2014年7月12日土曜日

I様発注しました

平塚市のI様の書斎です。
一見何の問題もない2つの腰高窓ですが、
右側の窓の方が5㎝高い位置に取り付けられています。
選ばれたのは横ボーダーのドレープとミラーレース。
レールはトーソーのネクスティです。
窓からの高さを揃えてレールを付けると、ボーダーの高さがずれます。
かと言って左の窓のレールを5㎝上げると、
窓サイズが同じなので床からの裾の高さが5㎝変わってしまいます。
そこでカーテンの仕上がり丈は揃えて、
左のレールは2㎝高く取付けて裾を2㎝長くすることにしました。
透け感の少ないミラーレースでしたので、
生地越しに見える窓枠との位置関係の違いが分かりにくいからです。
悩んだのは上3㎝・下2㎝にするか上2㎝・下3㎝にするかなのですが、
窓の間にエアコンが入るので、上は目立ちにくいはずだと判断しました。
アレンジ等のないプレーンな仕上げのカーテンですが、
仕上がりを良くする為に出来ることが必ずあります。 
 

2014年7月11日金曜日

下ごしらえ

縫製担当のart-k後藤です。


型紙の製作、画面上で正確な線を引き印刷して型紙とします。

最初が曖昧だと、その後の工程全てに引きずってしまいます。
正確に一本の線を引き、このレールの上をハサミやミシンが走って行きます

2014年7月10日木曜日

セカンドプラン

リビングだけで6窓あるS様のプランニング中です。
家の外を向くバルコニーと内側を向くバルコニー、
この2つの位置関係を考えながらドレープからレースへとスライドさせます。
最初のご提案は奥様のご希望を考慮してデコラティブに、
今回は先日のお打合せを踏まえてもう少しシンプルに。
最終的にはデザインや基本的な内容は変えないことにしましたが、
その前段階では
『無地を組み合わせたらどうか?』
『バイアステープの色を濃くしたらどうか?』
『バランスのデザインを変えたらどうだろうか?』
と色々なパターンを考えました。
大事なのは『削った』のではなく『イメージを変えた』プランになっているかどうか。
一つの結論出すには、色々なプロセスを踏む必要があります。
 

S様発注しました

日曜日に採寸させて頂いたS様、翌日の内に発注を完了しております。
こちらは均一カーテンのドレープの発注書です。
サイドウエイトと書いてあるのは、カーテンの裾につける『重り』のことです。
ネット販売店では『サイドウエイト付です!』という売り文句でも使われますが、
当店では、形状記憶(形態安定)付きのカーテンには、
基本的にはつけないように指示しています。
付ける意味がない、と言うよりマイナス効果もあるからです。
お客様に良いと思わせるための売り文句を考えるより、
本当に良いのは何かを考えることが重要です。

2014年7月7日月曜日

基本的な事ですが、

縫製担当のart-k後藤です。


トリムやブレードは予め縫う前にアイロンをかけておきます。
きちんとしたメーカー製の物なら製造の工程で熱による縮みの加工はしてありますが、縫う前にもう一回。

料理と同じかも?下ごしらえが大事です。

確認、確認、確認

私たちの仕事には色々なプロセスがありますが、
その全てに共通しているのは、確認が重要であることです。
N様の寝室の場合、基本的なサイズ以外に
・バランスの内寄りを防ぐ金具用のベルクロをどの位置からどの方向に何㎝縫い付けるか
・シンメトリーのバランスは柄を左右対称にすること
・表地と違う生地巾の裏地はどのように生地を取るか
・芯地の種類
・カーテンのリターンに付けるピンフックの位置
・カーテンが柄だし縫製であることの確認
などなど。
どこかに指示漏れがないか確認して、
日を置いてまた確認して、もう一度確認します。
一度で完璧に終わらせるのがベストなのはもちろんなんですが、
自分のミスや漏れをその場でみつけるのは難しく、
少し距離を置いて見れるようになった時でないと見つけられないからです。
閉店後に既に4時間、途中2度ほど顔を洗ってリフレッシュして一段落。
ただ今、モヌケの殻と化してます(苦笑)

2014年7月5日土曜日

本日お打合せをしたU様の現場です。
写真は2階のホール部分。
左側の腰高窓にカーテンを付けるのですが、
事前採寸の際に気になったのが右側の洗面化粧台。
そして、お化粧をしたり髪を整えたりする時に、
まだ設置されていない鏡に映るカーテンです。
賑やかな柄では、ちょっとやりずらそうです。
現調の際、一通りの寸法を取り終わると、
私はその場で設置後の生活をイメージします。
そうすると見えてくるものが色々とあります。
 

2014年7月2日水曜日

リクエストにお応えして?

