2015年10月25日日曜日

ビフォーサービス

当店ではブラインドやロールスクリーンなどの
いわゆる『メカ物』を多く販売しています。
ネット販売が始まってすぐに全盛期を迎えた数年前は、
売ることに躊躇もありました。
正直なところ、当店よりお安く販売していたからです。
でも、お客様の家に実際に届いた商品を見るうちに考えが変わりました。
『この寸法で仕上げるの?』
『ここにこの商品をお勧めしたの?』
『このメーカーのこの商品はちょっと色々と問題が…』等々、
ネットでも当時から相談窓口はありましたが、
商品選定や仕上がり寸法に疑問を持つことがほとんどでした。
そしてそうした光景を見て思いました。
大事なのはネット販売店といかに競合しないかではなく、
いまよりももっと商品知識を持ち、的確に商品を紹介して、
きっちりと納めることなのではないかと。
非競合という自分の都合をお客様に隠して、
メカ物以外の商品を勧めるのは違うんじゃないかと。

なので当店ではありとあらゆるメカ物に、選定基準を設けています。
購入前には分かりにくい各商品のデメリット、
各メーカーのメカ構造や特徴の違い、遮熱・断熱性能などから、
お客様にベストな物をご提案し、
使い方やメンテナンスの方法などもご購入前にキッチリとご説明しています。
今は……当店からメカ物を買わないと損だ位に思っています(笑)。

前置きが長くなりましたが、明日はM様の取付工事。
既に工事車の中で出番待ちです。

I様の発注も無事に完了しました。
共にバッチリ仕上げますので、
楽しみにお待ちください。


2015年10月24日土曜日

細部を詰める

ドレープ、レース共に上質なクラシック生地をお選びになったT様。
仕様は一般的な両開きですが、当店ならではのお仕立てにしていきます。
掃き出し窓と出窓は、上部から柄合わせ。
通常は裾からですが、横並びの位置関係を考慮します。
柄位置がバランス良くなるように生地もちょっと多めに取ります。
レースは横リピート23.8㎝ですが、
柄位置が山の頂上にくるようにお作りします。
厳密に言うと横リピート25㎝でないとダメなのですが、
それを意識した生地カットと、山高と山ピッチの調整をして、
少しでもズレが目立たないようにします。
こういうことに対応してくれるのは、アートケイさんだけです。
出来上がりが全然違います。
 

2015年10月23日金曜日

取り付け方色々

リビングダイニングに一間半の掃き出し窓が2つあるK様の現場。
K様とも相談し、現場の特徴を活かして高めの取付位置です。
装飾レールのレース用レールは金物5か所で固定しますが、
通常は均等には付きません。
でもちょっと気になったのはダイニング側の板壁。
『リビング側も施工できるように、板壁用の下地がないかな?』
という予測を立てて探してみると…ありました!
この位置の方がやっぱりキレイです。
 
厚地カーテン用のポールは1.55mの長さを中央でジョイントしますが、
人の手出来ると微妙な曲りが出てしまいます。
そうするとジョイント部分が目立ちますので、
メーカーで切った方を合わせるようにジョイントします。
これだと見た目には分かりません。
ただ付いただけのように見えるレールも、
色々な工夫と経験を活かして取り付けています。
 
 

2015年10月22日木曜日

エアコンとの納まり②

何の気なしに見ていると問題に気付きにくいのですが、
エアコンとの納まりが難しい窓です。
910㎜の壁面に一般的な800㎜のエアコンを付けます。
左側のベランダ窓からはレールが50㎜出てきます。
残りは60㎜。
右側の滑り出し窓にはロールスクリーンを付けます。
カムラッチ式ですが窓内にロール網戸が入るので、窓内には入りません。
なので窓の上に付けると…
ロールスクリーンの奥行が60㎜以下でないとエアコンが入りません。
そこでT様とはレールの出し分を減らすかどうかのご相談をしました。
最近の住宅はこうした見逃しがちな問題点が多いので大変です。
 
 
 

2015年10月21日水曜日

念には念を

1650㎜の開口部に天付ブラケットを使って
ポールタイプのレールを取り付けるA様。
掛けるのはボイルレースのフラットカーテン。
そこまでは問題ないのですが、ご希望なのは片開きです。
メーカーの基準ではブラケットは3個なので、通常は出来ません。
カーテンの重量が軽い事と、
ブラケットが2個基準の1500㎜に近いことからお受けしました。
とは言ってもそれだけではやはり心配。
と言う事で、ポールの中に『しなり防止』のステンレス管を入れました。
ポールの内頚より1㎜ほど小さいので、
テープをぐるぐる巻いて調整しています。
使用感は……バッチリでした!
 

