄が歪んでしまうので、
フラットカーテンでお仕立てします。
今日は、リビングの輸入生地入荷の連絡も入りました。
アートケイさんとも納期の相談をして全てバッチリ。
順調に進んでおりますので、出来上がりを楽しみにお待ちください。

2015年12月21日月曜日

売り止め

こちらは小田原市のS様の売り止め依頼書。
『売り止め』とは、まだ発注手配をしていない生地を、
ある一定期間、メーカーさんに確保してもらうこと。
内容が決定してから発注まで期間が開くと、
その間に生地が売れてしまい、
いざ発注書を流すと在庫切れになっているという可能性もあるからです。
お使いになる可能性の高い生地の場合は、
候補の段階で売り止めをすることもあります。
この間、細かな部分の最終チェックをして発注作業に入ります。
 

2015年12月20日日曜日

両表マリメッコ

こちらは明日取付工事に伺うN様の3重フラットカーテンです。
マリメッコの生地を玄関ホールの大きな窓に、
外からも中からも見えるように両表でお作りしました。
まさに家のアイコンですね。
作るアートケイさんも大変だったと思いますが、
プランニングも慎重に行いました。
マリメッコの生地は雑貨などにも作りやすいように薄くなっているので、
両表にすると柄が裏写りしてしまいます。
なので打合せの際は生地に色々な無地を挟んで
実際に陽の光に当てながら印象を見て頂きました。
良い感じで出来上がっていますので、
明日の納品を楽しみにお待ちください。
 

2015年12月19日土曜日

I様のリビングの納まり


難しい納まりの多いI様の現場ですが、
最も悩んだのがリビングです。
カーテンボックスの奥行きは125㎜。
レールをダブルで付けるのは難しい寸法です。
かと言って窓上に付けるとカーテンボックスが浮いてしまいます。
そこでカーテンボックスを塞ぐようにレールを付けることにしました。
それだけなら施工は簡単なのですが、
問題は内窓のフレームのツラが壁から55㎜あることです。
通常、窓外側のレールの中心は壁から35㎜離れていないといけません。
一般的な窓の場合、窓枠のチリが10㎜ありますので、
55+35-10=80㎜は壁から離れないといけない計算です。
長いブラケット+スペーサーという手もありますが、
それではカーテンボックスを覆う付け方ができません。
(ビスを打つ位置がボックス内になり、打てないため)
方法は2つ。
①逆L型のブラケットに内窓用スペーサーを重ねて打つ
②天付ブラケットを天井に打つ
どちらもそのままでは強度的に心配です。
どちらを採用しても仕上がりに影響がでないことを確認後、
それぞれに対策を考えて、現場で最終決定することにしました。

2015年12月17日木曜日

脚立オールスターズ

明日は茅ヶ崎市のN様のカーテン工事です。
アートケイさんからカーテンも届き、
スタッフの部品チェックも完了。
吹き抜け工事に必要な脚立と足場板も出して、
準備万端です。
明日はN様ご夫婦はお仕事でご不在ですが、
キッチリと仕上げておきますので、ご安心ください。

複雑な納まり

何やらメモ帳にごちゃごちゃと書いているのは、
昨日に引き続きI様の現場。
壁面の入隅にクロス巻き込みの窓が両角にあり、
天井にはL型のカーテンボックスがついています。
窓台のチリは30㎜。
そこにロールスクリーンと木製ブラインドを付けるのですが、
ですが、ですが、難易度Dです。
窓台を避ける位置にロールスクリーンの生地が降りて来るように付けた時、
木製ブラインドは入隅から何㎝引けばよいかの計算が必要です。
問題なのは、生地が下がれば巻物の直径が変わるので、
仕上がり丈の直径だけを計算していけない事。
そしてウエイトバーの厚みも考慮する必要があります。
そもそもその位置にロールスクリーンを付けた時、
カーテンボックスの手前側に巻物が当たらないかの確認も必要です。
仕上がり巾は木製ブラインド側の窓台のチリ30㎜と、
左側の壁面に入るエアコンも考慮して寸法を決めなければいけません。
下の方に見えるのはリビングのカーテンレールの納まりを確認しているところ。
こちらはまた次回。

2015年12月16日水曜日

シェードの取付方法

色々と難しい納まりの窓が多いI様。
まずは広縁のプレーンシェードです。
窓枠のチリ(出っ張り)は55㎜。
通常のブラケットでは下降時に幕体が窓枠に乗っかってしまいます。
スペーサーをかませば数字上はかわせますが、
下降時の幕体は壁側にいこうとするので実際は難しい。
そこで、ダブルタイプのブラケット(1㎝長い)にスペーサーをかまそうかと考えました。
でも、それでもまだ不十分な気もします。
そこで考えたのが、
縦型ブラインドの正面付ブラケットとシェードの天付ブラケットの組み合わせ。
問題はサイズがうまく合うかどうかどうかです。
現場から担当営業さんに電話したところ、
店に戻る途中で電話があり、『大丈夫そうです。写真送っておきました』と。
ホント、僕は担当営業さんに恵まれています。
まず一つ、課題が解決しました。