2013年7月14日日曜日

ヤマ感じゃなくて山間

こちらは100㎝巾の生地をW190㎝(両開き)2倍ヒダで
お作りしたカーテンです。
このサイズの場合、通常だと山数は9山になりますが、
打合せの時点で「8山でお作りしますね」とお伝えしています。
 
 

190㎝の片側1枚は95㎝。
倍ヒダですので、裾を広げると190㎝になります。
両脇の耳の縫い代で10㎝ですので、200㎝ちょうど必要になります。
100㎝の生地を2巾キッチリ使う計算です。
この場合、ジョイントは中央にきます。
9山で作ると中央の5山目の山の中央にジョイントが来てしまいます。
無地のカーテンでこの位置は避けたいところ。
そこで山を8山にしてヒダピッチを調整して同じサイズのカーテンを作ります。
すると…


ジョイントは山と山の間にきます。
無地の生地を普通に両開きにする場合でも、
どのお店で作っても同じ物が出来るわけではありません。
こうして一つ一つ窓に合わせて作るのがオーダーの魅力でもあります。

 

 
 


2013年7月13日土曜日

O様上飾り

柄位置バッチリな所で今から裁断です。

お部屋の窓の都合もお聞きしましたので、そちらの情報も加味して柄を出します~

2013年7月11日木曜日

ここはどこ?

今日は同業者の集まり。
五反田から私鉄(死語?)に乗って次の駅だったな。
こんな電車だっけ?
まあいいか。
見たことない街だな。
メールチェックして案内状をダウンロード。
全然違うようだ。
まあこういうのも楽しいよね。










今、改めてブログをチェックしたら・・・

一ヶ月間ほとんどボクの更新が無かった・・・

申し訳ないのと言い訳で展示品のフライングチラ見せですっ




すいません。すいません。

T様カフェカーテン

縫製担当のart-k後藤です。

黒色のトリムがバッチリですね~

展示会とF1

ゴトー君、お疲れです!
最近、ブログのアップがなかったので、
「きっと毎日夜中までやってるんだろうな」と思っていました。

当店の縫製をお願いしているアートケイさんは、
業界でも屈指の縫製加工所です。
このブログを始めるにあたって、
「当店がお客様に誇れるものって何だろう?」って考えた時、
真っ先に浮かんだのはアートケイさんの技術力、縫製の丁寧さでした。
今回は大阪のイベント用カーテンを製作していますが、
以前はカーテン業界で最も権威のある(と私は思っている)イベント、
With Curtains(ウイズカーテン)の展示も担当しました。
当時の様子はコチラ。
https://www.facebook.com/#!/media/set/?set=a.198538223547934.50598.178116692256754&type=3

こうしたイベントというのは、車で言うF1みたいなもので、
実社会に関係ないようで実は密接に関係しています。
F1でテストされた新技術が一般車にフィードバックされているように、
イベントでの製作を通して、加工所さんの技術力がさらに高まったり、
私たちのお願いするカーテンの仕上がりがさらに良くなったりします。
ここまで特殊なカーテンをお願いすることはありませんが、
レベル10の物を作れるようになるということは、
レベル6や7の物を作ることがより容易に(=きれいに)なることもあると思います。

今回はフライング気味にちょこっと展示品を見せてもらいましたが、
素晴らしい作品になっています。
写真のアップがOKな時期になったら、
是非こちらでも見せてね~。


2013年7月10日水曜日

やっと一息

縫製担当のart-k後藤です。

写真はS様カーテン。
これから仕上げに入ります。

大阪でのイベント用展示カーテン製作で今まで、全く余裕無しでした。。。

2013年7月8日月曜日

ロールシャッハウインドウ














ロールシャッハテストみたいな、
え~っと、あの、壺にしか見えない物が「人の顔です」って言われると
今度はそれにしか見えないっていう絵がありますよね。
(何ですかいきなり)
今回の現場はちょっとそれに似ています。
普通に考えれば2つの腰高窓はカーテンで、
右端の滑り出し窓はシェード等のメカ物というのが思い浮かびますが、
「ホントにそれしかないかな?」って考えていくと、もう1パターン出てきます。
右端の滑り出し窓と中央の腰高窓をL型の1つの窓と考えて、
それぞれを片開きのカーテンにし、
左端の腰高窓を違うものにするというパターンです。

この場合、何が良いかというと、
滑り出し窓と腰高窓は距離が近すぎて、
腰高窓をカーテンにすると滑り出し窓に被ってしまうデメリットを回避できます。
滑り出し窓を窓枠内天付にしても、
近すぎて引き立たない感じがありますので、その点も印象が良くなります。
最終的に何で決まったかと言うと……





3窓とも窓枠内にブラインドです!