2015年10月20日火曜日

エアコンとの納まり

扉が閉まっていると何も問題なさそうな個所も
開けると問題が発覚します。
扉の先端から窓枠までの寸法ではエアコンが収まりませんので、
必然的に窓上に被ることになります。
そうすると……カーテンレールが付かない可能性が出てきます。
今お使いのものを移設されるとのことでしたので、
ご自宅に戻ったご主人に品番の確認をお願いするも、
分かったのはリモコンの品番のみ。
メーカーのお客様相談室に電話してその品番から機種を特定して、
本体の高さとルーバーが下がりきった時の壁からの距離を確認。
レール自体は大丈夫でしたが、
問題なのはBフックであること。
カーテンを開けておくとそのたまりがレールより前に出てくるので、
その厚みがルーバーに当たることが判明。
お客様と相談して、窓上と窓内にレールを付け分けることにしました。
『大丈夫だと思いますよ』
『ダメだったら電話下さい』
そういう対応はお客様に迷惑を掛けますので、
全て確認して施工方法を確定するようにしています。
 
 

2015年10月19日月曜日

赤いペン、青いペン

当店の採寸は窓だけではなく色々な箇所を測ります。
業界のトップデザイナーの方から教えて頂いた手法で、
この採寸方法によって当店のプランや発注などの業務は劇的に変わりました。
W様の場合は、ほぼ全てがメカ物ですが、
こうした時にもこの採寸表は大いに役立ちます。
ただ一つ問題点は、測る箇所が多いだけに測り漏れが起きやすい事。
なので、現場打ち合わせの際は、
仕上がり寸法の要所となる箇所を赤丸で囲んで確認するようにしています。
寸法出しが終わったら、再チェックをしてOKなら蛍光ペン。
それでも何か見落としがあるといけないので、
明日はスタッフのチェックも入ります。
色々な方から『細かい』と思われがちな私ですが、
私が細かくないので、仕組みを細かくしというのが本当です。
普段の私の生活を見れば一目瞭然ですが(笑)
 
 
 
 
 

2015年10月17日土曜日

明日、宜しくお願いします

明日は小田原市のT様、平塚市のI様、W様と
3件のオーダーカーテンの打ち合わせ。
ご用意するものをそれぞれ確認しながらバッグに入れ、
準備万端整いました。
明日、宜しくお願いします。

I様発注しました

なぜか今年はロールスクリーンの現場が続きます。
メカ物というとカーテンに比べて手配が簡単なイメージもありますが、
メーカーの特徴や色選定にも色々なコツがあります。
操作方法が変われば発注寸法も変えるなど、
色々な専門知識も必要です。
付いてしまえば『ただ付いただけ』にしか見えないのですが、
そう見えることが重要だったりするんですよね。
 

2015年10月16日金曜日

アンティーク

クラシカルだけど重くない、
アンティークだけど暗くない、
でも決してカワイイ感じでもない。
そんな(どんな?)まるでヨーロッパに実在するかのような雰囲気の美容室に
付けるのはトリミング付のレースカーテン。
色やボリューム感を重視してのセレクトです。
トリムもお店の雰囲気に合わせて。
良い感じで仕上がると思います。
 

2015年10月14日水曜日

壁チェック

K様のクロスの現調に伺いました。
張替えの際に注意しないといけないのが、キレイにはがれるかどうか。
泣きたくなるくらい剥がれないものがあるのです(経験談)
これによって施工に要する時間も変わりますので、
お客様にご了承を頂いて少し剥がしてみます。
(剥がした後はコーキングで元に戻します)
今回は下地が異なる壁面がありましたので、各箇所ともチェック。
自分で施工する訳ではありませんが、
逆に自分がしないからこそ、慎重に現調する必要があります。
職人さんやお客様にご迷惑を掛けないように。



2015年10月13日火曜日

カーテンクリーニング

ご新築にお世話になったM様のカーテンクリーニングの引取りに伺いました。
当店ではご購入後に明細書をお送りする際に
カーテンのメンテナンス方法を記載したものをお渡ししています。
そこにクリーニングのことを書いていることもあり、
時折ご依頼を頂いています。
お届けした時に『あれ?』と思ったのがサイドボーダーの太さ。
ちょっと広いような…と思って裏を見たら、
前幕だけシャープシェードにしていました。
リングテープの位置とずれてしまうとキレイに畳まれないための対策です。
やるねえ(自画自賛…笑)

本番はこれから

ナチュラルモダンでありつつ、
和室へ続く空間としても違和感のないことがテーマのF様のリビング。
スタッフが提案したのは、
シャープなラインを使ったシェードスタイル。
前幕にはバイアステープを縫い付けます。
価格が高くならないよう、生地の取り方にも注意してのプランです。
F様にも気に入って頂き、これから発注に入ります。
問題なのは上部に入る横のラインが、
生地が畳み上がった時に隠せるかどうか?
無理に隠せばデザインが変になることもあります。
F様にはお任せ頂きましたが、
これからアートケイさんとも相談しつつ、
ベストな仕上がりを目指します。