縫製担当のart-k後藤です。


巻きロック用のウーリー糸たちです。
数十種類。生地品番と糸色番のデータも管理しながら。
(これとは別に本縫い用のスパン糸も色々です。)


サイトーさんと話をしていてビックリされたのですが、アパレル産業が盛んな岐阜。
art-kのご近所さんには、「工業用縫製糸専門の糸屋さん」があるんです。
無い色は5分で調達もOKなんですよ。

とはいえ、あまりに需要の無い色は、経年変化で痛んでしまいますので、種類は厳選したいところでもあり・・・
在庫管理も工場の大事な能力の1つです。

シェードの裏側

縫製担当のart-k後藤です。


写真はシェードの生地切り替え。

現在ではベーシックな飾り方の1つになっていますが、そこは+PLAN流。
裏側の構造(昇降コードの位置)まで考えた上の生地割り振りです。

2014年7月1日火曜日

N様プランニング中

中庭に水が張られるN様のご新居。
テイストはアジアン、そして『インテリアの幅』が広いのもアジアンです。
『現地のイメージがそのままの感じ?』
『そうじゃなくて、リゾート風でしょうか』
『ヨーロッパテイストが多めでアジアン少な目?それともアジアン多めかな?』と、
まずは『アジアン』を絞り込むところから始めました。
そこから、ご夫婦にとって快適なお部屋はどんな感じか?
窓の構成はどうか?
玄関からリビング、吹き抜けまで色が違和感なく流れていくにはどうしたら良いか?
という条件を加えていきます。
一人だと煮詰まりますし、アイデアに限界もあります。
話すことで理想のイメージの輪郭が見えてきます。
『店』という形態にする一番のメリットはそこなのかもしれません。

S様発注しました















最近は一言でクラシック、モダンと言えないテイストのお部屋が増えてきました。
それだけインテリアが多様化した=お客様がインテリアを楽しんでいらっしゃる
ということだと思います。
スタッフが担当したS様のリビングもそうでした。
アイアンの手すり、漆喰とエコカラットの貼られた壁、広幅の無垢のフローリング。
クラシック、エレガント、モダンの3つの輪が交わった部分という印象です。
難易度の高いお部屋でしたが、素敵な組み合わせをお選び頂きました。
ターコイズのシアーは、サンプル製作分をアートケイさん出す時に
『裾のロックに使うウーリー糸でこんな色あるのかな?』と心配しましたが、
バッチリな色で仕上がってきて驚いたのを覚えています。
普通はこんな特殊な色は持ってないと思います。
こういう所でも加工所さんって重要なんですね。
こだわりのご新居に相応しい仕上がりになると思いますので、
楽しみにお待ちください。

S様プランニング中です

m価格の高い生地を気に入られたS様、
でもどうしてもご予算をオーバーしてしまいました。
『優秀な営業マン』ならそこで押しの一手なのでしょうが、
そこから価格を下げつつ、
それ以上の仕上がりを目指すのが僕らの仕事でもあります。
お客様、スタッフとも話し合い、ご提案プランが完成しました。
ここには描かれていない掃き出し窓とFIXとの繋がり、
外からの見え方なども考慮して内容を決めております。
再度スタッフと見直しをして、見落としやバランスの悪い部分がないかを確認します。
サンプルも取り寄せましたので楽しみにお待ちください。

N様発注しました

 
最終打ち合わせの翌日、最後の現場確認に伺うと天井のボードに四角い穴が!
全館空調の送風口をはめる為のものでした。
『スワッグバランスに被る!?』
翌日ハウスメーカー様の展示場に赴いて現物を確認し、
翌日には再度現場に伺い監督さんにツバの寸法を確認して、
何とか発注までこぎつけました。
それにしても、スワッグバランスの神様と出会ってから、
まるで成果を試すかのように次々とその現場と出会うことに
不思議なご縁を感じます。