2014年7月14日月曜日

カサブランカ

S様の工事でふと目に留まったソファ。
カサブランカでした。
思わず『あ、カサブランカですね!』と言った僕の声が聞こえて、
ご主人が外から戻ってこられました。
ご主人は若い頃に偶然見たこのソファに一目惚れして、
結婚を機に念願の購入を果たしたそうです。
そして塗装や張替えをしながら使い続け、
今回のご新居に納まりました。
『やっとこのソファが似合う部屋が作れました』と、
とっても喜んでらっしゃいました。
それから暫く僕とご主人でカサブランカ談義。
今は無き村田合同の社長はM戸K門に出ていた女優さんだったとか、
人生を豊かにすることのないマメ知識を披露しながら、盛り上がりました。
それはこのソファが魅力的なだけではなく、
ソファとご主人の関係がとっても素敵で、とても楽しかったのです。
カーテンもとても気に入って頂けました。
ウエイトロックの色もバッチリ!
 

Y様カーテン工事

Y様のカーテン工事に伺いました。
ネクスティにレースの一重吊りと言うシンプルなプランです。
一見、施工も簡単に見えますがいくつか注意点があります。
一つはブラケット。
窓枠がある場合は普通のシングルブラケットより1㎝長いエキストラタイプを使います。
Aフック(レールにぶら下がるようにカーテンを掛ける)が標準ですので、
カーテンが窓枠に当たってしまう為です。
エキストラブラケットでギリギリです。
そしてもう一つの4尺(約120㎝)窓。
こちらは上の写真の一間窓より小さいのですが、
ブラケットは1個多く使っています。
在来工法の場合、4尺窓の中央はこの高さではビスは効きません。
4個にすることで柱のピッチに合い、ビスを効かせることが出来ます。
Y様にもとても喜んで頂けました。
ありがとうございました。
 

2014年7月13日日曜日

N様発注しました

こちらはN様の子供部屋。
表情豊かなナチュラル系の生地にかわいいブレードを縫い付けます。
タッセルの裾にも縫い付けますが、
一般的な船形だと曲線に沿ったブレードと直線のボーダーの相性が悪いので、
長方形のタッセルをお作りします。
縛った時の可愛らしさを出すために、サイズもちょっと短めです。
高さはボーダーの柄と寸法を活かしてモール糸の部分を最大限に使います。
N様、出来上がりを楽しみにお待ちください。 

2014年7月12日土曜日

I様発注しました

平塚市のI様の書斎です。
一見何の問題もない2つの腰高窓ですが、
右側の窓の方が5㎝高い位置に取り付けられています。
選ばれたのは横ボーダーのドレープとミラーレース。
レールはトーソーのネクスティです。
窓からの高さを揃えてレールを付けると、ボーダーの高さがずれます。
かと言って左の窓のレールを5㎝上げると、
窓サイズが同じなので床からの裾の高さが5㎝変わってしまいます。
そこでカーテンの仕上がり丈は揃えて、
左のレールは2㎝高く取付けて裾を2㎝長くすることにしました。
透け感の少ないミラーレースでしたので、
生地越しに見える窓枠との位置関係の違いが分かりにくいからです。
悩んだのは上3㎝・下2㎝にするか上2㎝・下3㎝にするかなのですが、
窓の間にエアコンが入るので、上は目立ちにくいはずだと判断しました。
アレンジ等のないプレーンな仕上げのカーテンですが、
仕上がりを良くする為に出来ることが必ずあります。 
 

2014年7月11日金曜日

下ごしらえ

縫製担当のart-k後藤です。


型紙の製作、画面上で正確な線を引き印刷して型紙とします。

最初が曖昧だと、その後の工程全てに引きずってしまいます。
正確に一本の線を引き、このレールの上をハサミやミシンが走って行きます

2014年7月10日木曜日

セカンドプラン

リビングだけで6窓あるS様のプランニング中です。
家の外を向くバルコニーと内側を向くバルコニー、
この2つの位置関係を考えながらドレープからレースへとスライドさせます。
最初のご提案は奥様のご希望を考慮してデコラティブに、
今回は先日のお打合せを踏まえてもう少しシンプルに。
最終的にはデザインや基本的な内容は変えないことにしましたが、
その前段階では
『無地を組み合わせたらどうか?』
『バイアステープの色を濃くしたらどうか?』
『バランスのデザインを変えたらどうだろうか?』
と色々なパターンを考えました。
大事なのは『削った』のではなく『イメージを変えた』プランになっているかどうか。
一つの結論出すには、色々なプロセスを踏む必要があります。
 

