2014年8月23日土曜日

K様ドレープの仕上がり丈とヒダピッチ

こちらはK様の発注書です。
注意書きは入隅を跨いだ2つの腰高窓についてです。
一つは4巾、もしくは5巾使い。
お見積もりは4巾で出していますが、
横リピートが小さいので掃き出し窓の巾落としを使うことができます。
カーテンの場合、あまりにも小さい巾継はしない傾向にありますので、
5巾にするとヒダピッチが狭くなり、隣の窓との違いが目立つ可能性もあります。
4巾で作るか足して5巾にするかはアートケイさんの判断も仰ぎながら、
最善の判断をしたいと思います。
この2つの窓は高さは違いますが、
現場でのお打合せ通り仕上がり丈は揃えます。
いつものことですが、ただ寸法を書いて終わる発注書はありません。
そして、こういうことに付き合ってくれるアートケイさんは、
本当に貴重な加工所さんなのです。
バッチリ仕上げますので楽しみにお待ちください。
 

H様のレース

奥様とご主人でお好みのテイストが違ったH様。
結果的にはご主人の好まれたレースを現場にお持ちすることになりましたが、
スタッフと話をしてもう一度生地を探すことにしました。
ドレープに合いそうな生地をピックアップしながら、
奥様だけでも、ご主人だけでもなく、お二人が気に入ってくださりそうな生地を。
打合せの時、ご主人は不在でしたが、
奥様は『これが良いです!』と新たに選んだ生地で決めて下さいました。
そこで了承していても何も問題は起きなかったと思いますが、
『僕がまた取りに来ますので、ご主人にも是非見て頂いて下さい』とお話しました。
カーテンは部屋に合っていることが大事ですが、
それと同じくらいプロセスも大事です。
『妻が選んだもの』、『夫が選んだもの』より、『二人で選んだもの』の方が、
きっと何倍も素敵に見えますよね。
 

2014年8月21日木曜日

テクニックというより・・・

縫製担当のart-k後藤です。

人気のある北欧生地。
品薄で、入荷された生地は必要分ギリギリでした。

写真に写っているひょろりとした糸くずは、ハサミを入れた後の「裁ち端」です。
入荷された生地の切り口があと1cmでもずれていれば、良い柄位置でのお仕立てが出来ませんでした。


我々縫製のテクニック以前の話で、サイトーさんやお客様の”運”ですね、これは(笑

2014年8月20日水曜日

U様切替カーテン

こちらはU様のリビングのカーテンの発注書です。
本体の生地は109㎝巾、裾に使う生地は150㎝巾。
この2つの生地を使って仕上がり巾192㎝の2倍ヒダのカーテンを作る場合、
192×2=384+20(耳の折り返し)=404㎝の総巾となり、
109㎝の生地巾だと4巾、150㎝の生地巾だと3巾必要になります。
でもそれでは本体と裾でジョイント位置がずれてしまいます。
そこで無地の裾は本体に合わせて109㎝にカットして、
同じ4巾使いとして要尺を取ります。
こうしたカーテンは生地の組み合わせもそうですが、
きれいに仕上がるような縫製指示も必要です。
 
 

2014年8月18日月曜日

M様、階段のカーテン発注しました

階段のコーナー照明の取付位置が分かりましたので、
昨日残したままになっていた階段のカーテンを発注しました。
上の写真はバランスの発注書です。
生地の組み合わせや左右の割合、カーブがどこから始まるのか、
使用する芯地の種類、裏地の品番、使用する生地のm数などを書き込みます。
縮尺が異なると別の物が出来上がってしまうので、図面もキッチリと。
 
こちらは組み合わせるレースカーテンの発注書です。
窓の幅に対して、仕上がり幅をかなり大きめに作ります。
ふわっと曲線を描いて束ねた時にボリューム感があり、
山数が多い方がきれいだからです。
 
こちらは窓枠内に入れるカフェカーテンの発注書。
実際にはこれを縮めて半分にしますが、
発注書は伸ばした状態の物を絵にします。
裾や耳の処理方法も指定します。
こうした細部の作り方が全体のイメージを左右します。
 

2014年8月17日日曜日

M様発注してます


薄く全体的にではなく、重要度の高いお部屋にご予算を集中された
小田原市のM様の発注をしています。
お部屋の数が減ったことを気にされていましたが、
当店に期待されているものは何かを考えながらプランニングさせて頂きました。
確かに箇所数は減ったのかもしれませんが、
それでも発注書は12枚。
現在確認中のホールを含めると15枚位にはなると思います。
図面に書き込んだ決定事項、メールでのやりとりをプリントアウトしたもの、
現場写真、図面、採寸用紙、生地データ…
それら全てにもう一度目を通して、明細書に反映されているかもチェックします。
ご期待に添える仕上がりなるように頑張ります。

2014年8月16日土曜日

U様カフェカーテン

こちらはトイレと洗面所のカフェカーテン。
上部の色はブルーになりガラス風のトリムも付きますが、
割合を決める作業をしています。
1㎝づつ上を上げたり下を上げたり、上を下げたり下を下げたりを繰り返します。
縮尺を合わせた図を書いてはいますが、
現物とのギャップもあるのでこうしてチェックします。
こちらは裾を切り替えてトリムを付けるカフェカーテン。
こちらは食品庫のサイズ違いのカフェカーテン。
割合を合わせる?割合を変えて少しでも裾のサイズを近づける?
色々な考えを一通り試しながら、
『やっぱりこのサイズ!』と納得するまで繰り返します。
 

