採寸時に今ついているレースを拝見すると
山の裾だけを「叩く」縫製仕様になっていました。
無地のボイルレースですが、裾はウエイト巻ロックではなく折り返し。
「ちょっと長いな」と思って測ると12㎝ありました。
お客様と相談の上、
山に関しては今と似た仕様、裾は同じ仕様で作ることにしました。
あまり一般的ではない作り方ですが、
このレースとお部屋に合った方法だと思います。
お客様は特にこの仕様にこだわりはありませんでしたが、
これを作った方にはきっとあったはずです。
「色々考えてくれてたんだね」
そう思って頂けて私も嬉しくなりました。
小さな事かもしれませんが、こうしたことが全体に大きく影響するんですよね。
今日納品したレースです。
山はフレンチプリーツで。
裾は12㎝の折り返しです。
何の違和感もなくお客様に受け入れて頂けました。
お客様の玄関にはバラが咲いていました。
バラもまた、僕には皆同じに見えても、
好きな方にとっては小さな違いが大きい花なのでしょう。
小さな違いに気付かなかったんだろうなあ。
(多分、「朝」を消し忘れたんだと思うんですが…)