S様発注しました

日曜日に採寸させて頂いたS様、翌日の内に発注を完了しております。
こちらは均一カーテンのドレープの発注書です。
サイドウエイトと書いてあるのは、カーテンの裾につける『重り』のことです。
ネット販売店では『サイドウエイト付です!』という売り文句でも使われますが、
当店では、形状記憶(形態安定)付きのカーテンには、
基本的にはつけないように指示しています。
付ける意味がない、と言うよりマイナス効果もあるからです。
お客様に良いと思わせるための売り文句を考えるより、
本当に良いのは何かを考えることが重要です。

2014年7月7日月曜日

基本的な事ですが、

縫製担当のart-k後藤です。


トリムやブレードは予め縫う前にアイロンをかけておきます。
きちんとしたメーカー製の物なら製造の工程で熱による縮みの加工はしてありますが、縫う前にもう一回。

料理と同じかも?下ごしらえが大事です。

確認、確認、確認

私たちの仕事には色々なプロセスがありますが、
その全てに共通しているのは、確認が重要であることです。
N様の寝室の場合、基本的なサイズ以外に
・バランスの内寄りを防ぐ金具用のベルクロをどの位置からどの方向に何㎝縫い付けるか
・シンメトリーのバランスは柄を左右対称にすること
・表地と違う生地巾の裏地はどのように生地を取るか
・芯地の種類
・カーテンのリターンに付けるピンフックの位置
・カーテンが柄だし縫製であることの確認
などなど。
どこかに指示漏れがないか確認して、
日を置いてまた確認して、もう一度確認します。
一度で完璧に終わらせるのがベストなのはもちろんなんですが、
自分のミスや漏れをその場でみつけるのは難しく、
少し距離を置いて見れるようになった時でないと見つけられないからです。
閉店後に既に4時間、途中2度ほど顔を洗ってリフレッシュして一段落。
ただ今、モヌケの殻と化してます(苦笑)

2014年7月5日土曜日

本日お打合せをしたU様の現場です。
写真は2階のホール部分。
左側の腰高窓にカーテンを付けるのですが、
事前採寸の際に気になったのが右側の洗面化粧台。
そして、お化粧をしたり髪を整えたりする時に、
まだ設置されていない鏡に映るカーテンです。
賑やかな柄では、ちょっとやりずらそうです。
現調の際、一通りの寸法を取り終わると、
私はその場で設置後の生活をイメージします。
そうすると見えてくるものが色々とあります。
 

2014年7月2日水曜日

リクエストにお応えして?

縫製担当のart-k後藤です。


巻きロック用のウーリー糸たちです。
数十種類。生地品番と糸色番のデータも管理しながら。
(これとは別に本縫い用のスパン糸も色々です。)


サイトーさんと話をしていてビックリされたのですが、アパレル産業が盛んな岐阜。
art-kのご近所さんには、「工業用縫製糸専門の糸屋さん」があるんです。
無い色は5分で調達もOKなんですよ。

とはいえ、あまりに需要の無い色は、経年変化で痛んでしまいますので、種類は厳選したいところでもあり・・・
在庫管理も工場の大事な能力の1つです。

シェードの裏側

縫製担当のart-k後藤です。


写真はシェードの生地切り替え。

現在ではベーシックな飾り方の1つになっていますが、そこは+PLAN流。
裏側の構造(昇降コードの位置)まで考えた上の生地割り振りです。

2014年7月1日火曜日

N様プランニング中

中庭に水が張られるN様のご新居。
テイストはアジアン、そして『インテリアの幅』が広いのもアジアンです。
『現地のイメージがそのままの感じ?』
『そうじゃなくて、リゾート風でしょうか』
『ヨーロッパテイストが多めでアジアン少な目?それともアジアン多めかな?』と、
まずは『アジアン』を絞り込むところから始めました。
そこから、ご夫婦にとって快適なお部屋はどんな感じか?
窓の構成はどうか?
玄関からリビング、吹き抜けまで色が違和感なく流れていくにはどうしたら良いか?
という条件を加えていきます。
一人だと煮詰まりますし、アイデアに限界もあります。
話すことで理想のイメージの輪郭が見えてきます。
『店』という形態にする一番のメリットはそこなのかもしれません。