プレーンな無地の織物レース、
通称「ボイル」のご注文をK様、T様から続けて頂きました。
どちらも掛け替えなのですが、
ご新築の方と違い、気を付けなければいけないことがあります。
それは、今の縫製仕様がお客様にとって「見慣れた」ものであること。
そして、ご購入後に他の場所で異なる仕様もご覧になっている
可能性があること、です。
そうした点を踏まえて、色々な点をお聞きしながら、
同じ生地で新しいカーテンをお作りします。
こちらはK様の発注書。
今お使いのボイルは2.3倍ヒダでした。
今回は2倍ヒダの価格の範囲内で、ヒダ山を極力詰めて製作します。
山は75㎜。ドレープも同じでしたので、これは揃えたまま変えません。
裾のウエイトバーは無しで、10cmの折り返しです。
そしてこちらはT様の発注書。
今お使いのボイルは、ウエイトチェーンの巻きロック仕様ですが、
経年劣化で裂けてしまい、お客様が縫い直しをされていました。
でも、すっきりとした裾は気に入られています。
そこで裾はウエイトを極細の折り返しで本縫いで仕上がる仕様です。
無地のレースでも、お客様それぞれに合った仕様でお作りできる、
それがオーダーならではの魅力だと思います。