S様最終チェック中

本日採寸に伺ったS様の最終チェックをしています。
寸法を出す時は一度、全ての窓を基準に則って算出し、
その後、各窓の注意点や生地の特徴をチェックしながら変更していきます。
採寸用紙だけを見れば良いというわけではなく、
『その部屋にカーテンが掛かった時のイメージ』も大事です。
なので写真は必ずチェック。
撮影したらパソコンのホルダーに入れっぱなしにはせず、
必ず当店のグループウエアにアップしてチェックしやすいようにしておきます。
各窓、きっちり確認しましたので納品日を楽しみにお待ちください。

お盆やすみ

13日からの三日間、お盆休みを頂いて
福島県の南相馬市にボランティアに行って来ました。
被災地へボランティアに行くのでこれで3回目です。
初回と二回目は南三陸で瓦礫処理と漁業支援でした。
今回も南三陸に行こうと思ったのですが、宿が取れずに断念。
南相馬も全て満室だったのですが、
ダメもとで電話をしたホテルがキャンセル空きが出ていて即決しました。
南相馬には今でもボランティアセンターが開設されていて、
お盆中も多くの方が来られていました。
普段はバスをチャーターして訪れるグループや、
旅行会社の企画するツアーでもっと多くの方が来られているそうです。

私が担当したのは海岸近くの田んぼ添いの除草でした。
このエリアは約150戸のほぼ全てが津波に流され、
今は荒れ地のようになったままになっています。
他のエリアに比べて復興も遅れていて、
これから新しい何かが生まれるという雰囲気を感じることはできません。
田んぼと道路の間の法面、道路と歩道を区切るブロックの間は、
人が居なくなったことで雑草が伸び放題となっていて、
以前住んでいた方やここで農業をしていた方にはそれがとても悲しく、
訪れる人の印象も悪くしてしまうとのことでした。

訪れたのがお盆と言う事もあり、
市内各所に点在する墓地には花が手向けれていました。
この地域にはお墓にも提灯を飾る風習があるのか、
それぞれのお墓には立派な提灯が飾られていて、
見ているだけで胸が締め付けられる思いでした。

僕の担当したエリア。
ほんの少しですが、これからも関わっていきたいと思います。


*ボランティアの事を書くのは正直、躊躇があります。
一度訪れただけで何かを書くのは憚られますし、
誤った印象を与える可能性もあるからです。
訪れた者が報告をすることで、
少しでも何かを伝えられるならと思い書いています。

2014年8月12日火曜日

夏季休暇のご案内

当店は8月13日(水)~15日(金)の3日間、夏季休暇を頂きます。
16日(土)からは通常営業となります。
お客様にはご迷惑をお掛け致しますが、宜しくお願い申し上げます。

2014年8月11日月曜日

T様発注しました

こちらは伊勢原市のT様の採寸用紙です。
昨日の内に明細書まで書いておきましたが、発注はしていません。
基本は1日1現場。
カーテンの発注は細かな注意点が多く、しかも全てがオーダー品です。
短時間で一気に行えばミスが起きる可能性も高くなるからです。
ブルーの蛍光ペンは昨日チェックした際につけたもの。
ピンクの〇は本日再チェックした際につけたものです。
慎重に一つ一つを確認しながら、現場写真も再チェックします。
全てバッチリ完了しています。
 
 

T様発注しました

新宿区のT様の発注書です。
カーテン生地は100㎝や150㎝の生地巾が主流ですが、こちらは300巾。
横方向に生地を延ばして作りますので巾継ぎが無く、
裾もスッキリとしたウエイト巻きロック加工で仕上げます。
フックの項目に書いてある『ポラリス』というのは、
ただ差し込むだけではなく上からも押さえられる特殊形状のもの。
上下から抑えることで山の向きがちゃんと正面を向き、
カーテンの上部が「お辞儀」するのを防ぎます。
右端の欄の『有』は形態安定加工の指示です。
この加工によってひだがキレイに出ます。
当店では一般のオーダー品には標準でお付けしています。
こちらは150巾の縦使いのレースの発注書です。
縦使い生地の場合、通常は折り返しの仕様ですが
横使いと同じウエイト巻きロック加工で仕上げます。
細い横ボーダーのレースですので、
折り返すとそこだけボーダーの数が倍になり見た目がキレイではないからです。
巾継ぎありのウエイト巻きロック加工は、一般的にはやりません。
アートケイさんだからこそお受けできる縫製仕様です。
フックや裾処理、ヒダ加工など、
当店とアートケイさんならではの仕上がりでお作りしますので、
楽しみにお待ちください。
 
 
 
 
 

2014年8月9日土曜日

S様発注しました

本日生地をお選び頂いたS様の発注をしています。
発注の際は色々な確認をしますが、
自分の採寸用紙に書いた品番の書き間違いがないかもチェックします。
カタログには縦横に数列の生地が並んでいるので、
1段下や横の品番を書いてしまうこともあり得るからです。
ロールスクリーンやブラインドの品番も、
全てもう一度カタログを開いて色番を確認します。
大事なのは、良い意味で自分を信用しないことですね。