2013年7月7日日曜日

まだ見ぬエアコンとの闘い














リビングと同じ生地の色違いを付ける予定だった続き間の洋室。
採寸に伺うとエアコンのドレンの穴が既に開いていました。
レールはネクスティを窓から150㎜上にビスを打つ予定だったのですが、
このままでは当たってしまいます。
レールの取付位置を下げるとリビングも下げないといけなくなるので、
それはちょっと避けたいところ。
梁現しで天井が高く、窓も一間半と大きいリビングは、
やはり適正な位置にレールを付けてあげたいのがカーテン屋の希望だからです。

ビス位置を80㎜上位まで下げて、
本体の中間部分からルーバーの下がる富士通以外のエアコンを購入して頂き、
レールを越えてルーバーが下がる方法も考えましたが、
ご予算も候補機種の選定もこれからの段階では、それも難しい。
そこで、部屋の方向とエアコンの風の流れ方に支障が無ければ、
滑り出し窓の上にエアコンを設置し、
ドレンを本体横から出す方法をご提案しました。

通常は本体横が掃き出し窓にくっつくように取り付けてもらうのですが、
ドレンの穴が入隅(角)から離れて開けあるため、
ホースのカバーを付けることになることもご説明。
シェードは滑り出し窓の上から廻縁までが455㎜あるので、
本体上から吸気する現在のエアコンが天井から5㎝空けないといけない事を考慮して、
455-50-300(本体)=105㎜の取付壁面が残ると計算。
奥行の無いシェードであれば、
どのエアコンでもルーバーが当たることはありませんが、
取付位置と機種に寄ってはルーバーがシェードを隠す位置にくる可能性があることを説明。
もし仮にそのようになっても、
風が下へいくようにルーバーが真下を向く冬場だけであろうし、
高断熱が売りのハウスメーカーさんなので、
おそらくリビングのエアコンだけでも十分なことを考えれば、
これが一番良いのではないでしょうか?
というお話をして一か所のレールの取付高さが決まりました。

走れキャプテン

あれは確か3年前の冬の全国大会だったと思う。
僕がファンのM高校は準決勝まで勝ち進んでいて、
ついに念願の全国制覇を果たせるのではないかと注目が集まっていた。
会場について練習風景を見た時、
最初に目がいったのは長身のキャプテンだった。
線は細く、お世辞にも運動神経が良いようには見えなかった。
大人しい性格なのか、チームを引っ張るような印象もなく、
失礼ながら「彼がキャプテンなのか?」と思ったのを覚えている。
メンバー表には「S監督の下で熱いバスケットがしたかった」と書いてあった。

試合が始まると、ほぼその予感は的中していた。
頑張っているというより「必死」に近い。
とにかく全力でディフェンスし、リバウンドに飛び、
誰よりも早く速攻に走ってはいるものの、ボールはなかなか回ってこない。
見ていてとてももどかしく、気付くと彼から目が離せなくなっていた。

「事件」が起きたのは第3Q。
相手の早いドリブルに並走した彼は、我慢できずについ手を出した。
「バカ!そこ我慢だ!」
僕は思わず声が出てしまった。
並走するオフェンスに対して手を出してボールを取りにいくというのは最悪のディフェンス。
多くのチームでは、並走状態から脚をグンと伸ばして相手と正対し、
オフェンスファールをもらう練習を死ぬほどさせられる。
冗談ではなく、死ぬほど。
だからこれが成功すると選手もベンチもとっても盛り上がる。
少しでも体が斜めだとディフェンスファールになるのだが、
それでも「惜しい」とは言われずに「バカ野郎!」と言われる。
ましてや手を出すなど……。
当然のようにディフェンスファールとなり、S監督は烈火の如く怒っていた。
「だろうな…」とつぶやいた直後、彼はベンチに下げさせられた。
ベンチで彼はタオルを被りうなだれている。
あれだけ練習してきたのに、
最後の大会でもっともやってはいけないことをやってしまった。
バスケの観客席には現役選手か経験者しかいない。
僕の周りの観客も皆、彼の心中が分かって沈黙していた。
勝ちたい気持ちのあまり、つい手が出てしまったことは分かっていたから。

試合は接戦のまま第4Qへ。
そして、2度と出してもらえないだろうと誰もが思っていた彼は出てきた。
数分後、さっきと同じ位置からマークマンの早いドリブル。
並走する。
僕以外の誰かも叫んだ。
「入れ!」
入った。ドリブラーに押し倒される彼。
ファールを告げる甲高いホイッスル。
静まり返る会場。

…………………

「ファール!オフェンス!チャージング!」


もう、会場は大騒ぎ。
起き上がって全力で走り始めた彼は、
S先生の前を通り過ぎた時、チラッと先生を見た。
「これで良いんですよね?」と目が言っていた。
S先生は手を叩いて激励している。
そしてこの年、この大人しくて皆についていくのが必死なキャプテンに導かれて、
M高校は初の全国優勝を果たした。

学生時代にスポーツをしていて、
それも毎日やめたいと思うほどの辛い練習を重ねて、
梅雨時になれば今でも膝が痛むようなことになっても、
今でも僕はやってよかったと思っている。
それは多分、僕にも彼のような(そんなレベルの高い話ではないけど)、
そんな瞬間があったからだと思う。
マジックジョンソンは引退会見で確かこんなことを言っていた。
「自分の人生を振り返った時、
あの時、あの瞬間は最高だったと言える時を持っている人は幸せだ」
スポーツはそのチャンスを僕のような普通の人間にも与えてくれた。
彼、元気かな。
そして、友人の息子が野球を辞めませんように…。

2013年7月4日木曜日

Uuuuuuuuu----- Life!!














今日はスタッフと共に、カーテンメーカー「スミノエ」の新作発表会に行ってきました。
いや~素晴らしい。
ここ数年に出された全カーテンメーカーのカタログの中でも、
トップ5(順不同)に入るのではないでしょうか。
説明会を聞きながら心臓がドキドキしたのなんて久しぶりです。

モダン一辺倒の「モードS」に対し、「Ulife」をどこまで突き抜けたものにするか、
スミノエは迷っていたような気がします。
総合としての匂いを半分くらいは残しておいた方が良いんじゃないか?と。
それが、決してエキセントリックに走ることなく、
でもしっかりとデザイナーの意志を感じるファブリックの集合体となって
完結した感じがします。
前回の「Ulife」で投げた小石が静かに広がって、大きな波紋になったような。

そして感じるのは、こうしたデザイン性の高いカタログにGoサインを出した
企業としてのスミノエの素晴らしさです。
ここ数年、お客様のインテリアに対する意識は非常に高くなっています。
「ご予算がある方が高いものを買う」のではない消費行動が確実に存在します。
そうした変化を嗅ぎ取って、
デザイナーと営業とのバランスをどう取るか?という変革が
絶妙だったのではないでしょうか。
もしそうならば、デザイナーではなくスミノエという会社の成果だと思います。
一部の高級ゾーンをターゲットにした海外メーカーではなく、
マスをターゲットにする日本のカーテンメーカーがどうあるべきか、
モードSとUlifeは指し示しているような気がします。





2013年7月2日火曜日

トラック通勤

























明日は5時起きで椅子40脚の納品です。
今日はトラックで帰ります。



逃げる柱を追いかける

昨日伺った現場です。
採寸時、いつものように壁の「裏側を見て」対応しました。
W2560×H2104のベランダ窓がW2780×H2190に、
とW1658×H1120の窓がW1860×H1120の仕上がり寸になるまでのお話しです。














腰高窓の寸法は1658㎜。
まずこの時点で「ん?」と感じます。
通常、一間(柱の中心~中心までが1820㎜)の場合、
1820-52.5(105㎜の柱の半分)-52.5(柱の半分)-12.5(石膏ボード)-12.5(石膏ボード)=1690㎜
となります。在来工法の窓の外寸が1690㎜なのにはワケがあるのです。
窓から入隅までは965㎜、計画換気までは195㎜ありました。
計画換気は柱に「抱かせて」固定していますので、
窓が柱から若干「逃げている」ことになります。
そこでビスが効く位置までレールの出幅を通常より長くとることにしました。
ベランダ窓は「逃げて」いませんでしたが、
腰高窓と同じ長さだけレールを長めににして合わせています。
窓の高さは腰高窓が100㎜低かったので、
レールの高さも合わせました。

カーテンは当店スタッフ渡邉がバッチリ合わせてくれました。


















ホワイト地にグレーのドットのカジュアルモダンなカーテンに、
同じ色の組み合わせのエリートMキャップ。
様々な要素をキッチリ計算して一つのお部屋が出来上がります。